日本の英語教師にこそ、ブライチャーの授業を受けて欲しい――大学講師のMさん

今回は、アメリカの大学院で英語教育の修士号を取得し、大学で英語を教えるMさんにインタビュー。英語講師の視点から、ブライチャーの講師、授業、学習環境を高く評価。自分の教え子のみならず、英語教育に携わるすべての人に、ブライチャーの授業を勧めたいと言います。

Mさん /40代 / 英語講師/ 1週間

経歴を教えてください。

大学卒業後、会社員、語学学校職員など経験した後、アメリカの大学院でTESOL専攻の修士課程を修了しました。現在は日本の大学で英語を教えています。

※Teaching English to Speakers of Other Languages――英語が母国語ではない人への英語教授法

英語教育の専門家が、なぜ語学留学を決意されたのですか?

TESOLは、英語の教授法を理解して、効果的に指導することが目的なので、ネイティブレベルの英語力を保証するものではありません。

教える立場にいながら、満足に英語を使えないことが、たまらなく恥ずかしかった。

しかし、松井博は「驚異的に喋れる。もう学校に通う必要はない」と言っていました。

でも、日本語と比べると、難しさを感じます。課題を感じているのは以下の2つ。

1.発音

大学院時代に音声学のクラスも受講したので、どのように唇や舌を使えば良いのか理解していますが、実践できていない。この点は英語講師として本当に恥ずかしく、なんとかしたいと思っています。

また、学生からフィリピン留学の問い合わせが最近増えてきたので、講師として一度体験したかったんです。

関連記事:英語が伸び悩んでるあなたへ。本質的な英語のレベルアップに欠かせないこと

2.流暢さ

当たり障りのない会話ならば大丈夫なのですが、良く知らないことについて意見を求められたり、深い話をするときは、フィラーが増えてしまうんです。もう少し素早くアイディアをまとめて、スムーズに表現できるようになりたい。

※「あー」、「you know …」などのような、沈黙を埋めるための意味のない言葉

ブライチャーを留学先に選んだ理由を教えてください。

創業者の松井博さんのTwitter をフォローしていて、英語学習への考えに共感したからです。また、留学体験談や口コミを見て、ある程度英語力に自信がある人でも成長できる語学学校だとわかったからです。

関連記事:ローマ字が日本の英語教育をダメにする。ローマ字と英語の違いとは?
関連記事:“使える英語”を習得するための英文法学習についてまとめました。

実際に留学してみていかがでしたか?

久しぶりに宿題を出される立場になれて、本当に楽しかった。

どの音がなぜ発音できないのか、きちんと把握できたし、フィラーの原因がわかりました。

それでは、「Phonics and Pronunciation」の感想から聞かせてください。

いかに舌と唇を正しく使えていないのか思い知らされました。大きく間違えてはいないと思っていた「i」と「e」、「n」と「ng」発音まで、「同じ音に聞こえるときがある」と指摘が入ったんです。理論は理解しているのに、正しく使えていない……教師として、忸怩たる思いでした。

鏡を使って自分と先生の舌と唇の動きを比べながら、徹底的に指導してもらえました。まだ完璧に操れてはいませんが、気をつけるポイントがはっきりしたので、日本に帰ってから自分のペースで練習できます。日本で、ここまで緻密で質の高いマンツーマンの発音のレッスンを受けることはかなり難しいので、本当に有難かったです。

関連記事:日本人の発音がネイティブに通じない5つの理由
授業紹介:Phonics and Pronunciation

なめらかに話せない原因は、日本人的遠慮だった

もう一つの課題のフィラーを少なくするため、「Social Conversation」に取り組んだそうですね。

気後れせず会話に飛び込み、話題をコントロールする練習をしました。会話の中心でいるためには、話すスピードや相槌の仕方にも気を使う必要があるし、話に割って入って、話題を自分の得意なものに自然にすり替えて話し続けるテクニックも求められます。

でも、割り込んだり、話題を自分のタイミングで変えるなんて、日本では失礼ですよね。だからどうしても遠慮してしまう。すると、良くわからない話題で相手に会話を支配されてしまい、喋る内容について考えをまとめる時間が必要になり、フィラーが増える。

また、講師から「会話を質問で始めることが多すぎる」と指摘されました。質問すると、結局話題は相手に関することになり、自分の土俵で話せない、そしてまた、考える時間が増える――だから、質問せず、自分の話したいことについて、どんどん喋り始めることが大事だと指導されました。でも、それも日本人の感覚だと、やはり自分勝手なんじゃないかと躊躇してしまう。

他にも、「スピードが足りない。それではどんどん相手に割って入られる」「同じフレーズばかり使っている」などと厳しく、徹底的に指摘してもらいました。

多大な集中力が必要なので、本当にしんどかった。でも、フィラーを減らすには、英語力以外の、精神的な部分が大きく関係すると実感できたのが収穫でした。

関連記事:外国人との英会話に割って入る英語力の養い方
授業紹介:Social Conversation

ブライチャーの先生の発音は、アメリカ人の発音に限りなく近い

英語を教えるプロのMさんから見て、ブライチャーの先生はどのように映りましたか?

とても訓練されています。松井さんが作ったカリキュラムの仕組みと目的をしっかり理解しているので、先生によって授業の質にバラつきが少なかった。

また、みなさん発音がとても良かったです。特に、発音の先生たちはアメリカ人に限りなく近いです。電話だったら、彼らがフィリピン人だとは誰も気づかないでしょう。

関連記事:平均的なフィリピン人講師の英語レベルが低すぎる。実例を公開します
関連記事:フィリピン人講師の英語はレベルが高い?質が良い?残念ながら半分は嘘です
関連記事:フィリピン留学の現実。語学学校の講師採用

Mさんの生徒さんに、ブライチャーの授業を1つオススメするとしたら、なにを選びますか?

「Reading and Writing」です。スピーキングやリスニングは、表情やボディランゲージ、その場の雰囲気に合わせる力で、ある程度乗り切ることができます。でも、ライティングそうはいかない。自分の理解の浅いところが可視化されるので、誤魔化しが効かないんです。だから、英語を伸ばしたいなら、書くのが大事。また、学位取得目的の留学で要求されるのは、コミュニケーション能力よりもまず、読み書きなんです。期限内に大量の文献を読んで、レポートを書かなくてはいけないので。

でも残念ながら、日本にはライティングを指導できる講師の数が少なすぎる。Brightureには、ぜひ日本で、教員向けのプログラムを提供して頂きたいです。

関連記事:英語の基礎固め。リーディングとライティングの重要性と実例を公開

ブライチャーは、どのような人にお勧めですか。

ネイティブと堂々と渡り合えるようになりたい、という気概を持つ人に最適な学校です。先生からの指摘は、本当に細かくて徹底的。上級者でも十分成長できます。

でも、「楽しくコミュニケーションが取れればいい」と考えている人は、指導の細かさに面食らってしまうかも。

ありがとうございました。最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

無駄な時間が一切ない、英語漬けの一週間でした。短くてもここまで集中的に見てもらえるなら、十分に成長が見込めます。迷っているなら、思い切って留学することをお勧めします。