Writing Reviews

Writing Reviewsは、ブライチャーで英語力の基礎固めと位置付けられる重要なマンツーマン形式の授業です。なぜブライチャーでは「話す」からではなく「読み書き」から始めるのでしょうか?なぜなら、読めない英語は聞き取れず、書けなければ話せないからです。辞書を何度も引きながらやっと読んでいる内容が、音声で流れてきたときに瞬時に把握できるでしょうか?あるいは30分かけてやっと書ける内容が、即座によどみなく話せるでしょうか?
そのためブライチャーでは、まずWriting Reviewsで土台を作ります。講師が生徒のレベルに合わせて選んだ課題図書を授業前までに読み、サマリー(要約文)とレビューを書いていただきます。

リーディング授業で読む課題のレベル

読む内容は生徒のレベルによって大きく異なります。中学校1〜2年生くらいでつまずいてしまった英語初心者の場合には、ネイティブの幼稚園〜小学校1年生が読む本から始めます。

英語初心者向けのリーディング学習教材

例えばですが、Frog and Toadシリーズからの一冊を使ったりします。このシリーズはお話のひとつが日本の小学校1年生向けの教科書にも掲載されており、日本語訳も出版されている有名な書籍です。 また、さらに初心者ならMr. Men and Little Missシリーズのどれか1冊、 Little Miss Sunshine などから始めてもらうこともあります。

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Frog and Toad

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Little Miss Sunshine

「こんなの簡単すぎる!」「フィリピンにまできてこんな内容?」と思う方もいるかもしれません。しかし、こんな簡単なレベルでさえ、過去完了形や仮定法過去といった、日本なら高校になってやっと習うような文型が普通に出てくるのです。そのため中学校2年生あたりから英語がわからなくなってしまった人には、この本からのスタートでも十分に難しいのです。  

Little Miss Sunshine had been on vacation.(過去完了形)

She’d had a lovely time,(過去完了形) and now she was driving home.

”I’ve never heard of that before!” (現在完了形)

ご覧の通り、数ページ目にさっそく過去完了形や現在完了形が登場します。しかし、お話の内容も、使われる表現も平易ですから、それほど難しく感じません。

TOEIC500~700点程度の方向けの学習教材

TOEIC500~700点程度の方には、小学校中学年向けの本を読んでいただいています。例えばスティーブジョブズの伝記です。もしくは世界中で500万部以上売れた「The Boy in the Striped Pajamas 」など。この辺りの本になると、読むのに1週間ほどかかります。さらにレベルアップすると、中高生向けに書かれたさらに難しい本や、ニュース記事などを読んでもらいます。

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Who was Steve Jobs

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The Boy in the Striped Pajamas

大量の英文を読むことで、「正しい英語」の響きが徐々に自分の中に染み込んでいいきます。そして間違った文章に遭遇すると、「あれなんかおかしいぞ?」とアンテナが立つようになります。


ブライチャーでは、前後の文脈が取り除かれた無味乾燥な例文ではなく、本や記事など実際に使われている英語に浸ることを強く推奨しています。語彙や言い回しもいつの間にか確実に増えていきます。読書は英語力をつける上で、筋トレのような役割を果たし、地力をしっかりと培ってくれるのです。

ライティングの授業では何をするのか?

レッスン当日は、書いてきたサマリーとレビューを、文章構成から文法にいたるまで精査し、より正しい英文へと磨きをかけていきます。 また、こうして文章を直していく中で、講師が生徒の弱点に気が付くことがしばしばあります。そんな気づきをブライチャーでは「Teaching moment」(指導の好機)ととらえ、足りてない文法の知識や、新たな言い回しなどを教えていきます。

英文の精査後はディスカッションでスピーキングを鍛える

文章の精査が終わったら、今度は課題のテーマに沿ったディスカッションです。しっかりと読み、懸命に書いてきたことを、今度はリスニングとスピーキングでも実践です。すでに読み書きした内容だからこそ、いつもより一段上の内容でも思い切って話すことができ、その結果ワンランク上の会話能力をも手にすることができるのです。