ビジネスのメールを悩まず書けるようになりました――編集者の野本響子さん

今回は編集者の野本響子さんにインタビュー。普段アジアで生活していますが、ビジネス英語や外国人とのやりとりに困難を感じていました。ブライチャーに来てから、メール作成がぐっと楽になったと話します。

野本響子さん /50代 / 編集者/ 2週間

ーー現在の仕事の内容と、英語の使用頻度を教えてください。

編集者で、取材やPRなどを幅広くやっています。現在、マレーシア在住6年で、オンラインメディアの編集長をしています。

日常的なマレーシア人とのやりとりはほぼ英語です。仕事で英語を書く機会も多いです。

ーーそれでは英語には相当自信があるのではないですか。

それがマレーシア人とのやりとりにはほぼ困らないのですが、映画やドラマだと途端にわからなくなります。

それから、英語は友達を通じて覚えたので、ビジネス英語をきちんと習っておらず、自分の英語がふさわしいのか不明なまま使っていました。

特にメールを書くときに、タイトルのつけ方や、結びの言葉などに悩むのです。

参考書や人によってもいうことが違い、自分の中に軸がないのでブレてしまうんです。

ーーなぜ、ブライチャーに決めたのですか?

松井博さんがカリキュラムを作っているので、実践的なビジネス英語が学べるのではと思いました。先生を厳しく選んでいて、バラつきが少ないのも良さそうだなと。

それから、発音をフォニックスで教えてもらえるのが魅力でした。

ーーフォニックスを理由に留学する人って珍しいです。

体験記に「フォニックスをやったら聞き取りが楽になった」ともあったのです。

息子がマレーシアでインターナショナルスクールに通っていますが、小学校で最初にフォニックスを習ったおかげで、学習が楽になったようです。

彼は聞いただけでスペリングを予測できるので、単語を覚えるのが早いし、発音が良い。一方の私は大学受験のときにダジャレで「出る単」を覚えてしまい、発音に苦労しました。

しかしフォニックスのCDを聞いただけではどう学習するのか意味がわかりません。そこで大人向けのフォニックスの教室がないかな、と探していました。

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少しずつ発音を直していくフォニックスの授業

ーーでは授業について聞かせてください。実際に「Phonics and Pronunciation」を勉強していかがでしたか。

顔の筋肉の運動や呼吸法から学ぶので驚きました。

先生は、最初は母音から、口の開き方、舌の位置など、細かく教えてくれて、必要に応じて例文を録音してくれました。

いっぺんにたくさんの発音を学ぶと混乱しますが、基本的な母音から、次に子音、と少しずつ毎日、無理なく定着できる量のフォニックスを何度も練習するんです。

初めてのことで非常に新鮮でしたが、同時に大変でした。

また、「フォニックスを理解していないと聴き取れない音がある」ことに気づきました。おそらく私が映画を字幕無しで観るのに苦労するのはこのせいだと思います。

期間が短くて効果までは行き着きませんでしたが、今後も継続して練習すれば、発音、リスニングにかなり効くでしょう。

悩んでいたことがクリアになったビジネス英語

ーーでは課題だったビジネス英語ですが、ブライチャーで習った英語は違いましたか?

ブライチャーではタイトルは読むだけで内容が理解できるようにしたほうが良いとか、結びの言葉の使いわけとか、普段悩んでいたことがクリアになりました。

またビジネスにふさわしい単語を教えてもらえたのが大きかったです。例えば Ask ではなくて Inquire を使うとか、About より Regarding のほうがフォーマルだとか。

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ーー単語の使い方やメールの書き方に関する参考書ってたくさんあると思うんですけど、それでもブライチャーで受ける価値があると思いますか。

参考書も、書いてあることが微妙に違うので混乱しますよね……。それに「Business Writing」では、約束のとり方、提案のしかた、クレームの付けかた、進捗状況の報告など、いろいろあるのですが、状況設定は私の仕事に合わせてくれることが多かった。

普段のメールでよく使う単語や表現について添削が入るので応用しやすいのです。

添削内容はGoogle docsに残るから、今後はそれを参考にメールを書ける。不安になりながらメールを書く時間もぐっと減るでしょう。

ブライチャーのほうが断然実践的ですね。

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ーー実際に2週間留学していかがでしたか。

とても満足しています。どの授業も密度が濃く、50分があっという間。

先生は皆熱心で無駄な時間がありませんでした。それから自分の弱点がよくわかりました。

一方で楽しいクラスもあり、特に「Group Listening and Speaking」という交互にインタビューするクラスは、ウィットに富んだ先生たちと深い話ができて楽しかったです。

先生たちのテンポの良さに圧倒されました。時間の無駄が全然ないです。

それからブライチャーの良いところは、とにかく量を読ませるところですね。

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レベルにあった読む本を教えてくれる

ーーブライチャーの生徒は毎日宿題で2時間くらい読書に費やしています。

2時間読む生徒さんの根性もすごいと思うんですけど、読ませるだけの工夫がされています。

たとえば事前に出る学習課題。きちんと生徒の語彙力にあった本を紹介してくれますし、内容もベストセラー小説やノンフィクションで面白いから、どんどん読めてしまう。

息子も本を読み出してから急に英語力が伸び始めましたが、自分の興味に合う本を見つけるのが難しいのです。

そして読めば読むほど語彙も増える。同じものを毎日読んでると単語が頭に残るんですよね。

何より「これくらいのレベルの本なら読めるんだな」って自信がつくので、読書が習慣化しやすい。

語彙はほんとに基礎中の基礎だから、留学前にたくさん読ませるのは理にかなってると思いました。

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ーーありがとうございました。最後に、読者にメッセージをお願いします。

ブライチャーはどちらかというと中・上級者向きの学校だと感じました。

ライティングとスピーキングで間違いをたくさん指摘してくれるので、とりあえず書ける・喋れるけど、ミスもたくさんする人にはおすすめです。