英語力ゼロからアップル本社でプレゼンをするまでにーーフィリピン留学でキャリアが大きくシフトした林大介さん

歯科医院システムを開発・販売する会社で役員を務める林大介さんにインタビュー。1年半前まで英語力ゼロ。しかしBrighture卒業後、アップル本社で自社製品をプレゼンするまでに。「まだまだ初心者レベル」と分析する林さんが臆せず大舞台に臨めるのは、Brightureで英語の苦手意識を払拭できたから。英語の力で、キャリアが大きく変化した林さんの軌跡をご覧ください。

林大介さん /40代/会社役員/1週間(3回目の留学)

林さんの経歴を教えてください。

iPadを利用した歯科向けソフトウェア DentalX を開発する会社で、取締役と開発マネージャーを担当しています。

ブライチャー留学は今回で3回目です。
約1年半前、英語力ゼロの状態からBrightureで3回にわたって、合計4週間英語を勉強しました。

1回目は2016年の1月。当時は英語に縁がなかったのですが、クライアントにたまたま松井さんの弟がいて、ブライチャーの話を聞きました。息子が中学で英語を学び始めたので、一緒にやろうかなと。

Skypeで松井さんと面談した際に「Could you introduce your family member? (家族について紹介して下さい)」と質問をされたのですが「daughter(娘)」が出てこなかった。我ながら衝撃的でした。できないのは知ってたけど、まさかここまでとは(笑)。

脳が英語モードに変わった瞬間を感じた1回目の留学

1回目の留学では成果はありましたか。
まず、事前学習で半年かけて、課題図書を12冊くらい読みました。文法や単語を気にせず進めると、読める文章が増え、楽しみながら取り組めました。

この事前の読書のお陰で、先生の言っていることは断片的に理解できました。でもそれ以外――ライティング、スピーキングは、からっきしダメでした。とくにスピーキングは全くできませんでした。単語を1つ2つ並べて、自分の意思を表明するのがやっとだったのです。なのに、卒業日にはプレゼンテーションをしなければいけないので、プレッシャーで頭がパンパンでした。自分のできなさ加減に打ちひしがれながら、帰りの飛行機に乗ったんです。

ところが、機内で日本語の案内を目にしたとき、まるで日本語の文章が「画像」のように見えたんです。脳が日本語モードから、英語モードに変わり始めている――そう気づいた瞬間でした。そうしたら鬱屈した気分が消え去って、メラメラやる気がみなぎりました。

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卒業後わずか8ヶ月後、アップル本社でプレゼンすることに

帰国後、変化はありましたか?
帰国後しばらくして、弊社のソフトがアップルに認められ、アメリカ本社で紹介する機会を得たんです。世界進出への第一歩となるかもしれないチャンスですが、僕が担当することになりました。最初の留学のおかげで、取締役の中で一番英語ができるとされたのが、なんと僕だったんです(笑)。
資料の英文を丸暗記して、アップルマネージャー陣の前で、なんとか読み上げるので精一杯でした。

それでも、彼らの反応は大変良く、なんとその場でアメリカ市場への展開を応援するとオファーされたのです。その後、アップルのホームページに弊社システムが掲載されました。ブライチャーで英語でのプレゼンを経験しておいて、本当によかったです(笑)。

弊社もアメリカ市場進出を強く意識するようになり、海外戦略の前線を、引き続き僕が務めたいと思うようになったのです。

さらにブライチャーには約1年半後の2017年に2回留学しています。
実は最近、アメリカのある歯医者さんから、弊社システムに大変興味があると問い合わせが入ったんです。今回の留学後すぐテキサスへ飛んで、我々の商品を紹介しなければいけない。彼はアメリカの歯科業界でとても有名な人なので、気に入ってもらえたら、海外展開できる可能性がまた大きく高まります。だからそれまでに、できるだけ英語力を高めたいと思いました。

なぜ短期間でここまで成長できたと思いますか。
Reading and Writing で、伝記やニュース記事をたくさん読んだのが良かったと思います。今でも文法については良くわからないのですが、気にせずどんどん読み進めるようにしています。すると、前後の流れから内容を類推して、大意を掴めるようになってくるんです。リスニングでも同様です。聴き取れない箇所があっても気にせず、全体を掴むことを心がけています。

また、「Phonics and Pronunciation」がリスニング向上に効果的でした。各アルファベットがどのような音なのか正確に知らなければ、単語を知っていても認識すらできないことについ最近まで気づきませんでした。

例えば「Wolf」。Wは犬が唸るように、唇を尖らせながら、音を響かせないといけない。でも僕はカタカナの「ウ」と同じ音だと思いこんでいた。これでは「wolf」と言われても認識できない。

リーディングと発音の授業が、カリキュラムに必ず組み込まれているのは、理にかなっていると思います。

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苦手意識を克服するなら、1週間で十分

1週間、2週間の短期間じゃ、留学しても効果が出ないと考える人もいます。
もちろん、劇的には伸びません。でも、英語に対する意識は大きく変わります。アレルギーがなくなりました。

実力以上の課題を、毎日大量に与えられます。凄く苦しいし、自分のできなさ加減に愕然とします。でも、それが良いんです。帰国後、気軽に洋書に手が伸びるようになったし、オンライン英会話にも挑戦できるようになった。あれだけ英語漬けになれたんだから、これくらいのこと朝飯前じゃないかと。もちろん、まだまだ苦労することばかりなんですけど、でも、楽しんで勉強できています。

ブライチャーの経験があったからこそ、英語でのプレゼンにも挑戦できたし、テキサスでのミーティングも楽しみにしています。

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ありがとうございました。最後に、今後の目標を聞かせてください。
これからも英語力を磨きながら、会社の海外展開に尽力して、後輩たちにバトンを渡したいです。