発音練習は「すぐ上手くなるスポーツ」オンラインレッスンで、憧れの妻に追いつきました

ブライチャーに留学した奥様の上達ぶりを見て、フィリピン留学を決意した笹澤哲也さん。留学後も週2回のペースでレッスンを続けて、1年が経過しました。発音を中心に学習する笹澤さんに、継続の秘訣をうかがいました。

笹澤哲也さん/30代/会社員

笹澤さんは、普段はどんなお仕事をされてるのでしょうか。またそれまでの英語歴について教えてください。

日本で大学院まで行き、メーカーの技術者として開発の仕事をしています。

特に英語を使う仕事ではないです。海外拠点がタイにあり、英語でメールのやりとりや出張がありますが、ノンティティブ同士で気楽です。タイ人スタッフも日本語が多少できるし、技術者なので数字で会話でき、特に困ってませんでした。

英語はTOEIC600点くらいで、日常会話程度はできていました。これまで英語学校に通ったことはなく、NHKのラジオ英会話を聞き流す程度でした。

ブライチャーから帰ってきた妻の「変身」に驚いた

それがなぜ突然ブライチャーに留学することにしたのでしょうか。

妻が仕事を辞めて、国内の英語学校で勉強しだしたのです。 その後、ブライチャーを見つけて、2ヶ月フィリピンに行って戻ってきたら、英語がとてもできるようになっていました。

妻の英語のプレゼンテーションのビデオを見たら、キチンと発表していて、「こんな人だったかな」と感動し、驚きました。かっこよかったんですよ。憧れたし、羨ましいなと思いました。

「人ってこんなに短期間で喋れるようになるんだ」と。身近な人がぐっとレベルアップしたというのは大きなきっかけになりました。「こりゃすごいところがあるもんだ」と思いました。

奥様自身は何とおっしゃってたのですか。

「楽しい。楽しい。できるようになった」と、まるで子供のようで、先生とも仲良くなって楽しそうでした。彼女は最初3週間で留学したのですが、楽しくなって6週間に延長し、さらに転職する合間にもう2週間行っていましたね。

それで始めようと思われた?

憧れの妻に近づきたいと思い、2019年5月、フィリピンのブライチャーに転職前の有給を利用し、3週間行ってきました。 次の転職先が半分外資系だったので、英語を使うかな、と思って行ったんですが、結局は使ってないんですけどね(笑)。

「日本語を使わないんだ……」と驚愕した初めての授業

はじめの印象はどうでしたか。

すごく刺激的でした。最初の授業に「一切日本語を使わないのか。こりゃやばいな」と思いました。「ここがよくわかりません」という英語の表現自体がわからないので、助けを求めるのが大変なんです。

周りを見ると、みんなめっちゃ喋れていて、僕のレベルの人はいない。僕はといえば、当時は単語を繋いでる感じで喋ってたので、レベルの差を感じました。初日は大丈夫かな? すごいところに来ちゃったな、と思いました。

そんな状態でもなんとかなるのでしょうか。

先生の熱意があり、上級者じゃなくても、つまづかないように配慮してくれるなと思いました。 例えば、「ここがわからない」っていうと、わからないところの解像度を上げてくれる。疑問を細かく砕いて、「ここはわかる? ここはわからない?」と。自分でもはっきりしてなかった疑問が先生のおかげでわかる感じでした。

しかし、初日の夜に「週末にプレゼンテーションで発表しなくてはならない」ことを知り、そこからは宿題とプレゼンの準備で、もうパニックでした。 無事、プレゼンが終わり、その週末、留学の同期と仲良くなったブライチャーの日本人スタッフの3人で映画「アベンジャーズ」を観に行ったのですが英語が全然わからなくて、打ちのめされました。このとき、映画を「もっと楽しみたいな」と思ったのが原体験で、その後のモチベーションになりました。

印象に残ったクラスはなんでしたか。

僕の場合、当時は「RC(弱点補強)クラス」があったおかげで救われました。 ブライチャーの授業は、物凄い速い電車に乗ってる感覚でしたが、「ちょと一回止まって欲しい」と思っていて。RCクラスのおかげでペースが掴めました。

RCクラスは、ブライチャーの中で、「かっちり決まったカリキュラム」にないところを埋めてくれるクラスです。授業のカリキュラムとは関係のない取り止めのない会話や、困ってることのサポートや授業の補足をしてくれます。

ペースを掴めたのは2週目から。週末に1週間の流れがようやくわかり、宿題やプレゼンのアイデアを考えておこう、と前のめりになれました。辛いけど楽しくなりました。

関連記事:My Brighture のレッスン内容

発音練習は「すぐ上手くなるスポーツ」みたいだった

楽しかったクラスはありますか?

僕は発音を学ぶPP(Phonics and Pronunciation)が好きなんです。この発音クラスは2コマありまして、どっちもすごく楽しかった。この感じは経験したことがなく「今まで日本で僕らは何をやってたんだろう」って思いました。

何が楽しいかというと、英語のリズムが身についていくし、口が動くようになっていく。1日1日何か上達していく感じがある。先生は毎回ものすごく褒めてくれるし、良い悪いもすぐ判断してくれます。「すぐ上手くなるスポーツ」をやってる感じがしました。

大変だったクラスはなんでしょうか。

読み書きのクラスRW(Reading and Writing)です。 まず、ライティングが大変でした。150文字書くのに3時間もかかるんです。言葉や表現を知らないのもあるんですが、僕の場合、一番大変だったのは英語ではなく、むしろ「自分の気持ちを話す」ってところだったのです。

エッセイって、最初の自分の経験とか体験とか、自分のことを書きます。 英語だけの世界では、こちらの気持ちを察してくれないので、自分のことを正しく伝えないといけないんですが、その訓練を日本でしてないことに気づきました。自分を「メタ認知」して相手にわかるように表現することに日本人は慣れてない。日本語で書くにしても時間がかかる。

リーディングは「ハリーポッター」も挫折して、楽しめないなと思ってたんですが、英語の子供向けの本の要約をすることで、本を読むことのハードルが低くなったと思います。 リスニングとスピーキングのクラスであるLS(Listening and Speaking)も自分の話をしないといけないので苦手でした。

留学が終わって上達は感じましたか。

上達した感じはありました。発音クラス(PP)が好きで毎日、宿泊していたホテルの食堂でよく練習してたのですが、仲間から「ずいぶん上達しましたねー」って言われたりしました。

2週間目以降は気楽に喋れる友達もできて、もう勉強しに行ってる感じがなかったです。読み書きのクラス(RW)は 苦しかったけど、発音クラス(PP)の毎日上達する感じが楽しいし、総じて満足です。

帰ってみると、英語の文章も音声も抵抗がなくなりました。聞き取れない、わかんない単語はまだありますが、アレルギー、拒絶反応がなくなりました。

オンラインでは7割「発音クラス」に集中

その後なぜオンライン・レッスンを受け始めたのでしょうか。

オンラインのサービスチケットをもらって、留学後、2週間くらいして、せっかくだし続けてみようかな、と思いました。試して、月8回のコースで続けることに決めました。

今数えてみたら、その時から今まで、すでにオンライン・クラスを合計109回やったんです。オンライン学習時間が、フィリピン留学の勉強時間を超えました。 うち7割が発音クラス(PP)です。あとはリスニング&スピーキング(LS)もとりました。

なぜその二つのクラスなのですか?

読み書きのクラスRW(Reading and Writing)やBW(Business Writing)もとってみたのですが、仕事が忙しいと、時間をかけて宿題を準備できないんです。なので、宿題のほとんどない発音クラス(PP)とリスニング&スピーキング(LS)に落ち着きました。

オンラインと対面の違いはありますか?

ほとんど違わないのですが、掛け合いみたいに会話するところ、先生が何度も繰り返させるときなんか、ネット特有のタイムラグがあるとタイミングを掴むのが、多少難しくなります。

あとは友達ができないのが少し悲しいですね。ブライチャーには今でも連絡とってる友達が二人いて、ご飯食べたりするんですが、励みになっていい関係なんです。

先生の選び方にコツはありますか。

オンラインになってからは、特に「話して、待って」の呼吸のあう先生を選ぶようになりました。僕の呼吸をわかってくれる先生ですね。

土曜か日曜の午前中に受けていて、そのとき予約できる先生を選んでいます。いなかったら他の先生にする感じです。 以前は、ギリギリまで埋まってる先生もいて予約が大変だったけど、今は先生が大勢増えて、予約しやすくなりました。

「目標だった妻を超えたかも」と思うくらい話せるように

オンラインのレッスンが100回を超えて、何か変化はありましたか。

最近は「目標だった奥さんを超えたかも」って思います。別に比べたわけではないですが、単純に、やってる勉強時間の差ですね。

奥さんを超えて、当初の課題はクリアしたのではないでしょうか?

発音クラス(PP)は、ついこの間、カリキュラムが一巡したようで、「今後は苦手なことにフォーカスしましょう」という形になりました。その「苦手」もだんだん終わってしまって。

すると、次はイントネーションだったり、アクセントだったりを気にするようになり、発音クラス(PP)は簡単に上達するスポーツではなくなりました。そして先生に流暢さを練習する「Speech Fluency(SF)をやった方がいいのでは」と言われ、最近し始めました。

やってみたら、面白いです。今まで聞けなかった言葉はこうやって繋がってたんだなとか。「did you」が会話でどう省略されるとか、「him」のhが落ちるとか、「そんなことは、教えてもらわないとわからんよ」と思いました。

聞き取り能力は上がりましたか?

変わりました。「Netflix」に加入し、ミステリーやサスペンスを英語音声、英語字幕でみる頻度が増えました。字幕はまだ外せないけど、昔より聞き取れると感じます。

自分の場合、この効果はほぼ発音クラス(PP)によるものだと思います。何しろ7割がPPですから。自分で発音できると聞き取りも楽になると思います。

予習や復習はしていますか?

僕の場合は、1週間に2回だけで、宿題のない授業を選んで、さらに練習もあまりしてないのです。 しかし、オンラインでもまとまった時間に継続できるなら、能力がどーんが伸びると思います。

他にどんな勉強をしていますか?

僕の場合、英語字幕のNetflixをモゴモゴ言いながら聞いて喋ることをやっています。 さらに松井さんが紹介していたPodcastの「Voice of America」を通勤時間に聴きながら、モゴモゴ喋りながら歩いたり電車乗ってたりしてます。

目標だった奥様を超えて、今はなぜ英語を続けてるのでしょうか?

多分、楽しいからやっているんだと思います。趣味みたいな感じです。 強烈な目標に向かってく人はもちろん伸びますが、目標が緩くても、楽しさがあると続くんだなと思います。

僕の場合、英語の勉強に関しては肩肘張ってないんですね。自分の性格にあってるのかも知れません。先生が上手なのか、性格なのかはわからないですけどね。

あえていえば、英語のNetflixをもっと楽しく見るのが目標でしょうか。 一方で、「TOEICで何点取りたい」とかいう目標もあるのですが、試験勉強の準備は全然できてないです。

課題はありますか?

忙しい人、ガッツがない人が、宿題や課題の多いRWやBWなどの書き物クラスを続けられるコツを知りたいです。

これからブライチャーを始める方にアドバイスはありますか。

My Brightureのオンラインコースは結構気楽なので、そんなに構えないで気楽に始められます。 フィリピンまで行かなくていいし、上半身だけ着替えればなんとかなる。ギリギリまでごはん食べてても、くつろいでもいいんです。

すごく勉強したい人はもちろん、英語をうまくなりたいなーって人も続けられる環境です。先生を信じて続けていると上達しますし、何より褒めてくれます。あまり心配しなくていい。

それから、僕のようにカリキュラムにないフォローアップを受けたい人は、弱点補強(RC)がある、オンライン留学プログラムがいいと思います。一方で、気楽に始められるMy Brightureのオンラインレッスンも捨てがたい。どちらもお勧めです。

ありがとうございました!

関連記事:【英語学習法】「独り言」こそが、スピーキング力をあげる練習方法だった?!

関連記事:【英語勉強法】英語学習の基本は「モノマネ」です