【英語学習法】「英語が出てこない」を克服! スピーキング力を伸ばす実践トレーニング

英会話は、単語の知識、文法の正確さ、発音、リスニング力が即座に試されるスキルです。そのため、総合的な英語力が必要です。英語力の高い人は、ビジネストークや政治、経済、さらには哲学や宗教といった深いテーマについても流暢に話せます。

一方で、英語力がまだ発展途上の人は、簡単な日常会話でも何度も言い直しながら話すことになります。また、TOEIC の点数が高くても、スピーキングが苦手で、スコアとのギャップに悩む人も多いです。スピーキングが苦手だと感じる方の多くが、次のようなケースではないでしょうか。

  • 外国人の同僚に細かな説明ができず、伝えたいニュアンスが正確に伝えられない
  • 海外の観光客に道を尋ねられたが、聞き取れずに何度も聞き返す
  • 誤った発音になっていて、言いたいことが相手に伝わらない
  • シンプルな表現しか使えず、会話が単調になる
  • 文法の間違いを気にして、うまく喋れずに口ごもってしまう

こうした課題を克服するには、実践的なトレーニングが必要です。

英語がスムーズに話せるようになる! スピーキング練習に必要な3つのステップ

スピーキング力を伸ばすには、筋トレやスポーツの反復練習と、ダンスやピアノの習得プロセスの両方に共通するアプローチが効果的です。

最初は、筋トレのように基礎を固めます。例えば、中学校で習う英語を復習してから、簡単なフレーズや文法の型を正しく使えるように意識しながら練習します。いきなり難しい表現を使おうとすると、かえって不自然な英語になってしまうので、まずはシンプルなセンテンスを確実に話せるようにすることが大切です。

その後、ダンスやピアノのように、徐々にスムーズに動けるように練習を重ねていきます。つまり、型を覚えたら、話すテンポを上げたり、使う語彙や表現を増やしたりしながら、より自然な英語に近づけていくフェーズに入ります。

①フィードバック型のスピーキング練習で自然な英語表現を身につける

瞬発力が必要となるスピーキング力を伸ばすためには、自分の発話を客観的に見直し、改善していくプロセスが重要です。それには、発話 → 修正 → リトライ で、スピーキング練習をすることが効果的です。

1)発話

スマホやパソコンの録音・録画機能を使って、今日一日の出来事や、週末の予定を話します。ビジネスなら、最近の仕事の進捗や上司への交渉などを話してみましょう。
始めのうちは、1分話すのもやっとかもしれません。それでも毎日続けて、話すようにしてください。

2)修正

録音または録画した音声を聴きます。発音やイントネーションの違いは、ネイティブの音声と比較します。話した内容の中で、スムーズに言えなかった部分をメモし、どこを改善すべきかを明確にします。文法誤りや不自然な表現は ChatGPT などで修正してもらいます。音声だけで文法ミスの判断ができない場合には、YouTube などの自動文字起こし機能を活用すると便利です。

3)リトライ

正しい文章が完成したら、もう一度発話します。即座に改善点を取り入れることで、定着しやすくなります。また、繰り返し練習することで、不自然な間がなくなり、スムーズに発話できるようになります。

このプロセスは独習が可能です。誰かと話すことに慣れていない段階の英語学習者はアプリや AI を活用した独習もオススメです。フリートークより、決まったトピックに沿って学習したい場合は、Speak(スピーク)などの AIスピーキングアプリを活用してみてください。
▶︎Apple
▶︎Google

独習が苦手な方は、オンラインレッスンの受講もあります。ただし、一点気をつけてほしいことがあります。それは、ただの会話で終わらず、しっかりとしたフィードバックを提供するスクールで学習することです。日本人学習者に慣れた講師の中には、日本人が話す英語に慣れすぎているため、不自然な表現や誤った文法を指摘せずに会話を進めてしまうことがあります。これでは、効果的なスピーキング練習とは言えません。発音の誤り、不自然な表現、文法ミスを適切にフィードバックしてくれる講師と学習しましょう。

②正しい英語の発音を身につける

自分では正しく発音していると思っていても、一回で通じなくて、聞き返されたことがある人は少なくないと思います。それが何度も繰り返されると、喋ることに苦手意識を感じて、ますます聞き取りにくい発音になってしまいます。そうならないためには、正しい発音を身につけることが必要です。

日本の英語教育では、発音を習う機会がありません。そのため、多くの日本人は、正しくない英語の発音が身についているのが現実です。実際、Brighture で発音のレッスンを受講された生徒さんの多くが「こんなこと学校で習わなかった」「もっと早く知りたかった」とおっしゃいます。

正しい発音を身につけるには、独習ではなく、適切な指導・フィードバックを受けることが重要です。また、誤った発音のまま練習を続けると、後で矯正するのが難しくなります。ですので、1日も早く正しく発音指導をしてくれるスクールや講師と一緒に、発音練習をスタートしてください。

③実践的な英語フレーズ・英語表現の学習と活用

スピーキング力を向上させるためには、よく使われる表現を意識的に学び、実際の会話で活用することも重要です。それは、単語だけ覚えても、熟語や慣用句には対応できないからです。

安室奈美恵さんの曲のタイトルに「a walk in the park」というものがあります。これは「容易いこと」という意味の英語表現です。しかし「公園を歩く」だと思っている人も少なくないと思います。会話の中にこのようなフレーズが出てきたときに、きちんと理解して適切な返答ができると、英語のスピーキングにも自信が持てるようになります。

実践的な英語フレーズ・英語表現は海外ドラマや洋書を活用することで、楽しく学ぶことができます。自分なりのフレーズ集を作って、ストックしましょう。ストックしたものは、オンライン英会話は SNS を活用して、アウトプットの機会を増やしてください。実際に使うことで、しっかり定着して、スピーキングでも自然にスムーズに話せるようになります。

すぐに始めてみよう!

英語のスピーキング練習は、ボクシングのスパーリングのようなものです。英語の基礎学習を一通り終えたら、限られた知識の中で実践しながら練習を繰り返してください。そうすることで、効率的にスキルを向上させることができます。

Brighture では、スピーキング力を総合的に強化できるカリキュラムを提供しています。講師からの実践的なフィードバックを受けながら、発音や英文法の誤りや不自然な英語表現を適切に修正し、より自然な英語を話せるようになる指導を行っています。

Brighture のスピーキングのレッスン
▶︎Listening and Speaking
▶︎Daily Conversation
▶︎Social Conversation(中上級者向け)

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博 松井
hiroshi.matsui@brighture.jp

著書に『僕がアップルで学んだこと』『企業が「帝国化」するアップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔』などがある。2009年まで米国のアップル本社にシニアマネージャとして勤務。大学や企業での講演も多数。