TOEICの点数が高くても英語が得意とはいえない――アメリカ大学院を目指してフィリピン留学した伊藤美渚さん

明治大学政治経済学部に入学直後に、語学留学を決意した伊藤美渚さんに話を伺いました。大学の授業に不安を感じ、アメリカの大学院への進学を視野に入れ始めたそうです。

伊藤美渚さん/20代/大学生/15週間

ブライチャーへの留学を決意した理由を教えてください。

大学に入ってすぐ、授業に少し不安を感じました。一方通行で、自分が想像していた「議論をしながら理解を深めていくもの」とは異なっていたからです。ちょうどその頃、アメリカで博士号を取った教授に、「ディスカッション中心に勉強したいならアメリカの大学院への進学がいいよ」と勧められたのです。その実現には、まず英文ライティングをしっかり学ぶことだと。アメリカの大学や大学院では、レポートを出せなければ単位が取れず、卒業も出来ないからです。

そこで大学院からアメリカに留学しようと決意しました。しかし、英語でプレゼンテーションを行う授業で、自分よりもTOEICの点数が低い人たちが、遙かにうまく発表している姿を見たのです。「TOIECで高い点数が取れたとしても英語が得意とは言えない。私、実は英語が苦手だったんだ」ということに気がつきました。

一刻も早く英語に自信を持ちたいーー母に相談したところ、しばらく休学して英語の勉強に集中してはとアドバイスを受け、語学留学を決めました。探してみるとライティングをしっかりと教えてくれる学校はブライチャー以外に見つけることが出来ませんでした。

ブライチャーでもう一度ライティングを学びたい

実際にブライチャーで15週間過ごしてみて、ライティング力の伸びは実感できましたか?

かなり伸びたと思います。15週間、毎日長文の読み書きを行っていく内に書ける文章量も徐々に増えて行きました。また授業では、ただ文法の間違いを訂正されるだけじゃなく、さまざまな文章フォーマットによる書き方の違い、より自然な書き方などについて、具体的に教えて貰えたのがとても大きかったと思います。

書ける量が増えてくるにつれて、毎日の宿題のボリュームが大きくなり、後半はつらいと思うこともありましたが、今はブライチャーでもう一度ライティングを学びたいです。

関連記事:英語の基礎固め。リーティングとライティングの重要性と実例を公開

入学最初の頃のエッセイ:

卒業間際の頃のエッセイ:

まだまだ改善出来る点はたくさんあるものの、入学当初と比べると非常に洗練された文章になっていることが見て取れます。

スピーキング、リスニング、リーディングについてはいかがでしたか?

スピーキングは、以前よりも遙かに自信を持って話せるようになりました。日本では英会話の機会が少なかったので、必然的に話す環境に15週間いたのはすごく良かったです。エッセイも、あまり考えずに書けるようになってきました。そのころから、話すときにも自然と言葉が口から出てくるようになりました。

正直に言うと最初のころは、ライティング力を伸ばしてもスピーキング力は伸びないと考えていましたが、今は書く力は、話す力の向上においても大事なことだと考えています。

最終的にすべてが繋がっていた

その他の授業はいかがでしたか?

発音の授業もとても有意義でした。 実は、留学前も結構発音に自信がありました。でもブライチャーで発音の授業を受けてみたら、できていないことがたくさんあることがわかりました。自分でもある程度練習できますが、実際にその場で間違った音をすぐに指摘されるのは、独学では得られない経験なので、良かったです。今でも苦手な音はまだまだありますが、留学当初と比べるとかなり改善できたと思います。

発音は、発音矯正の授業だけでなく、すべての授業を通して即時に指摘され続けました。自分の苦手な発音、気をつける点などを常に意識付けることができたのがすごく良かったです。

いくら文章が瞬発的に作れても、発音が的確でなければ相手に通じない。単語と単語が繋がるとどのように音が変化したり、省略されたりするのかを知らないと、相手が何を言っているのかもきちんと聴き取れない。語彙力や表現力を増やすためには、リスニングやリーディングも欠かせない。最終的にすべてが繋がっていて、どれか一つを頑張って伸ばしても駄目なのだと実感でき、バランス良くすべてを伸ばすことができた15週間になりました。

伊藤美渚さん 卒業時のプレゼンテーション音声:


関連記事:フィリピン留学で集中的に「通じる発音」を身につけよう!

関連記事:日本人の発音がネイティブに通じない5つの理由

ブライチャー卒業後の英語学習予定を教えてもらえますか?

将来の進学や就職を見越して、資格試験を受けていこうと思っています。 TOEICの点数は、留学前から760点(L:370、R:365)取れていたのですが、今回留学直後に少し単語の復習をした上で受けたテストでは、860点(L:440、R:415)と伸ばすことができました。

TOEICは、将来就職する上でのアピールポイントになると思うので学習していますが、TOEICの点数が実際の英語力に直結していないのは、留学前に既に実感していたので、900点を取れたら止めようと考えています。それ以上は集中力とケアレスミスの問題であって、自分のスキルレベルは関係ないと思うからです。

その後は、当初の目標であるアメリカの大学院への進学に向け、ライティング力を伸ばすこと、もっとナチュラルなスピーキングが出来るように学習を進めて行きたいです。

また大学院進学前にまた同じくらいの期間、ブライチャーにもう一度留学をして、しっかりとライティングを学びたいと考えています。

英語を学習していく中がで大変だったこと、これはやって良かったと思うことは?

中学高校時代は、英語が大の苦手でした。特に文法がなかなか理解できず苦労しました。文法を理解するためにやって良かったと思う学習方法は、大学受験勉強と同時期にはじめた音読です。

現在、一番大変なことは英語を学習する機会を持ち続けることです。特に、大学で授業がある期間は課題を優先してしまうので、英語の勉強が疎かになってしまいます。毎日のノルマを設定して、定期的に勉強するように心がけています。

将来、英語を使ってどのような職に就きたいなど目標はありますか?

将来、公共政策を学びたいとは考えていますが、英語を使う職につけるかは分かりません。望み通り、留学できた場合はその経験を活用できる仕事が出来ればと考えています。

最後にブライチャーへの留学を考えて居る方に一言お願いします

大学受験とはまったく異なる「本当に使える英語を身につける」ための学校です。

日本でなら一年以上掛かったものを15週間で学べたと思っています。努力はもちろん必要です。でも頑張れば想像以上に有意義な時間だったと卒業時には実感できると思います。

TOEICの点数を取るためなら独学でも出来ますが、本当に使える英語を身につけたいのなら、迷わずブライチャーへ留学することをお勧めしたいです。