【英語学習法】意外に知らない「can」の5つの使い方

中学校1年生で一番最初に習う助動詞、それがcanです。はじめに出てくるので簡単な気がしますが、canを適切に使いこなすって、どうしてなかなか難しいのです。そこで今日は、canのさまざまな使い方を解説します。

“can” =「できる」は本当なのか?

中1で最初に習うcanの使い方、それは“can” =「できる」です。その少し後に “can” = “be able to” が出てきて、中学英語は終了です。なので、中3あたりでつまずいて英語が嫌いになると、canの理解も、この“can” =「できる」でストップしてしまうのです。

でも実は、canにはさまざまな使い方があります。

Canの使い方は少なくとも5つあります

canの代表的な用法は5つあります。この5つの用法が適宜引き出せれば、会話がずっと滑らかになります。それでは順番に解説しましょう。

1.能力を表す

まず最初に習うcanの使い方です。

I can swim.
僕は泳げます。

I cannot play the piano.
僕はピアノが弾けません。

疑問文にしても同じです。

Can you speak English?
あなたは英語が話せますか?

この辺りはあまり難しくありません。多くの人はスムーズに通過します。

2.機会を表すcan

もう1つのcanの使い方は、機会を言い表したいときです。いくつか例を挙げてみましょう。

I just got home. I can talk now. What’s up?
たったいま帰宅した。今なら話せるよ。どうしたの?

My parents left the town for the weekend. You can stay overnight!
両親が週末に家を出るので、泊まりに来られるよ!

My parents came home all of the sudden. You cannot stay overnight. Sorry.
両親が突然家に帰ってきちゃった。だから泊まれないや。ごめんね。

こんなふうに巡ってきた機会を言い表すときにも、本当によくcanが使われます。

また能力を言い表す時には出てきませんが、be 動詞もよく使います。be 動詞とは動作ではなく、状態を表すときに用いる動詞です。is, am, are などです。助動詞の後では、be 動詞は必ず原型のbe に戻ります。例文をいくつか挙げてみましょう。これは初心者がつまずきやすいところなので気をつけましょう。

I can be with you this evening.
今夜は一緒にいられるよ。

Mr. Smith cannot be in Tokyo this evening. His plane got delayed.
スミスさんは今夜東京に来れません。飛行が遅れてしまったからです。

3.許可としての can

許可を与えたいとき、得たいときなどにも、canを使います。

You can play video games now.
今テレビゲームをしてもいいよ。

なお、同じことをcanを使わずに言おうとすると、

You are allowed to play video games now.
今、テレビゲームしても構わない。

とか、

You have my permission to play video games now.
今、テレビゲームをすることを許可する。

となりますが、なんだか部下や生徒に指示を出しているような表現で、かなり固いです。なので、家族や友達相手ならカジュアルに canを使い、部下や生徒などに対して権威を醸し出したいときには、allow, permission などと言った単語を使います。

You can drive my car while I am away for the weekend.
今週末いない間に、僕の車を運転してもいいよ。

You have my permission to drive my car while I am away for the weekend.
今週末いない間に、僕の車を運転することを許可する。

You are allowed to drive my car while I am away for the weekend.
今週末いない間に、僕の車を運転することを許可しよう。

なお、許可を得たいときは、疑問文にすればいいだけです。

Can I drive your car?
あなたの車を運転してもいいいですか?

I am done studying. Can I play videogames now?
勉強終わったよ。テレビゲームしてもいい?

ま、どれも同じです。簡単ですよね。

4. お願いする

ちょっとしたお願いをするときもcanを使います。例えば、「そこの牛乳とって!」とか「冷蔵庫からビール持ってきて!」なんて感じです。

Can you pass me the salt?
塩をとってくれる?

Can you turn on the TV?
テレビをオンにしてくれる?

Can you bring a beer from the refrigerator?
冷蔵庫からビールを持ってきてくれる?

それから「ちょっとお願いしていい?」と訊くときには

Can you do me a favor?

というのが決まり文句です。

Can I ask you a favor?

などというときもあります。どちらも頻繁に使いますので、何度も練習してナチュラルに引き出せるようになっておきましょう。

この使い方もすごく一般的です。ただし、canを使ったお願いはとってもカジュアルなので、上司などやお客さんなどにはあまり使わない方が賢明です。

5.可能性を言い表す

そして最後が、可能性を表すcanです。割と一般論的な話で使うことが多いです。

Anyone can be just a father, but it takes a real man to be a great dad.
ただの「父」ならば誰にでもなれるが、良き父親になれるのは、本物の男だけだ。

Not everyone can be a leader.
誰もがリーダーになれるわけではない。

Only a few talented people can be a professional athlete.
プロのスポーツ選手になれるのは、少数の才能に恵まれた人々だけだ。

もちろん、一般的な話以外にも、驚きを表現するときなどに非常によく使われます。

No way! You can’t be 45 years old. You look like 22!
ええっ!あなたが45歳なんてあり得るんですか? 22歳くらいにしか見えないんですけど!

Be able toへの置き換え

さて、中学校でもう1つ習うこと、それは 「canは be able to に置き換えられる」というルールです。しかし、5つの用法の中で、be able to に置き換えても不自然でないのは、能力を表す場合だけです。しかも、現在形のままでは滅多に使いません。ではなぜ教えるかというと、過去形や未来形で必要になってくるからです。

まとめ

では最後にまとめです。文章で説明しただけだと複雑に感じるかも知れないので、表にしてみます。


こうしてみるとまとめてみると、思ったほど難しくありません。5種類だけですし、be able toに置き換えるのは能力を言い表す場合だけです。

新しい文法を習ったら、すぐに使ってみよう!

これはcanに限りませんが、新しい文法のルールを覚えたら、すぐに実際に使ってみて自分の血肉になるまで練習しましょう。自分の言葉でたくさんの例文を作ってそれを何度も練習するなども、定着を図る上で有効な方法です。また、英会話のレッスンなどでも積極的に使ってみましょう。

Mike is on the swim team. He can swim faster than anyone on the team.(能力) If you want to know what Mike looks like, you can see him at our practice after school. (機会)Do you want to watch the practice? OK. I will ask our coach if you can watch our practice.(許可) Can you do me a favor?(お願い) Please talk to the coach as politely as possible. Our coach does not like rude people. If you don’t behave, you can be in trouble.(可能性)

マイクは水泳部の部員だよ。あいつは誰よりも速い。マイクがどんな奴か知りたければ、放課後の練習を見てみるといいよ。練習を見たい? オッケ。練習を見てもいいかどうかコーチに訊いてみるよ。そうだ。お願いがあるんだ。コーチにはなるべく丁寧に話してな。コーチは無礼な人が大嫌いなんだ。行儀よくしないと困ったことになる可能性がある。

こんな感じでcanをうまく使いこなすだけで、誰にでもこなれた文章を書くことができますす。逆に言うと、canなどのような基本的な助動詞をナチュラルに使いこなせることは、それだけ重要であるとも言えます。

Brightureでの取り組み

Brightureでは特に「文法のクラス」というのは用意していません。次の3つの授業で文法の理解を深めていきます。

Everyday Speech

英文法やイディオムの学習を目的とした初心者〜中級者向けの授業です。

Reading & Writing

Reading & Writing は、ブライチャーで英語力の基礎固めと位置付けられる重要なクラスです。課題図書をこなすことで自然な英文に大量に触れ、英作文をすることで文法のミスや不自然な言い回しを減らしていきます。

Listening and Speaking

通常の英会話の授業では流れてしまいがちな文法のミスや不自然な言い回しを捕まえて、細かく修正を加えて来ます。

それぞれのクラスについては、こちらのページをご覧ください。

My Brightureのレッスン内容

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博 松井
hiroshi.matsui@brighture.jp

著書に『僕がアップルで学んだこと』『企業が「帝国化」するアップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔』などがある。2009年まで米国のアップル本社にシニアマネージャとして勤務。大学や企業での講演も多数。