ややこしい「So do I」「Neither have I」はどう使う?

Brightureを開校以来、よくいただく質問が「”So do I.” と “Neither do I.” の使い分け」です。 また、「”Neither have I.”などのバリエーションもよく聞くけど、どんなときに使えばいいのかわからない」という質問もよく頂きます。この記事では、”so”と”neither”を使って、相手に「私もそう思う」「私もそう思わない」などと同意する表現を解説します。

まずは”too”と”neither”を把握する

最初に、”too”と”neither/either”の使い分けを把握します。なぜなら、”So do I.”とか”So am I.”は、”Me too!”(私もそう)とほぼ同じだからです。同様に、”Neither do I.”と、”Me neither.” (私もそうじゃない)もだいたい同じです。

なお、アメリカでは”Me neither” と”Me either”の両方を頻繁に耳にしますが、特に意味の違いはありません。ただ、文末で使う場合には、”I don’t like sushi either.”のように”either”にするのが正しい使い方です。

さて、まずは”too”ですが、肯定文に同意するときに使います。さっそく例文をいくつか見てみましょう。

I am going to school.(肯定文)

Oh, I am going to school too! (それに対して同意)

He is working at Toshiba.(肯定文)

Oh really? Me too. (それに対して同意)

対する”neither/either”は、否定文に同意するときに使います。

I don’t want to go to work today.(否定文)

Me neither. (それに対して同意)

I didn’t go to college.(否定文)

John didn’t go to college either. (それに対して同意)

“So…”あるいは、”Neither…”は、それぞれtooまたはeitherと、だいたい同じように使います。(neitherとeitherの違いについては、また別の記事で詳しく説明します。)


ただややこしいのは、最初の肯定文または否定文の文型によって、 So / Neither の間に入る”do/does/have/has/had/助動詞”の使い分けが必要な点です。そこで次に、この使い分けを解説します。

文型と人称で使い分ける”do/does/have/has/had/助動詞”

さて、So/Neither から始まる同意表明には、次の4パターンがあります。

So / Neither + be動詞 + 主語
So / Neither + do / does / did + 主語
So / Neither+ have / has / had + 主語
So / Neither+ 助動詞 + 主語

順番に例文を見ていきましょう。

「So / Neither + be動詞 + 主語」のパターン

おそらく一番よく耳にするパターンです。

例えば誰かが be動詞を使った肯定文で何か発言したとします。

She is late to work.
彼女、遅刻だな。

この場合、返事の主語にあった be動詞を使って答えます。主語がyouならば areですし、I ならば am です。

So am I.(一人称)
俺もだ。

So are you!(二人称)
お前もな!

So is Amy!(三人称)
エイミーもだよ!

今度は否定文を見てみます。Neither が先頭にきますが、それ以外は変わりません。

Jane is not coming to the party tomorrow. 明日のパーティにはジェインはこないよ。

Neither am I.(一人称)
俺もこない。

Neither are you.(二人称)
お前もだろ。

Neither is John.(三人称)
ジョンも来ないって。

次は過去形の場合を見てみます。

He was late to work this morning.
今朝あいつ、遅刻だったよ。

So was I!(一人称)
俺も!

So were you!(二人称)
お前もな!

So were we!(一人称複数)
私たちもそうだった!

So was she!(三人称単数)
彼女もだ。

Neitherの場合も同じです。

She was not here on time.
彼女は時間通りに来ていなかった。

Neither was I.(一人称)
私もだ。

Neither were you!(二人称)
お前もな!

Neither was he!(三人称)
彼も来ていなかった。

「So / Neither + do/does/did+ 主語」のパターン

それでは次に、一般動詞の場合をみてみましょう。これも同じことで、主語の人称と時制に合わせて、do/does/did を使い分けます。

Jane works for a computer company.
ジェーンはコンピュータの会社で働いています。

So do I! (一人称)
私もですよ!

So do you!(二人称)
あなたもでしょ!

So does John!(三人称)
彼もだよ!

否定文に同意する場合はこんな感じです。

He does not drink coffee.
彼はコーヒーを飲みません。

Neither do I!(一人称)
僕も飲みません。

Neither do you!(二人称)
あなたも飲まないじゃないですか。

Neither does Mary.(三人称)
メアリも飲みませんよ。

同意したい文章が過去形の場合には、単純にdid を使えば大丈夫です。

Ian got sick last week.
イアンは先週病気になった。

So did I.
俺もだよ。

So did you.
あなたもだったね。

So did Mary.
メアリもです。

次は、否定文に同意する場合です。

Jennifer did not go to the party.
ジェニファーはパーティーに行きませんでした。

Neither did I.
僕も行かなかった。

Neither did you.
あなたも行かなかったよね。

Neither did Jane.
ジェーンも行きませんでした。

「So / Neither + have/has/had + 主語」のパターン

次は、have/has または had を使うパターンです。これは、相槌を打ちたい発言が現在完了か過去完了かによって使い分けます。まずは現在完了形、または現在完了進行形の場合です。

Mom has eaten her lunch already.
お母さんは、もうお昼ごはんを食べてしまいました。

So have I!
私も!

So have you.
あなたもね。

So has Dad!
お父さんもよ。

現在完了進行形の場合も同じです。

I have been living in San Francisco since 1983.
1983年からサンフランシスコに住んでいます。

So have we!
私たちもです!

So has Mary!
メアリもだよ!

過去完了、または過去完了進行形の場合には、hadを使います。

He had finished his homework.
彼は宿題を終えていました。

So had I!
僕もだよ!

So had you!
あなたもでした!

So had Jane.
ジェーンもです。

「So / Neither + 助動詞 + 主語」のパターン

最後は助動詞を使うパターンです。どんな助動詞でも使えますが、一番多く耳にするのは、やっぱりcanです。

Mary can swim.
メアリは泳げます。

So can I!
私も!

So can you!
あなたもですよね。

Gretchen cannot swim.
グレッチェンは泳げません。

Neither can I.
私もです。

Neither can Mary.
メアリも泳げません。

それから、should も割と耳にします。

I should go home and study.
うちに帰って勉強しなくちゃ。

So should I.
俺もだよ。

A young lady like you should not go out this late in the evening.
あなたのような若い女性は、こんな夜遅くに出かけるべきではありません。

Neither should you!
お前もな!

Neither Should boys.
男の子たちもね。

また、would などもよく耳にします。

If I were John, I would not do that.
もし私がジョンだったら、あんなことはしません。

Neither would I!
俺だってしないよ。

もう1つよく耳にするのは will でしょうか。

I will go back to New York after the summer.
夏が終わったらまたニューヨークに戻ります。

So will I.
俺もだよ。

これ以外の助動詞でももちろん使用可能ですが、会話で頻繁に耳にするのは、この辺りなので、慣れておくと、使い勝手が非常にいいです。

まとめ

なんとなくイメージが湧いてきたでしょうか? では最後にまとめです。

新しい文法を習ったら、すぐに使ってみよう!

これは今回の内容に限りませんが、新しい文法のルールを覚えたら、すぐに実際に使ってみて自分の血肉になるまで練習しましょう。最後に今日紹介した言い換えを使って作文してみます。

Ted: Have you seen John lately?

Janine: No. I haven’t. Have you?

Ted: Neither have I.

Janine: Maybe he’s got a summer job or something.

Ted: Yeah. That’s very likely. Maybe I should start looking for a summer job as well.

Janine: So should I. What kind of job are you going to look for?

Ted: Anything is fine by me.

Janine: Me too.

また、今回の表現は映画やドラマの会話シーンなどにも頻繁に登場しますので、ぜひ、いろいろなドラマを見て、実際の使い方に馴染んでください。

Brightureでの取り組み

Brightureでは特に「文法のクラス」というのは用意していません。次の3つの授業で文法の理解を深めていきます。

Everyday Speech

英文法やイディオムの学習を目的とした初心者〜中級者向けの授業です。

レッスン内容:Everyday Speech

Reading and Writing

Reading and Writingは、ブライチャーで英語力の基礎固めと位置付けられる重要なマンツーマン形式の授業です。課題図書をこなすことで自然な英文に大量に触れ、英作文をすることで文法のミスや不自然な言い回しを減らしていきます。

レッスン内容:Reading and Writing

Listening and Speaking

通常の英会話の授業では流れてしまいがちな文法のミスや不自然な言い回しを捕まえて、細かく修正を加えます。

レッスン内容:Listening and Speaking

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博 松井
hiroshi.matsui@brighture.jp

著書に『僕がアップルで学んだこと』『企業が「帝国化」するアップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔』などがある。2009年まで米国のアップル本社にシニアマネージャとして勤務。大学や企業での講演も多数。