「英語の独り言」学習について3つの効果を解説します。

ブライチャーの松井です。

今回は、「独り言英語」の効用についてお話ししてみたいと思います。

「独り言英語」とは、一人でいる時にも英語でブツブツ英語を話すという勉強法です。とても怪しく見えるため、敬遠されがちな学習法です。人目を気にするタイプには絶対にできません。最大の難点は、怪しく見えるだけならまだしも、なにも効果があるのかまるではっきりしないことです。

今日は、「独り言英語」には効果があるのか、そして効果があるとしたら、それがなんなのかついてお話ししてみたいと思います。

「英語の独り言」は実際効果があるのか?

はい。独り言英語には効果があります。絶大な効果があります。ではいったい、どのような効果があるのでしょうか?

大きく分けると、3つの効果があります。

3つの効果とは、

– 体の訓練
– イメージトレーニング
– 英語を英語のまま扱う

なのです。それでは具体的な例を出しつつ、この3つのポイントを説明していきましょう。

独り言英語のポイント1:体の使い方を学ぶ

例えば、 “I have been procrastinating.” (ついグズグズ先延ばしにしちゃってさ〜〜。)という新しいフレーズを覚えたとしましょう。これを会話の中でパッとスムーズに使いたいわけです。ところが、こうして新しく覚えたフレーズを会話の中で使うのは容易ではありません。ちょうど会話がそういう流れになったときに、タイミングよくスラスラと言いたいわけです。ところが変に緊張して喉が張り付いてしまったりして、機会を逸し続けてしまうのです。

こんなときに効果を発揮するのが「独り言英語」学習法です。まず procrastinatingって言いにくい単語ですから、pro·cras·ti·nat-ing と音節に分けて何度も何度も口の中でモゴモゴと繰り返します。こうすることで、口の筋肉をこの発音に慣れていくのです。ちなみにこの procrastinating っていう単語、私もなかなか滑らかに言えるようにならず苦労したことを覚えています。

英語の発音というのは要は筋肉運動ですから、スラスラ使えるようになるには、まず喉、声帯、顎、軟口蓋、横隔膜などといった発音に関わる筋肉群を適切にトレーニングする必要があります。ギターやピアノで複雑な運指を覚えるのとなんの差もありません。この発声訓練をこなさないと、どうしても滑らかに使えるようにならないのです。

単語がスムーズに発音できるようになったら、今度は “I have been procrastinating.” と文章で繰り返して言ってみます。フレーズがすっかり体に馴染むまで、ブツブツと繰り返しましょう。

独り言英語のポイント2:イメージトレーニング

だんだんフレーズが体に馴染んできたら、次は頭の中で会話シーンを想像します。この際、映画やドラマのシーンや、周囲のネイティブがどうやって使っているか参考にするといいでしょう。

”Have you done your homework?” (宿題やった?)

“No. I haven’t. I have been procrastinating.” (ううん。つい先延ばしにしちゃってさあ〜〜)

要するにイメージトレーニングですね。仕事で関わりのあるネイティブなんかを想像しながら、イメージトレーニングをしても大丈夫です。このようなイメージトレーニングは、なるべく現実に近い状況のほうがすぐに現実に使えるようになります。

”Have you filed your tax return yet?” (もう確定申告した?)

“No. I haven’t. I have been procrastinating.” (ううん。つい先延ばしにしちゃってさあ〜〜)

幼児も言葉を覚え始めの頃は、一人遊びしながらブツブツ言ってたりするものです。2歳ぐらいの子供も、いきなり対面で言葉を発するのは勇気が必要なんです。だから、お人形さん相手なんかで無意識に練習してるんですね。それと同じことです。

独り言英語のポイント3:英語を英語のまま扱う

こうしてイメージトレーニングが済む頃には、もうこの「つい先延ばしにしちゃってさあ〜〜」という訳文が頭の中からすっかり消えています。ピアノなども最初は譜面を見ながらたどたどしく弾いていたのが、テクニックが定着するにつれて意識からそもそも譜面そのものがなくなっていきますが、あれと同じようなものです。

そういえば私のビジネスパートナーの中西もよくブツブツと何か言っています。何も知らないと単なる怪しい人ですが、しばらくするとブツブツ言っていたフレーズを実際に使い始めるのです。最初の頃は微妙に状況にフィットしていなかったり、発音がこなれていなかったりしますが、日が経つにつれてより自然に、滑らかになっていきます。こうして新しいフレーズが定着したら、次のフレーズの暗記です。この繰り返しで、英語が英語のまま扱う回路が、自分の中に出来上がっていくのです。

だから自習時間が必要です。

滑らかに話せるようになりたかったら、対面でしゃべることも大事ですが、こうした自主トレをする時間も同じくらい大切なんです。1日8時間のマンツーマンでしゃべり続けるより、自主トレをみっちりやったほうがよほど早くしゃべれるようになります。

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ブライチャーでは1日8時間の会話「だけ」でお茶を濁しません。あなたも僕らと一緒に滑らかで自然な英語を身につけませんか?

博 松井
hiroshi.matsui@brighture.jp

著書に『僕がアップルで学んだこと』『企業が「帝国化」するアップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔』などがある。2009年まで米国のアップル本社にシニアマネージャとして勤務。大学や企業での講演も多数。