【英語学習法】初心者が大人になってから英語を身に着けるための7つの原則

「大人になってからでも、英語を習得することは可能でしょうか?」

こんな質問をよく頂きます。

はい。もちろん可能です。しかし、一口に「大人になってから英語を身につける」と言っても、そのスタート地点でのレベルによって、学習方法は若干変わります。この記事ではざっくりと、初心者と中級者にマトを絞ってお話しします。

なお、あなたがもしも超初心者の場合には、こちらの記事をぜひお読みください。超初心者というのは、中1ですでにわからなくなってしまった方です。TOEICを受けると、問題すらも理解できませんし、点数も350点取れればいい方です。

【超初心者向け】英語を英語のまま学ぶ方法

それではいよいよ、初心者・中級者の方向けの英語学習法を紹介しましょう。

英語の勉強を再開にあたっての原則

まず英語の学習を再開するにあたって今までの勉強方法は忘れてください。日本では短くても中高で6年、長ければ大学も入れて10年も英語を勉強するのに、ほとんどの人が話すことができないのです。ちなみに、できないのは話すことだけではありません。読む書く、話す聞くの4技能すべての能力が、非常に低いのです。現行の英語学習法には何か根本的な欠陥があります。

では、どのように英語を勉強していけばいいのでしょうか? 以下、英語学習の原則です。

1)フォニックスを学ぶ
2)発音を学ぶ
3)たくさんの自然なサンプルに触れる
4) ネイティブを真似る
5) 文法と会話をセットで練習する
6) 何度も失敗をして、少しずつ修正をかけていく
7) 少しずつハードルを上げていく

順番に説明しましょう。

1)フォニックスを学ぶ

まず最初に、フォニックス(Phonics)を覚えてください。フォニックスというのは英語の発音とスペリングの関係性を学ぶための学習メソッドですが、なぜこれが日本では学校教育に取り入れられないのか本当に不思議です。ネイティブは幼稚園の終わり頃から小学校の1年生辺りで、100パーセント学びます。これを知るだけで、英単語の70%くらいは、たとえ初見でもそこそこ正しい音で読めるようになります。僕はもうすっかり英語がペラペラになって15年くらい経ってから始めてフォニックスに出合いましたが、それでも得ることが非常に多かったのです。バカにせずにやってみてください。こちらで紹介する教材は小学生向けのものですが、こうしたものは小学生向けの方がよくまとまっています。この3冊、騙されたと思って律儀にやってみてください。

関連記事:日本とはまったく違う!アメリカの小学校の英語勉強方法

2)発音を学ぶ

大人の英語学習の鬼門の一つは発音です。これはもう習ってしまうのが確実に最短ルートです。それでも、ある程度正確な発音が身につくのに週1回で半年〜1年くらいはかかると思ってください。1語ずつなら正確な音が出せるようになっても、会話の流れの中でも崩さずに同じ発音で話せるようになるには、どうしても時間がかかるのです。

どのくらいの時間がかかるかは個人差が大きいので一概には言えませんが、自己流で練習しておかしな癖をつけてしまった人は、本当に長い時間がかかります。ここはケチらずにお金を使ってしまったほうが、結局は近道です。なお僕自身、発音は習って矯正しました。

正しい発音を学ぶとリスニングも楽になりますし、シャドーイングをするときにも、正しい音で臨むことができるため、その後の学習がスムーズです。ぜひ早い時期から、発音の練習を初めてください。Brightureでも、セブ校はもちろんのこと、オンライン、あるいは対面レッスンで発音レッスンを提供しています。関心のある方はどうぞご遠慮なくお問い合わせください。

こちらはBrighturenの講師による解説ビデオです。

3)たくさんの自然なサンプルに触れる

たくさんの良いサンプルに触れるのが学習の第一の原則です。これはテニスだって水泳だって英語だって同じことです。ごく簡単なものから始めて、少しずつレベルを上げながら、ネイティブの使う自然な表現にたくさん触れて行きましょう。

なお、この際に「自然な英語に触れる」ことが何より大切です。学習用に加工された素材には、不自然なものが多いのです。特に日本人が作った英語学習教材は、かなり売れた本にすら「こんな表現は使わない!」というものが少なからずあります。こうした微妙なサンプルにたくさん触れていると、何が正しい自然な表現方法なのか、いつまで経っても感覚が養われません。

現代はYoutubeなどもあるわけですから、生の英会話に触れる機会は無限に存在するるのです。現に外国人にも、アニメを見て日本語を覚えてしまう人がたくさんいます。数多くの良質なサンプルに触れる。これは絶対に外せない鉄則です。

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4)ネイティブを真似る

使えそうな表現に出会ったら、ドンドン真似をして覚えていきます。「学ぶは真似る」と昔から言いますが、英語だって同じことです。こういうとすぐに「外国語の習得は違う!」「先に文法をやらないとダメだ!」という人が現れますが、日本における英語教育は戦前からずっとそれを繰り返してきて、まったく喋れない人を大量に「製造」してきた実績しかないのです。

ネイティブだって、1歳のときに文法の基礎を習ったわけではありません。周囲の大人やテレビ番組を見て真似しただけのことです。真似るのは映画やテレビドラマのシーンでもいいですし、podcastなどでもいいでしょう。

シャドーイングなども言ってみれば要するに「真似」です。最初はスクリプトを見ながら始めてみてください。自分にとって無理のないやり方で、できる範囲から真似していくのが一番です。

もっと言ってしまうと、そんなに難しい単語なんか知らなくても、実はかなり多くのことが話せるのです。come、 get、 give、 go、 keep、 let、 make、 put、 take、 be、 do、 have、 say、 see、 send, seem など簡単な単語がうまく使いこなせず、表現の幅がいつまでたっても広がらないのです。

会話が多い「フレンズ」などのドラマはこうした簡単な表現の宝庫です。ピクサーの映画も超おすすめです。まずはこうした簡単な題材からスタートして、少しずつ言えることを増やしていきます。

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5) 文法と会話をセットで練習する

会話練習は、ごく初期から始めましょう。多くの学習者の方が、「文法が完璧になり、単語をたくさん覚えてから練習する」「TOEICで800点とってから会話練習をする」などのアプローチをとりますが、これは遠回りです。

できるようになってから会話練習をするのではなく、会話練習をしながら覚えるのです。

なお、文法は会話練習とセットで定着させていきましょう。例えば現在形だけしか使わなくても、自分や自分の家族、友人、郷土の紹介、あるいは日常の習慣などを言い表すことが可能です。現在進行形がわかれば、さらに近未来の予定などを表現することができます。

まず、テーマを決めて言いたいことを書いてみましょう。内容は例えば「自己紹介」でもいいですし、「昨日あったできこと」でもいいです。自己紹介なら現在形の勉強になりますし、昨日の出来事なら過去形の勉強になります。

書き終わったら、今度は添削してもらいましょう。自然ではない表現を排除し、また正しい文法の文章に直してもらいます。そしたら、今度はこれを何度も音読して定着させましょう。そして最後に、実際に会話に使ってみます。

こうやって、文法と自然な使い方を常にセットで練習していくのが、文法の定着の最短距離です。

この辺りはまたいずれ詳しく解説していきたいと思います。

6)何度も失敗をして、少しずつ修正をかけていく

転ばないでスノーボードやスケートボードに乗れるようになる人はいません。何事も失敗はつきものです、もっと言ってしまうと、スポーツだろうが語学の習得だろうが会社経営だろうが同じです。失敗するからこそ学習するのであって、失敗をしなかったら何も学習できないと言ってもいいくらいです。

失敗をしたら「なんで失敗したんだろう?」と考えて、修正をかけていくのがポイントです。

こんなこと当たり前だと思うかも知れませんが、日本の英語教育は70年間も英語を喋れない人を何千万人と製造してきているのに、ほとんど修正しないまま同じ方式を続けています。プライドが邪魔するのか利権があるのか知りませんが、本当におかしなことです。失敗したら分析して修正する。これが鉄則です。

また、修正をかけるときに役立つのが文法書や参考書です。規則性が腑に落ち、ルールが頭の中で整理されます。これは、他の技能でも同じです。水泳の入門書を何冊先に読んだって泳げるようになりませんが、少し泳げるようになってから読んでみると、腹落ちすることが多いですし、自分の間違っているところにも気がつきやすいです、文法は真っ先に先にやるこのではなく、一種のリファレンスとして学ぶべきものです。

7) 少しずつハードルを上げていく

そうこうしているうちに、簡単な表現はどんどん自動化されていきます。最初は “How are you?” とか “My name is Hiroshi.” みたいな簡単なフレーズの自動化からです。これさえ吃ってしまう人も少なくないのです。そうしたら次は、簡単な挨拶や天気や買い物の話が苦もなくできるようになることを目指します。

日常の簡単なことが話せるようになったら、今度は少しずつハードルを上げて行きましょう。「自分の人生に影響を与えた出来事」とか「5年後にやってみたいこと」などでもいいし、時事問題などに取り組んでもいいでしょう。最初から無理に難しいことを話そうとせず、少しずつにハードルを上げていくのがポイントです。

自動化できていますか?

ある日気がついたら、特に考えなくてもなんとなく話せている。これがゴールです。

例えばそれが “How are you?” “I am fine, thank you. And you?” というような、ごく簡単な会話でもいいんです。少なくともそのフレーズだけはスムーズに考えなくても言えるようにします。こうして、少しずつ「考えなくてもわけなくスムーズに聞き取れること、言えること」を増やしていきます。

海外旅行に行った時に、意識していないのに機内放送がツラツラと理解できたら緊張もグッと取れて、海外旅行そのものがずっと楽しめます。出張の際に相手の言っていることが即座にそのまま理解できて、即座に反応できたら交渉内容そのものにフォーカスできるようになります。

Brightureでできること

以上、大人になってから英語を身につける方法を解説しました。 Brightureには20代、30代、あるいは40代を過ぎてから英語のやり直しに来る方がたくさんいます。中学生レベルでつまずいていた方でも、しっかりと成長して帰っていきます。皆さんも是非Brightureで学習してみませんか?

Brightureでは随時体験レッスンや学習相談を受け付けています。

博 松井
hiroshi.matsui@brighture.jp

著書に『僕がアップルで学んだこと』『企業が「帝国化」するアップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔』などがある。2009年まで米国のアップル本社にシニアマネージャとして勤務。大学や企業での講演も多数。