リモートワークの普及に伴い、「発音」はさらに重要になる

日本では少しずつコロナの恐怖が薄れつつあります。だからと言って、日本が再び外国に門戸を開けるのも、また自分たちが外国に出張や旅行に行くのもまだしばらく先になりそうです。もしかすると、以前のようなレベルで行き来をすることは、もう2度とないのかも知れません。

では僕らは、英語の勉強を止めてしまっていいのでしょうか?

いえ。そんなことはありません。なぜなら、ビジネスの世界では、インターネットを通じて以前よりもさらにハイピッチでグローバル化が進むからです。

コロナ以降、英語の必要性はますます高まります | ブライチャーブログ

コロナウイルスが世界を危機に陥れて、早くも数ヶ月が経ちました。どの国も国境を閉じ、人の行き来もほとんどなくなりました。トランプ大統領は中国からの留学生にはビザを出さない方針を打ち出しています。 また、中国に製造を丸投げするリスクも改めて認識され、世界中の企業が慌てふためいて戦略を練り直しています。 …

進むのはグローバル化だけではありません。同時並行でリモートワークが普通になっていきます。そしてアメリカの先進的な企業が、率先してこの流れを作っていきます。また、この流れはアメリカのみならず世界中の企業で起きています。日本国内の外資系企業も同じです。つまり、英語を使い、ビデオやテキストでチャットをするのは、ごく当たり前の風景になっていくのです。

リモートワーク「先進国」アメリカからの最新報告──このまま普及か、オフィスに戻るか

会社に行かなくなって、もう何日になるだろう──。上下ともスエット姿でノートパソコンを眺めながら、ぼんやりとそんなことを思う。新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、多くの企業が従業員に在宅勤務を命じるようになってからしばらくがたつ。 …

ジェスチャーや表情が使えない世界になる

では今後英語でのビデオ通話がさらに増えていくと、いったい何がどう変わっていくのでしょうか?

一番変わるのは、ジェスチャーや表情に頼ったコミュニケーションが成立しなくなることです。まったくなくなるわけではありませんが、あなたの顔は分割されたチャット画面のほんの一つでしかありませんから、表情やゼスチャーでのアピールはほとんどできなくなってしまうのです。

これ、実はかなり危機的な状況です。日本人はただでさえ影が薄く、国際会議などでも「壁の花」になってしまいがちです。隅の方で小さくなってニコニコしているのが精一杯です。

また日本人の多くは、他国の非ネイティブの人たちと比べても、お世辞にも英語が上手い方とは言えません。ほとんどの人はそもそも会話が7割も理解できず、割って入ることもできません。発言したくても、文章を頭の中で組み立てているうちに会話が流れていってしまうのです。やっとのことで発言をしても、今度は発音が悪すぎてみんなに怪訝な顔をされてしまったり……。こっちがお金を払う側ならそれでも相手をしてもらえますが、立場が逆だったりすると、本当にまったく相手にされないのが現実です。

ですから、その上にさらに表情もジェスチャーも使えないとなると、相当な苦戦が予想されます。

プレゼンをオンラインでやるときにはどうなるでしょう? 画面に表示されるのはスライドの内容であって、自分の表情ではありません。これを読んで「じゃあスライドに全部書いておけばいいじゃないか」と思う方もいるかも知れませんが、日本では一般的な文字だらけのスライドはあまり好まれず、作ってもなかなか読んでもらえません。海外では、スライドに記載するのは要点や必要なグラフなどに留め、あとは話して説明するのが極めて一般的なのです。TED Talkやアップルの基調講演などをイメージしてもらえるとわかりやすいかも知れません。

では、いったい何を強化すると、このような新たなチャレンジを乗り切れるようになるのでしょうか?

発音に磨きをかけよう!

克服すべき課題はいくつもありますが、Brightureがまず最初に勧めるのは、発音を向上させることです。理由は2つあります。

まず1つ目は、「通じなかったらどうしよう?」という不安感を払拭できるからです。発音に対する不安感が減ると、話の内容に神経を集中させることができるため、結果としてより濃密なディスカッションをすることができます。

なお、別にネイティブのように発音できる必要はありません。ただ、言っていることが一発で通じるレベルに引き上げておくと、かなり話が通りやすくなります。「日本人は別にカタカナ英語でもいい」という人もときどきいますが、それはあくまでこちらがお金を出す場合や、相手が日本人英語に慣れている場合、あるいはただの部外者やオブザーバーで「お客さん扱い」されているときだけです。また、カタカナ英語で押し通していると、理解してもらえないことも多々あり、結局はそれが誤解を招きます。

そして2つ目は、キチンを声に感情を乗せて話せるようになることです。日本人はかなり気をつけないと、どうしてもモノトーンになりがちです。コミュニケーションも目的は単に事実を伝達するだけではなく、感情を繋ぐことでもあります。ですから、相手がこちらの感情を理解しやすいように伝達できることも、重要なスキルの一つです。

これらの弱点を克服するため、 Brightureは発音のオンライン・クラスを2種類提供しています。一つは個々の音や単語をより明確に発音することを目指す、「Phonics and Pronunciation」というクラスです。

そしてもう一つは会話の流れの中で正しいアクセントやイントネーションを用い、感情を乗せて話す練習をする「Speach Fluency」のクラスです。この二つのクラスはBrightureが提供するオンラインレッスンの中でも、特に人気があります。

レッスン内容:高品質オンライン英語レッスン My Brighture

Brightureのオンラインクラスで受講可能なレッスンは下記の通りです。 講師とマンツーマンで発音の矯正、向上を図るクラス。発声方法、母音、リズム、問題の多い子音(l, r, v. f, w, wh, th, s …

TOEICでは高得点が取れているのに今一つ英語が通じない、ビデオ会議でうまく発言できない、あるいはネイティブの発音がうまく聞き取れないという方は、是非受講してみてください。

なお、オンラインの会員登録するとすぐに無料体験レッスンの予約が可能となりますで、これまでご受講を悩まれていた方も、どうぞお気軽にお申し込みください。

皆さんもこれを機会に発音に磨きをかけませんか? それではお待ちしています!

博 松井
hiroshi.matsui@brighture.jp

著書に『僕がアップルで学んだこと』『企業が「帝国化」するアップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔』などがある。2009年まで米国のアップル本社にシニアマネージャとして勤務。大学や企業での講演も多数。