ペラペラじゃ満足できない!フィリピン留学をキッカケに目指すはネイティブ並みの表現力の獲得――スポーツメーカー勤務の青山周平さん

多国籍な職場環境で、海外プロアスリートも顧客にもつ青山さんは、英語がペラペラ。でも、ネイティブとのわずかな差をどのように埋めたら良いのか、悩んでいました。

Brightureは、青山さんとネイティブの僅かな違いが表現力にあると判断。そこで小説を書くプログラムをご提供。「生き生きと描写することが、ここまで難しいとは思わなかった」と振り返る青山さんは、日本に帰ってからも継続して表現力を磨き、ネイティブ同等の英語力を手に入れることを決意しました。

青山周平さん /20代 / スポーツシューズ開発/ 2週間

青山さんの経歴を教えてください。

大学院で光化学を研究し、卒業後はスポーツメーカーでスポーツシューズのデザイン開発を行っています。将来はアメリカに拠点を移すことを視野に入れているので、英語を勉強しています。

松井博が、「英語圏に留学したことがないのに、驚異的に喋れる!」と驚愕していました。

大学時代から、Japan Times、CNN、New York Timesを使って毎日勉強。大学院は留学生が多く、英語を使う機会に恵まれました。職場にも外国人がたくさん。日本人社員とも英語で会話しています。

……もう語学留学しなくて良いんじゃないか、って思ってしまったんですが。

でもネイティブと比べると、やはり差があります。

例えばグループディスカッション。我先にと喋りまくる外国人と渡り合うには、アイディアをまとめて喋るまで時間をもっと短くしたいし、フィラーも、彼らと比べると、まだ多いです。

※「あー」、「you know …」などのような、沈黙を埋めるための意味のない言葉

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また将来、外国人の中に一人放り込まれても社内で上手く立ち回れるよう、英語のビジネス文化も勉強したかった。

独学では時間が掛かり過ぎると思ったんです。

Brightureを選んだ理由を教えてください。

創業者の松井博さんの英語学習への考え方――インプットがとにかく大事。日本語を介して学んではいけない――に共感したからです。

僕自身、ニュースを英語で読んだり聴いたりして力を伸ばせた。また中学校の英語の授業の多くを英語で受けたので、日本語を訳しながら喋る癖はつきませんでした。

また、アップルでマネージャーを務めた松井さんの経験が凝縮されている「Business Coaching」も受けてみたかった。

ほかの学校は、一切検討しませんでした。

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カリキュラム紹介:Business Coaching

課題は克服できましたか。

はい。その上、新たな課題にも気づけて……本当に充実した2週間でした。

早口で喋れる=高いスピーキング力ではなかった

それでは1つ目の課題、”もっと滑らかに話せるようになる”からお話を聞かせてください。

滑らかに話せないのは、英語力が原因ではないことに気付きました――喋り方が良くなかった。話したいことを、思いつくまま早口に喋り切る癖があったんです。

でもそれだと、頭のなかで論理を整理できない。思考が言葉のスピードに追いつかない状態ですね。結果、喋り終えたあと次の展開を考えはじめるため、フィラーが多くなっていたんです。

なぜそれに気づけたのですか。

時間内に先生たちとインタビューしあって、得た情報をプレゼンする「Group Listening and Speaking」 のおかげです。先生たちを見ていると、喋るペースを自然に落としたり、アイディアとアイディアを繋ぐ表現を効果的に使って、次の展開を考えながら喋っていることに気づいたんです。

たとえば、自分の過去の経験を話す際、いきなり本題に入るのではなくて「When you look at your life…(人生でこんなことってない?…)」みたいに前置きを入れるだけで、以降どのように話を展開させるのか、イメージする時間を確保できる。

ここに気づいてからは、先生たちの繋ぎの言葉に注目するようになりました。おっと思ったら真似して使う……その作業を繰り返しました。同じテーマで先生とインタビューしあうから、「あ、こういうふうに繋いでいけば良かったんだな」とその場で腑に落ちる機会がたくさん。とても有意義なクラスでした。

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カリキュラム紹介:Group Listening and Speaking

見事、課題解決の糸口を見出したんですね。

はい。これからは繋ぎ方にも注目して、より滑らかに喋れるように頑張ります。

さらに「Group Listening and Speaking」では、別の課題も指摘されました。 先生から、「周平は、とても流暢に英語を喋るけど、もっと表現豊かに喋ることを目指すべきだ」と言われました。

小説を書いて、ボキャブラリー不足を痛感

英語で何かを簡潔に説明するのは得意なんです。でも、情報を伝える以上のこと――言葉で人の心を動かしたり、自分の頭にある情景を、相手の頭の中に再現できるくらい、言葉で詳細に描写できるかというと、まだ難しさを感じていて。

たとえば、テーマが自分の人生観とか、過去の思い出に関わるようなものだと、自分の英語力の未熟さを思い知らされます。心に届くように、色彩豊かに喋れず、シンプルで簡潔にしか話せない……味気ないな、と感じるときもあります。なんとなく自覚はしていましたが、やはり先生にも気づかれてしまった。

流暢だからこそ、その点が目立ってしまうのかもしれませんね。

はい。新たな課題が発見されて以降は、「Reading and Writing」では、先生の勧めで小説を書く練習をはじめました。

実際に書いてみていかがでしたか。

感情や風景を生き生きと描写するには、副詞、形容詞の数が到底足りないことに気づきました。これが最大の原因でした。

たとえば、海岸線に夕日が沈み、青い海面が赤く染まっていく様子……それを、父親になった架空の自分が見つめ、子供へ想いを馳せる…..そんな場面を表現するうえで、適当な副詞や形容詞をつかうと、どうしようもないくらいに陳腐で幼稚な印象になってしまう。

エッセイを書く程度なら、辞書を使う必要はまったくないので、ボキャブラリーには自信があったんです。でも、全然足りてなかった。

英文学を専攻した講師にみっちり教えてもらったので、自分が目指すべきレベルと、現在の状態の距離感が分かりました。

卒業後は、語彙力を増やすことに再チャレンジします。

ビジネスクラスで、外国人を叱るテクニックを学ぶ

ありがとうございました。もう一つの目標、英語での振る舞い方についてはいかがでしょう。

大満足です。「Business Coaching」で、日本企業とアメリカ企業、振る舞い方の違いを認識することができました。

一番大きく違ったのはなんでしたか。

叱り方ですね。

日本だと、部下が問題を起こした際「次からは気をつけてね」で済ませたり、批判するだけで終わってしまうことって、あると思うんです。

外国人相手にそれをすると、改善が見られなかったり、訴えられる場合もあると教わりました。

では、アメリカ人を叱る時にはどのように行えば良いのでしょうか。

失敗した本人に原因を分析させ、解決策を考えさせることが大事だと教わりました。

状況の深刻さを認識させる必要がある場合は、まず厳しく言う。笑顔はいらないし、単刀直入に本題に入る。今回の件で自分がどれだけ落胆しているのか、今回の失敗で今後どのような影響が会社に及ぶのかを伝えつつ、声のトーンや目線、チェスチャーを上手く操り、相手にプレッシャーを与える。ピリピリした雰囲気を、あえて作り出すんです。

でも、それだけじゃ全く建設的じゃない。相手に事の重大さを認識させたら、今度は相手に寄り添う――一緒に問題を解決したい、と意思表明するんです。そして、解決策を相手に考えさせる。

解決策が出揃ったら、最後に必ず復唱させる。文化が異なる相手と認識違いが起こることを避けるため、最終確認は必ず行うよう、先生から指導されました。

講師から繰り返し「”怒る”と”叱る”は違う。”叱る”は、言わなければいけないことはきちんと言うし、厳しくすべきところは厳しくするけど、それはあくまで部下を建設的な方向に導いてあげるため。”怒る”と”叱る”の違いが曖昧だと、良い人になろうとして厳しい態度で臨めなくなる。」と言われました。

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充実した2週間を過ごせたのですね。卒業後の学習計画を聞かせてください。

Reading and Writing」で気づいた表現力の課題を克服するために、目に入ったものを頭のなかで英語で描写する訓練を行う予定です。

Business Coaching」 では、叱る以外にもさまざまなシチュエーションでの振る舞いを学びました。会社で実践して反応を確かめるつもりです。

ありがとうございました。

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