【英語勉強法】英語のリスニング強化に必要なオーディオブック・アプリを紹介します

「リスニングを磨くには、どうすればいいんでしょうか?」

こんな質問をよく頂きます。

答えはとってもシンプルです。

リスニングを向上させるには、たくさんリスニングするのが一番効果的です。

今回は記事では、これまで紹介してこなかったオーディオブックの効用と、その購入方法について詳しく解説します。以下は、この記事で解説する内容です。

– 言語の獲得は「音」から始まる
– アメリカでは一般的な「本を聴く」という行為
– 英語学習に使えるオーディオブック
– オーディオブックをアプリで聴く方法
   1)iBooksアプリから購入する
   2)アマゾンから購入し、Audible アプリで聴く
– 「ながら作業」で時間を有効活用しよう!
– 英語の上達には、多読多聴が欠かせません

言語の獲得は「音」から始まる

僕らは子供の時に、日本語をたくさん聞いて育ちます。親、兄弟、先生、テレビ、ラジオ… こうしてたくさん聴くからこそ、僕らは日本語を聞いた瞬間に、そのまま理解できるのです。 理屈は英語だってまったく変わりません。よく「母国語と第2外国語は違う!」と強く主張する方もお見受けしますが、僕には到底そうとは思えません。大抵英語が聞き取れない方は、とにかく聞いている量が少なすぎる場合がほとんどです。アメリカに住んでもちっとも聞き取れない方の多くは、自宅で、日本語チャンネルを観ています。

今はインターネットが発達したおかげで、Podcast などを利用してほとんどすべてのアメリカやイギリスのラジオ番組の無料で聴くことができます。過去のエピソードもすべて聴けますから、一生聴き続けても消化できないほどのコンテンツがあるのです。また、人気番組の場合には、スクリプトが用意されていることもありますから、スクリプトを読みながらPodcast を聴くことさえ可能なのです。

この記事ではこれに加えてさらに、英語の「本を聴く」方法を紹介しましょう。

アメリカでは一般的な「本を聴く」という行為

アメリカでは、本は必ずしも「読む」ものではなく、「聴く」ものです。通勤がたいてい自動車なので、日本に比べると読書の時間が取りにくいのです。このためまだカセットテープの時代から、本を朗読したカセットテープが売られていました。Audibleという会社が最大大手で、書籍の朗読を録音したカセットが、オーディオブックという名称で販売していたのです。日本ではあまり知られていませんでしたが、iPodでもiTunesを経由してオーディオブックを購入し、通勤中やワークアウトの際に聴く人が沢山いました。現在では iPhoneで同じことできます。

英語学習に使えるオーディオブック

そしてこのオーディオブック、英語学習に非常に向いているのです。文字を読むのが苦手な人は活字をスキップしてオーディオブックから始めることも可能です。また、英文を見るとつい構文解釈や品詞分解を始めてしまい、ちっとも読み進まない方も、いっそオーディオブックから始めるのも手でしょう。また、一度オーディオブックを聴いてから、紙媒体で同じ本を読んでみてもいいでしょう。通勤途中やワークアウトの最中など、肩肘を張らずに継続して聴くことが可能です。

オーディオブックをアプリで聴く方法

さて、いよいよオーディオブックを聴く方法です。英語のオーディオブックは前述の Audible という会社から提供されており、アップルとアマゾンどちらからでも購入可能です。 アップルから購入する場合は iBooks を使います。アマゾン経由の場合は、Webサイトからの購入します。私は両方とも頻繁に活用していますが、iPhoneをお使いでしたら、iBooks から購入するほうが格段に楽です。順番に解説しましょう。

1)iBooksアプリから購入する

まず、iBooksを立ち上げます。お手持ちのApple のアカウントからお金が引き落とされますから、特に作業らしい作業はありません。上のタブから「オーディオブック」のタブを押します。

するとベストセラーのカタログなどが表示されますから、そこから気になるものを探し出してタップするだけです。すると詳細画面が表示されますから、レビューを読むなりして、品定めしましょう。「プレビュー」をタップしてサンプルを視聴することもできますし、値段の部分をタップして購入へと進むことも可能です。


購入が済むとMy Bookに入りますから、あとはこれをタップして聴き始めるだけです。

最後はダウンロードされたオーディオブックをタップして聴き始めるだけです。

使い方は音楽を聴くのと同じです。耳うどんでもつけて読書(聴書?)を楽しみましょう。

2)アマゾンから購入し、Audible アプリで聴く

私は長いこと、amazon.com から購入してきましたが、2018年の7月から amazon.co.jp からでも購入が可能になりました。ただ、英語学習のために洋書を買うのでしたら、日本の Amazon ではなく、アメリカの amazon.com/audible から購入しましょう。品揃えが全く違うからです。

まずは amazon.com のアカウントを作ります。次に amazon.com/audible にアクセスし、アカウントを作ります。すると本が購入可能になります。好きな本を探して買いましょう。

次に、iPhoneの方で audible というアプリをダウンロードしましょう。そしてamazon.comのアカウントを使ってログインします。これで、Web サイトで購入した本を聴く事ができるようになります。ストリーミングしても聴けますが、ファイルサイズが大きいので、手元にダウンロードして聴くことをお勧めします。

「ながら作業」で時間を有効活用しよう!

さて、以上がオーディオブックの購入方法です。いざ購入できたら、早速聴き始めましょう。オーディオブックのいいところは、聴きながら別の作業ができることです。通勤、運転、ワークアウト、犬の散歩、家事….大抵のことはオーディオブックを聴きながら実行可能です。私はゲームやってるときもオーディオブックを聴いています。僕はアップルの耳うどんは使っていませんが、2種類のBluetooth ヘッドセットと小型のBluetooth のスピーカを使ってあっちこっちで聴いてみます。防水のスピーカがあると、入浴中でさえ視聴可能です。

これらのガジェットは、大した値段でもありませんので、購入をお勧めします。

  

英語の上達には、多読多聴が欠かせません

英語の上達には、多読多聴が欠かせませんが、オーディオブックは「読む」と「聴く」を融合させたようなものです。リスニングの向上はもちろんのこと、語彙の増強にも貢献します。そんなバカなと思うかもしれませんが、僕らは子供の頃、テレビや親の会話を聴いて語彙を増やしてきたのです。

Brightureでの取り組み

Brightureでは語彙の増強や、ナチュラルな表現の獲得を目指して、多読多聴を強く推奨しています。今後はそれらに加え、オーディオブックも強力に推奨していく予定です。ぜひチャレンジしてみてください。

博 松井
hiroshi.matsui@brighture.jp

著書に『僕がアップルで学んだこと』『企業が「帝国化」するアップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔』などがある。2009年まで米国のアップル本社にシニアマネージャとして勤務。大学や企業での講演も多数。