【英語がペラペラになりたいあなたへ】意識すべきたった1つのこと

英語がペラペラになりたい……

英語を早くマスターしたい……

このように考える英語学習者はたくさんいるでしょう。英語のペラペラの定義はさておき、なかなか思うように英語を取得することができない日本人が多くいるのが現状です。

では、なぜ日本人は思ったように英語を取得できないのでしょうか?

今回は、その理由についてお話します。

英語をペラペラになるには?英語と日本語の違いを理解することがポイント

早速ですが、英語と日本語でもっとも異なる部分はなんだと思いますか?

英語の特徴は、「重要な結論から先に伝える」ことにあります。そしてこれは例えば1文でも、段落になっていても同様です。例を見ていきましょう。

  • I go to the supermarket everyday.
  • I went to the supermarket yesterday.
  • I will go to the supermarket tomorrow.

  • これらの英文を見比べてみると、主語”I” に続き、2語目ですでに go/went/will go の3パターンに分かれているため、最初の2、3語を読んだだけで、この話が現在なのか、それとも過去なのか、あるいは未来なのか、判断がつきます。しかし日本語では、文末まで来ないと、一体いつの話なのか判然としません。

    否定形でも同じです。

  • I don’t go to the supermarket everyday.
  • I didn’t go to the supermarket yesterday.
  • I won’t go to the supermarket tomorrow.

  • 冒頭のわずか数語で、否定文なのがすぐにわかってしまうのが英語です。そして、「明日行く」「毎日行く」「母親と行く」「夕方行く」「車で行く」などの付加情報は、後ろにどんどん足されて行くのです。

    当たり前のように思うかもしれませんが、ここがもっとも肝心です。英語を流暢に喋れるようになりたかったら、この語順で考え、喋る必要があるのです。頭の中で日本語を考え、順番をひっくり返して喋っているうちには、スピーディーな会話はできません。結論を冒頭に持って来て表現する。この思考順序が自然になると、徐々に滑らかに話せるようになっていきます。

    英語は合図を送りながら話していく言語

    英語のもう一つの特徴、それは「合図を送りながら話していく言語」ということです。まず、関係代名詞を例にとって考えてみましょう。例えば、あなたが友達と道を歩いているとします。すると、前から黄色いシャツをきた男の子が歩いてきました。よく見ると、知っている子です。そこであなたは、

  • Hey I know the boy…..

  • と話し始めます。まず最初に伝えるのは「私はあの男の子を知っている」と言うもっとも重要な情報です。なぜなら英語は重要な結論から順番に伝える言語だからです。そして次に、お友達についての詳細を追加します。こんな時に便利なのが関係代名詞です。

  • Hey I know the boy who

  • というふうに who という代名詞を入れることで、「これからこの男の子の詳細の説明をしますよ」という合図になるのです。あなたの話を聞いている友達はその瞬間に「これから詳細の説明が来るのね」とわかるのです。つまりthat, which, who などといった代名詞は、「これから詳細を説明しますよ!」という合図の役割を果たすのです。そしてこのwho の後に「黄色いシャツを着ている」という説明を足せば、

  • I know the boy who is wearing a yellow shirt.

  • という文章が完成します。

    別の文章を考えてみましょう。例えば、児童にコンピュータのプログラミングを教えている、とある小学校があるとします。ここでまず言いたいのは「ある小学校がある」です。何がなくても小学校がなければ話が成り立たないからです。そこで、まず

  • There is an elementary school…

  • と「ある小学校がある」という結論を述べるのです。で、次に「説明が来ますよ〜〜〜」という合図として代名詞 which を付け足します。このwhich を聞いた途端、聞き手の方はさらなる詳細を待つモードになるのです。

  • There is an elementary school which….

  • そして最後に「児童にコンピュータのプログラミングを教えている」という詳細説明を加えれば文が完成します。

  • There is an elementary school which teaches how to write computer programs to their students.

  • なんとなくイメージが湧いたでしょうか? 

    実際にネイティブが話していると、

  • There is an elementary school which, ummm, which teaches how to write computer programs to their students.

  • などのように、Ummm などと行った意味のない音が入ったり、代名詞を繰り返したりすることもよくあります。要するにネイティブも、このように文意が一度切れるところで、次に続く詳細の部分を考えてたりするわけです。

    英語がペラペラの方も同じです。上記のような頭の使い方で英語を考え、話しします。

    英語の合図は関係代名詞だけじゃない

    英語の合図はこれだけではありません。冒頭で紹介した未来形、過去形、現在形なども同じです。 go / went / will go という違った形の動詞を用いることで、「これから現在/過去/未来のお話をしますよ〜〜」という合図になるわけです。

    助動詞 can, must, may などといった助動詞だって同じです。

    I can ….と can を使えば「可能性の話だな」と相手にもすぐ伝わるし、 must と言えば「やらなくちゃいけないことのお話をするよ」と合図を出せるのです。

    だから英語という言語は、合図を適切な順番に並べることで成立している、と言うことも可能なのです。

    冠詞だって合図に過ぎない

    さらに言えば、日本人全員がつまずく冠詞や所有格や数量詞だって、単なる合図に過ぎません。

  • I have a dog.
  • I love the dog.
  • I love my dog.
  • I have 3 dogs.
  • I love _ dogs.

  • まず1)の不定冠詞a/anのケースでいえば、a と言う単語を発することで、「私はこれから交換可能などれでもいい一つのコト・モノについて話しますよ〜〜」と言う合図を送ることができるのです。

  • I need ummmm…ummm… a pen!

  • なんて具合にこの a の部分で考えてもいいわけです。感じとしては「えーと、どれでもいいからさ、えーと、えーとペンが1本いるんだ!」みたいな感じになるわけです。実際にネイティブもこんな感じで喋るものです。

    2)のthe を使う場合には「あなたも私も知っている特定のコト・モノについて話しますよ〜!」と言う合図になります。

  • I want the apple, the one that’s on your desk.

  • 「そのリンゴが欲しい。君の机の上に乗っているそれ」みたいな感じですが、聞き手は the と言う単語を耳にした瞬間に「知っているコト・モノの話だ」とわかるです。

    3)の場合には所有者が誰なのかという合図ですね。そして4)は数を示す合図です。

    そして日本人にわかりにくいのが5)の冠詞がつかないケースですが、これもまた「冠詞がないこと」自体が合図になっているのです。どんな合図かと言うと、「形状や数量がはっきりとしない、具体的ではないコト・モノの話をしますよ!」と言う合図です。

    ここで I love apples. と言えば、「どれかひとつのリンゴ、3つのリンゴ、私のリンゴ」などのような具体的な対象物ではなく「10個かもしれず、10000個かもしれない」かなり曖昧な「複数のリンゴ」つまりは「リンゴという果物」を指し示す以上の意味を持ち得ません。

    したがって冠詞も数量詞もいかなる限定詞もつかない場合には「形状や輪郭や数量がはっきりとしない、具体的ではないコト・モノの話をしますよ!」という合図となるわけです。

    具体的な a/an, the



    形状や輪郭や数量がはっきりとしない無冠詞



    したがって
  • I love _ beer.
  • I hate _ coffee.
  • I love _ dogs.
  • _ Mathematics is my favorite subject.

  • などのように冠詞がなければ、「象徴概念のような具体性が欠けるものが来るのね」という合図となるわけです。

    前置詞だって合図

    さらに言えば、前置詞ももちろん合図です。

  • Look at me.

  • のat は「そのあとの対象物は点のように捉えるんですよ!」という合図ですし、

  • Come to me.

  • の to は「方向を示しますよ」という合図です。

    前置詞はあまりにもたくさんあるので残りはまた別の機会に譲りますが、このようにして考えてみると、英語という言語は、たくさんの合図から成り立っている言語であることがわかるのではないでしょうか?

    英語思考になるのがペラペラの近道

    いかがでしたでしょうか?

    英語は「重要なことから話す」「合図を送りながら話す」という2点を意識するだけで随分と捉えやすくなる言語です。日本語とあまりにも異なるために混乱しがちですが、ある意味規則的で、わかりやすい言語だと言えなくもないのです。

    この理解に基づいて文章を読んでいけば、返り読みをする必要などまったくありません。

    学校英語では和訳、英訳をあまりにも繰り返すため、返り読みをする癖がついてしまっている人も多いでしょうが、本来、英語は返り読みをしながら読むものでもなければ、日本語で考えてから喋るものでもないのです。

    最初のうちは短い文章でいいですから、重要なことから順番に、そして合図を送ることを意識しながら話したり書いたりしてみましょう。読んだり聞いたりするときも同様です。

    結論が先頭に来ることと、飛んで来る合図に意識を向けながら、聞いたり読んだりした順番のままに理解していく癖をつけて行きましょう。

    最初のうちはついつい頭の中で翻訳作業をしてしまうかもしれませんが、ある程度量をこなすことで、癖を落としていくことができます。

    あまり難しく考え過ぎずに、重要なことから順番に、合図を送りながら喋ってみましょう!


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    博 松井
    hiroshi.matsui@brighture.jp

    著書に『僕がアップルで学んだこと』『企業が「帝国化」するアップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔』などがある。2009年まで米国のアップル本社にシニアマネージャとして勤務。大学や企業での講演も多数。