Homework

ブライチャーでは読書や英作文などの宿題を、毎日たくさん出しています。それらは日本の学校で出されるような穴埋め式の問題や、文法の練習問題、あるいは数パラグラフしかない短文の精読ではありません。ブライチャーの宿題は主に、英語書籍やニュース記事の読み込み、読んだことについて自分の考えを論理的に表現する英作文などから成っています。

脳内翻訳を続ける余地をなくす

ブライチャーがたくさんの課題を出す目的はいくつかありますが、そのうちの一つに「翻訳癖を取り去る」というものがあります。日本の英語教育は和訳、英訳の反復が多いため、どうしても脳内に翻訳回路が堅く形成されてしまいます。

 

数ページ程度を読む宿題や、わずか数行程度書く宿題を時折こなしても、この翻訳癖は無くなりません。なぜならその程度の分量では、日本語に変換しながらやっても十分に間に合うからです。

  しかし、これが一晩に何十ページも読むとなると話が変わります。日本語に変換しながら読む、というプロセスを思い切って捨てないと量がこなせないため、自然と翻訳癖が抜けていきます。

生きている英文に大量に接する

英語学習というと文法の規則を方程式のように覚えて、パターン問題を繰り返して暗記することが多いですが、この方法ではいつになっても状況に適した表現を使えるようにはなりません。文法の知識は必要ですが、現実に使われる「内容」や「場面」から切り離してルールだけを覚えても、とっさには引き出せるようにならないのです。

 

しかし、生きた英語をたくさん読むことで「内容」や「場面」とセットにして、新しい言い回しを覚えていくことができます。新しい単語や言い回しを身につけるには、8〜14回ほど遭遇しないと身につかないと言われています。この遭遇回数を高める確実な方法が読書なのです。

なぜ書かせのるか

また書く宿題もかなり出ます。こちらの方は読む宿題とリンクしているので、まず課題図書を読まないと、書く内容を抽出することさえできません。読んで理解する。そして、その内容を自分の言葉に落としてみる。こうして新しい表現方法や単語などを実際に使い、定着させていくことができるのです。

  なお、どんな稚拙でも構わないので英作文は最初から英語だけで書いてみてください。徐々に「英語で考える」習慣がついてきます。

そして授業にて

次の日の授業は、やってきた課題をベースに進められます。書いた文章を先生と一緒に見直すことで、文の構成から文法のエラーに至るまで直していきます。また読んできた内容についてディスカッションもします。前の日に宿題でこなしたことを実際に「使う」ことで、さらなる定着を図るのです。