13 12月 TOEIC900点、世界を放浪、それでも伸びないスピーキングの原因がフィリピン留学で判明――旅人のYさん
今回は、世界をバックパック1つで旅するYさんにインタビュー。
長年英語を勉強するも、リスニングとスピーキングが大の苦手。「語彙力と英文理解力の不足が原因」と分析したYさんはブライチャーへ留学しますが、問題はもっと根本的なところにありました。
スピーキングが伸びないとお悩みの方、必見です。
Yさん /30代 / 旅人/ 4週間
Yさんの経歴を教えてください。
日本の大学を卒業後、外資の保険会社に勤務していましたが、2年前に、節目となるプロジェクトの終了を機に退職。
その後、世界を旅して回っています。ブライチャー卒業後は、再就職予定です。
英語の学習歴を教えてください。
高校生の時に、海外の文化や世界を旅することに興味を持ったのを機に、真剣に勉強するようになりました。
大学で中国語の勉強を始めてからは、英語からは遠ざかったものの、就職してからは再び、断続的ですが、勉強しています。
中国語の会話能力が、あっという間に英語を上回る
中国語はどのくらいまで上達しましたか。
勉強していた当時は、英語よりもスムーズに喋れるようになりました。旅行でも困ることはなかったです。
なぜ中国語のほうが英語より話せるようになったのでしょうか。
勉強の仕方が違いました。
英語は文法学習とリーディングが中心で、リスニングやスピーキングの練習は、ほとんどしませんでした。
一方中国語は、大学の授業がユニークでした。
文法の解説は後回し――まず表現を覚えて、喋る練習を徹底的に繰り返したので、頭で考えなくても話せるようになりました。
関連記事:“使える英語”を習得するための英文法学習についてまとめました。
そのまま、得意な中国語だけに集中することは考えましたか。
いいえ。中国に行って、現地の学生が一生懸命英語を勉強している姿を見て、まずは英語を習得する必要があると感じました。
世界を旅しても伸びなかった英語力が、フィリピン留学で初めて伸びた
世界を旅している間、英語力は伸びたのではないですか。
変化はあまり感じませんでした。旅に必要な表現は限られていますし、特に英語が母語でない人と話す時は、単語の羅列でコミュニケーションを取ることが多かったので。
ネイティブと話す時は、特に力不足を感じました。会話のスピードについていけないし、単純なことしか言えず、深い話ができませんでした。
今回の留学の目標を教えてください。
最終目標は、ネイティブの会話についていけるようになることです。
そのためには英語を英語のまま理解する力と語彙力、表現力が足りないと思い、まずはリーディングへの苦手意識をなくそうと決めました。
もう一つは、シンプルな表現を使って、簡潔かつスムーズに自分の考えを表現できるようになることです。
ブライチャーを留学先に選んだ理由を教えてください。
まず、大量にリーディング課題を出すと明言していた点。
僕はリーディングに慣れていないので、ちょっとむずかしい文章だと読むことを避けてしまうし、読んでもなかなか続かない。
だからブライチャーで、絶対に読まなければいけない環境に身を置いて、読むことに慣れたかった。
関連記事:【Brightureの流儀】大量にリーディングとライティング課題を出す理由と効果
また「読む・書く・聞く・話す」がセットになった授業が用意されている点も魅力的でした。
たとえば「Writing Reviews」では、リーディング課題を読んで、トピックについて頭が整理された状態で書いたり話したりするので、要点を絞って分かりやすくアウトプットする練習に集中できると思ったのです。
「One on One Listening and Speaking」や「Group Listening and Speaking」では、聴き取った内容についてスピーチする機会が必ずあるので、より集中してリスニングに取り組めるし、全部が聞き取れなくても要点を掴もうと意識できるので、実践的なリスニング力を伸ばせるのでは、と期待したのです。
授業紹介:Writing Reviews 授業紹介:One on One Listening and Speaking 授業紹介:Group Listening and Speaking
4週間の留学を終えて、目標を達成することはできましたか。
リーディングについては、毎日長時間読んだので、以前よりも抵抗は感じなくなりましたが、スピーキングに関しては、まだ時間がかかりそうです。
でも、弱点に気づくことができました。
単語やフレーズをたくさん覚えても、スピーキングが伸びない理由
気づけた弱点について教えてください。
スピーキングについては、語彙力以前に、英語で考えをまとめて、論理的に述べることに慣れていないのが問題だと分かりました。
例えば、「One one One Listening and Speaking」では、その場で与えられたテーマについて1分考え、2分スピーチするのですが、頭が整理されていない状態で話し始めるので、途中で何をどう話せば良いか分からなくなり、フィラー(※)が増える場面が多かったです。 ※「あー」、「you know …」などのような、沈黙を埋めるための意味のない言葉
論理構成力に課題を感じたのは、「Group Listening and Speaking」。
テーマに沿って先生にインタビューし、聞き出した情報をプレゼンテーションするのですが、論理立てて説明できず、情報の羅列になってしまうことがありました。
日本語では論理的に話せるのに、なぜ英語だと難しいのでしょうか。
日本語の論法は、「起承転結」――結論が最後に来るので、話しながら考えをまとめられる。
でも英語では、最初に結論を述べることが求められるので、話しながら考える時間もないですし、文法や発音を気にしながら英文を組み立てることに精一杯で、論理構成まで意識が回らないのです。
課題を認識して以降は、「Writing Reviews」で、段落と段落、アイディア同士の繋がりに気をつけながら、ライティング課題に取り組みました。
少しづつ慣れてきましたが、スピーキングで効果を実感するには、まだ時間がかかりそうです。
成長よりも、課題を認識した4週間だったのですね。
今まで英語でエッセイを書いたりプレゼンする機会がなかったので、構成を意識できませんでした。
英語ネイティブと比べて発音や語彙力に難があるからこそ、分かりやすい論理構成で簡潔に表現することが大事だと今は確信しています。
関連記事:ブライチャーが英語でのプレゼンテーションを必須にしている理由
今後の学習計画を聞かせて下さい。
英語を勉強するだけでなく、読書やニュースのチェックを英語で行うなど、日々の生活の中で英語に触れる機会を増やしていきたいです。
また、論理的に書いたり、話す機会も確保しようと思っています。
関連記事:今すぐできる!英語に慣れ・話すために実践すべき8つの方法
ありがとうございました。