オンライン英会話のマンネリを脱出ーーフィリピン留学で受けた意外な指摘と多くの気づき

外国人向けに料理教室を開きたいと語るフードコーディネーターの佐々木沙恵子さん。一年間デンマークに住み、オンライン英会話を続けていたものの、伸び悩んでいました。何かきっかけをつかもうと、ブライチャーに留学することにしました。

佐々木沙恵子さん/30代/フードコーディネーター/2週間

お仕事について教えてください。

フードコーディネーターをしています。前職で企業の宣伝広告に携わっていたときにこの仕事を知りました。料理が好きで、食に関わる仕事をしたいと思っていたので、すぐに専門学校に通い始めました。

その後、会社を退職して、本格的にフードコーディネーターとして活動を開始しました。最初はアルバイトをしながらフリーランスで始め、少しずつ仕事を増やしていったのですが、主人の仕事の関係で1年ほどデンマークに住むことになったんです。

英語は得意だったのですか?

英語でのコミュニケーションは好きでしたが、たまに海外旅行に行くときに使う程度でした。読み書き中心の勉強は嫌いで、社会人になってからはまともに勉強したことがありませんでした。

デンマークに引っ越す前にイギリスに住むことになったので、日本で出発前に半年、イギリスでも2ヶ月ほど語学学校に通いました。

イギリスの学校はグループレッスンで、授業は一日に2コマか3コマだけ。友達を作って、授業外の時間はなるべく話すようにしました。そこでスピーキング力が伸びたと思います。

ある程度言いたいことは言えるようになったけど、リスニングが苦手で、特に最初は先生が言っていることが全然聴き取れませんでした。

また、クラスメイトは積極的に発言していたけれど、私はタイミングが掴めなくてうまく入っていけませんでした。最初の頃はとてもしんどかったです。

オンライン英会話では伸び悩んでいた

デンマークでは英語を使っていたのですか?

デンマーク語がわからないので、基本的に英語でコミュニケーションしていました。日本食レストランでアルバイトをしていたんですけど、ベトナム人のオーナーシェフに、お前の英語は下手くそだと言われたんです。そのオーナーもたいして上手くないのに、なんでこの人に言われないといけないんだろうと思って。でも図星だったから悔しくて、それでちゃんと勉強し直そうと思いました。

どうやって勉強したのですか?

オンライン英会話を始めました。セルビアとかルーマニアとか、東欧の先生を選んでいました。発音もきれいだし、同じヨーロッパで時差もなく話が合うので。ニュース記事を題材に、興味のあるテーマを選んで話していました。

ブライチャーに留学しようと思った理由は?

もともと勉強が好きではないので、ちょっと忙しいとさぼってしまうんです。特にリーディングとリスニングが苦手なので、自分でやっているとアウトプットに偏ってしまって。

セブに留学しようとは考えてもいませんでしたが、たまたま松井さんがツイッターで「読めないものは聴きとれない」と書いているのを読んで、ああ確かに!と思いました。

好きじゃないことを自分一人で続けることは難しい。最初は伸びていると感じたオンライン英会話もだんだんマンネリ化してきて。たまに発音が原因で理解してもらえないことがあって、それもずっと気になっていました。ワードコネクションも勉強したことがなく、基本を身に付けたい、もっと流暢に喋りたいと。

2週間じゃそんなに変わらないかもしれないけど、強制的に勉強する環境に身を置いたら何かきっかけが掴めるんじゃないか。勉強の仕方がわかればいいかなと思って、留学することにしました。

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客観的に指摘してもらって、いろいろ気づけた

実際にブライチャーに来てみて、どうでしたか?

先生がすごく優秀だと思いました。発音がきれいで聴きとりやすいので、授業に集中できました。ブライチャーの先生は語彙が豊富で、自分が言ったことを違う表現で言い換えてくれたりするので、こんな言い方もできるんだなという学びがたくさんありました。オンライン英会話だとそこまで指摘してくれないんです。

発音は、まだ大きく改善したとは思わないですけど、声の出し方とか、舌の動かし方とか、どうやって発音したらよいのかわかりました。今までなんとなく耳で聞いて真似していたんですけど、基本的なところから具体的に教えてもらったので、すごくわかりやすかったです。

音が繋がったりするので、アメリカンイングリッシュが苦手だったんですけど、以前聴きにくいと感じていた人の動画を昨日YouTubeで観たら、すごく聴きやすくなっていて、発音の授業を受けたおかげかなと思いました。

普通に喋っているときに発音を意識することは難しいですが、なんとなく感覚は掴めてきたように感じています。

印象に残っている授業は?

LS1(One on One Listening and Speaking)のタイムバウンデッドスピーチ(時間制限を設けて話す練習)です。時間内に考えをまとめて、それを英語で話すのが想像していた以上に難しかったです。細部まで考える前に1分の準備時間が終わってしまって、話をうまく組み立てられなくなってしまうんです。

ある日先生から、もう少しゆっくり話してみたらどうかとアドバイスをもらったんです。どうやら、考えたことを一気にバーっと喋ってしまってから「えーっと次は何を話そうかな」と考える癖があるようで、フィラーもたくさん入っていました。自分ではまったく気づいていなかったので、指摘してもらえてよかったです。話し方や、話の組み立て方など、多くの気づきを得ることができました。

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ほどよい距離感で居心地がよかった

これからの目標を教えてください。

日本で外国人向けに料理教室を開く予定です。オンラインや動画配信も活用したいので、なるべく発音は直しておきたい。日本語アクセントが強いと伝わりにくいので、伝わりやすい英語で話せるようになりたいです。帰ったらすぐに忘れてしまいそうなので、継続して練習します。

あとは、今回、語彙不足を痛感したので、もっとたくさん、継続して読んだり聴いたりしないといけないなと思いました。読むだけだと間違った発音を覚えてしまうかもしれないので、耳でも聞くことも重要だと思っています。

最後に、メッセージをお願いします。

ブライチャーでは、みんな真面目に勉強していて、ほどよい大人の距離感があるので、居心地がよかったです。ご飯を食べに行くときも、学校の生徒同士というより、会社の同僚と行くような感覚でした。大人の人にはいいんじゃないかと思います。

もし、私と同じように、ずっと勉強してるけどイマイチ伸び悩んでいるとか、勉強の仕方がわからないとか、そういう状況だったら、一回来てみたらいいんじゃないかと思います。自分の英語を先生が客観的に指摘してくれるから、何か状況を脱するきっかけを掴めると思います。