14 8月 「Brightureに来てなかったら危なかった」ーー イタリアの大学で実感した、リアルな英語の国際基準
今回は、高校三年生でブライチャーへ19週間留学し、その後イタリアの大学へ進学した後藤昌平さんへインタビュー。当校を卒業してから1年が経ち、大学の夏休み期間中にインターンとして戻ってきてくれました。
1年半前は英語初心者だった彼が、今では講師全員が驚愕するほど流暢になっています。
ブライチャー在学中を振り返り、その頃の気持ちや、卒業後のイタリアでの体験などを語ってもらいました。
後藤 昌平さん /20代 /大学生/ 19週間
おかえりなさい。1年でこんなにペラペラになって、講師が驚いてます。
そうですか? ありがとうございます。
ブライチャー卒業後、イタリアではどんな勉強をしているんですか?
服飾系の大学で、ファッションやデザインの勉強をしています。
「ファッションスタイリング&クリエイティブディレクション」という学部で、主にグラフィックデザインや、ファッション雑誌の編集を勉強しています。今は1年目なのでファッションの歴史から掘り下げています。
将来はどんな職業を目指しています?
元々は、ファッション雑誌の編集者になりたかったんです。今は服飾系の仕事を幅広く模索中です。
イタリアの大学を選んだのは、何かきっかけがあったんですか?
高校三年生で、1年間イタリアの高校へ交換留学に行ったんです。
そこで、現地の人たちとの交流を通して、イタリアの文化に興味を持ち、好きになり、絶対にまた戻って来たいと思いました。
交換留学の最中、今通ってる大学のオープンキャンパスに行ってみたんです。服飾系の大学を比較検討しましたが、現役で活躍している有名デザイナーの講義や、最新のコンピューター・グラフィックを学べる授業が魅力的でした。もうその頃から、ここの大学に来よう! と進路は決めていました。
交換留学中は、イタリア語ではなかったんですか?
学校や家ではイタリア語でしたが、留学生同士は英語でした。イタリア語が分からないときは、英語で通訳をしてもらいました。中国、ロシア、トルコ、メキシコ、本当にいろいろな国からの留学生がいましたが、みんな普通に英語を話していました。
イタリア人も英語は普通に話せます。イタリアの高校は五年制なので、留学先の「高校一年生」は13〜14歳です。その年齢の子たちも、普通にペラペラ話していて、少しショックでした。
僕のほかに、日本人は3〜4人来ていたんですが、みんな全然話せなかったんです。
イタリアの留学支援団体の人たちも、「日本人は英語話せないから…」と、気を遣ってゆっくり話してくれていました。
嫌味な感じではなかったんですが、日本人てそういう風に見られてるんだな〜と思いましたね。
授業後に見る綺麗な文章が、モチベーションを高めた
ブライチャーでの留学生活で、英語力は上達しましたか?
正直、留学期間中はあまり実感がなかったんです。
もちろん上達はしていたんですが、例えばライティングの課題、最初は1日250ワードだったのがどんどん増えて、最終的に1日500ワードになりましたし、リーディングの課題もどんどん難しくなっていきました。
常に自分の実力の1.5倍くらい高いレベルの課題が出されたので、とにかくそれらをこなすことに必死で、上達した実感というよりは、いつも「難しい……」「自分はできてない……」と思いながら、ひたすら目の前のことだけをこなしてました。
辛かった、という気持ちが強かったんですか?
そうですね、日本に居るときは、読んだり書いたり全くしていなかったので、最初は辛かった……というよりは、キツかったですね。
本格的に洋書を読み込んだり、サマリー(要約)とレビュー、エッセイを書いたり、全部初めてだったので、慣れるまでに時間もかかりました。
ただ、楽しいという気持ちも芽生えてきました。
毎日読み書きすることで、スピードも上がり、スラスラ書けるようになってきたんです。
EE(Enhancing Expressions)というライティングに特化したクラスでは、講師から与えられたお題に対し、自分の考えをさまざまなスタイルで書きます。
講師とディスカッションしながら、自分の書いた文章が授業内で添削されていき、授業が終わる頃には綺麗な正しい文章になっています。
毎回それを見る度に、「自分でこんな綺麗な文章書けたんだー!!」って気分になり、すごく気持ちよくて、どんどん楽しくなっていきました。
ブライチャーのグループレッスンは、リアルな英会話と同じだった
久しぶりに会って、英語での返答の早さ、滑らかさに驚きました。スピーキングがそこまで伸びた要因は何だと思います?
イタリアで、毎日友達と英語で話したことですね。
高校の頃の交換留学でもそうだったんですが、大学ではさらにいろいろな国の人と出会いました。
話すスピードも速くて、最初は圧倒されそうになったんですが、ブライチャーでSC(Social Conversation)を受講していたおかげで、会話についていくことができました。
SCと友達の会話は似ていたんですか?
似てたというより、完璧に同じだったんです。「SCのまんまだ!!」ってビックリしました。
この授業で、集団での会話のコツを既に掴んでいたこともあって、すんなり友達との会話に入ることができたんです。
そのおかげでたくさん話せて、結果的にスピーキングが伸びたんだと思います。
自分から話題を振ったり……会話に割り込んでいったり……そういうコツとメンタルが身に付いていなかったら、友達との会話に入っていけなかったかもしれません。
SCの授業を通して、リアルな英会話のリズム感が身に付いたんだと思います。
SC以外に会話に役立った授業はありましたか?
そうですね……結局、全部ですね。
毎日読んで書いて基礎を磨いて……LS(Listening & Speaking)で実力を試して、PP(Phonics & Pronunciation)で口動かして筋肉鍛えて……
どちらが先か正直わからないですが、書くのが早くなるにつれ、どんどん話せるようになった気もするし、話せると、書くのが早くなってきたような気もします。それに加えて読むのも速くなりました。発音を鍛えることで、聞き取りも良くなりました。
今思えば、全ての授業がバランス良く組まれていて、四技能(読む・聞く・書く・話す)が全体的に上がった感覚です。どれを欠いても駄目だったと思います。
大学で驚いた、当たり前のプレゼンテーション
ブライチャーでの学習は、大学の授業でも役立ちましたか?
大学の授業は全て英語で行われるので、もちろんブライチャーで集中的に磨いた英語力は本当に役に立ちました。
その中でも、ダントツで「プレゼンテーションはやっておいて良かったな〜」って心底思いましたね。
大学でもプレゼンテーションがあったんですか?
授業で普通にありました。
他の国もそうかもしれないんですけど、イタリアでは高校生のときからプレゼンテーションが試験科目なんです。
イタリア語ではなく、英語でプレゼンできて当たり前。他の国の人たちも、普通に英語でプレゼンできます。
しかも、念入りに用意するのではなく、授業中に「はい、今から30分間でプレゼンテーション作って!」と言われ、パパッと作って、その後すぐに発表があります。
たった30分で作ったプレゼンなのに、みんな1週間くらい練習したかのように上手です……。
しっかりできましたか?
他の国の子達と、肩を並べてできたと思います。
ブライチャーでは最初のころ、プレゼンが毎週必須だったので、作り方・伝え方も知っていましたし。
もしブライチャーで習っていなかったら、本当にヤバかったな〜って思います。何も作れず、できなかったかもしれません。
プレゼンテーションは経験しておいて本当に良かったと思いました。
関連記事:ブライチャーが英語でのプレゼンテーションを必須にしている理由
興味・関心のあることをすればいい
最後に、海外の大学へ行く人へ向けて、一言お願いします
英語はもちろん海外へ行く前にしっかり勉強していった方がいいと思います。
海外へ行ったあとは、共通のこと、例えば、好きなこととか趣味とかを話せる友達を作るに越したことはありません。
外国人と仲良くなるにはどうすればいい? という質問に対して「日本のことを語る」という答えをよく聞きますが、正直どうでもいいと思います。
英語で『自分の趣味や好きなこと』を伝えられることが大切です。海外に行ったら、英語はただの道具で、内容が大切。
自分がもっと話したい! 知りたい! というものを追求することが最も効率の良い英語学習かもしれません。
自分は、大学が服飾系ということもあり、友人と共通の興味・関心があったため、とにかく楽しく話せました。
それができるようになるためにも、やはり事前にしっかり英語は勉強してから行くべきだと思います。
ありがとうございました
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