【英文法解説】未来完了進行形ってどんなときに使うの?

これまで書いてきた時制についての最後の解説記事です。前回、未来完了形は「未来のある時点で、完了している出来事」を言い表すと説明しました。では、未来完了進行形は、どのようなときに使われるのでしょうか?

未来進行形との違い

未来完了進行形は、未来のある時までの継続時間と、「その後もそれがさらに継続すること」を表現したいときに使います。

対して未来進行形は、未来のある時点における継続時間を表現できません。あくまで未来のある地点である動作をしている、ということしか言い表せないのです。

未来完了形

未来完了進行形

例を挙げてみましょう。

I will be working in the office when my kids fall asleep in their beds.
子供達が眠りに落ちるころ、僕はオフィスで働いているだろう。

I will be sitting on the airplane when it flies over Japan.
飛行機が日本を飛び越えるころ、僕は飛行機の中に座っているだろう。

いずれの例文も、それぞれ「子供達が眠りに落ちるころ」「飛行機が日本を飛び越えるころ」という具体的な未来のある時にやっていることを言い表していますが、その時までに何時間その動作が継続したのかは表現できません。

しかし、これを未来完了進行形に変更すると、その時点までの継続時間を言い表せるのです。

I will have been working in the office for 12 hours when my kids fall asleep in their beds.
子供達が眠りに落ちるころ、僕はオフィスで12時間働き続けていることになる。

I will have been sitting on the airplane for 6 hours when it flies over Japan.
飛行機が日本を飛び越えるころ、僕は6時間飛行機の中に座っていることになる。

未来完了形とは何が違うのか?

それでは次に、未来完了形と比べてみましょう。

未来完了形は、「未来のある時点で完了しているであろう動作」を言い表します。なので、そのときにもまだまだ継続中である雰囲気を出すのには向いていません。

She will have studied English for 10 years by next spring.
来年の春には、彼女は英語を10年間勉強したことになる。

She will have been studying English for 10 years by next spring.
来年の春には、彼女は英語を10年間勉強し続けていることになる。

最初の文章では「来年で10年目だ」ということはわかるのですが、その後の継続性については特に言及されていません。ところが、下の文だと来春で10年目で、その後も継続するだろうことが伺えるのです。

この二つの文章はある意味同じことを言っているわけですが、強調している部分が違いまます。上の文はあくまでも「10年目だ!」という完了性を強調しているのに対して、下の文は、「これまで10年続けてきて、さらに今後も続けていくだろう」というように、かけた時間と継続性が強調されるイメージです。

さてそれでは次に具体的な使い方を解説しましょう。

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未来のある時点までの継続時間

まず一つ目は、未来のある時点までの継続時間を強調したい場合です。例文をいくつか見てみましょう。

They will have been talking for over an hour by the time John comes home.
彼らジョンがうちに帰ってくるまでに、1時間以上話していることになる。

She is going to have been working for Google for 3 years when it moves its office in Tokyo to Shibuya next year.
グーグルが来年東京のオフィスを渋谷に移す頃、彼女はグーグルで3年働いていることになる。

By this weekend, It will have been raining non-stop for 14 days.
来週の今頃には、14日も雨が降り続けたことになる。

By next summer, we will have been dating for more than 2 years.
この夏には、もう2年以上も付き合っていることになる。

How long will you have been studying English when you graduate?
卒業する頃には、何年英語の勉強をしていることになるの?

上の例文を書きながら思い出したこと、それは数年前、オレゴン州へ長時間ドライブした時のことです。わずか2日間で2300キロを超える運転でしたが、この車の中の会話と言えば、「オレゴンに着く頃には○○時間運転したことなる」という会話ばかりでした。 こんなふうに「長時間し続けているだろう感」を出したいときには、未来完了進行形がもってこいです。“I will have been driving for 12 hours by the time we get home.” (家に着く頃には、12時間運転し続けたことになる)とか “By the end of summer, she will have been studying English for more than 3000 hours. ”(夏が終わる頃には、3000時間以上英語を勉強し続けたことになる)なんていう具合です。

未来の因果関係を説明するとき

もう一つの便利な使い方は、未来の因果関係を言い表したいときです。「ずっと続けていると、やがてこうなってしまうだろう」なんて状態です。いくつか例文をみてみましょう。

Jason will be tired when he gets home because he will have been jogging for over an hour. ジェイソンは家に着く頃、くたくたになっているだろう。なぜならもう1時間以上もジョギングしているからだ。

Sotaro’s English will be perfect when he returns to Japan because he is going to have been studying English in overseas for more than 4 years.
曾太郎が日本に帰るころ、彼の英語がきっと完璧になっているだろう。なぜなら彼は、海外で4年間も英語を勉強したことになるからだ。

気をつけることは一つだけ

未来完了進行形を使う上で気をつけなければならないことが’一つだけあります。それは、未来完了進行形は「状態動詞」とセットで使わない点です。

状態動詞というのは、読んで字のごとく状態を表す動詞で、「すぐには変えられない状態」を表します。例えば、live, know, believe, belong to などは典型的な状態動詞です。例えば I like sushiなどのように寿司が好きだとすると、明日から突如嫌いになることは通常ありません。このような動詞は、原則として未来完了進行形に使わないのです。

一方。「動作動詞」であれば何の問題もありません。動作動詞というのは、例えばswim, run, study など、すぐにでも始めたりやめたりできる動作を表す動詞です。

なお、この動作動詞と状態動詞には、ちょっとややこしいものも含まれます。例えば建物が建っているのstanding は状態動詞として扱われますが、僕は君の隣に立っている、という場合にはすぐ座れますから、動作動詞として扱われるのです。

また、兄弟が二人いる、などという場合も I have 2 brothers. などと言いますが、これはすぐに変えられないので状態動詞として扱われます。一方、「鉛筆を手に2本持っている」という場合の I have 2 pens in my hand. の場合にはすぐにやめられますから、動作動詞として扱われます。

そしてこの未来完了進行形は、原則として動作動詞にしか使わないのです。なぜなら、状態動詞は継続することが自明なので、わざわざ進行形にするとちょっと奇妙なのです。例えば、ジョンのことはもう20年知っている、と言いたいとします。20年経過した途端に知らなくなることはありえないので、わざわざ進行形にする必然がないのです。いくつか例文を見てみましょう。

彼は2020年には東京に20年間住んでいることになる。

誤:He will have been living in Tokyo for 20 years by 2020.

正: He will have lived in Tokyo for 20 years by 2020.

東京タワーは2058年には100年間建っていることになる。

誤:Tokyo Tower will have been standing there for 100 years by 2058.

正:Tokyo Tower will have stood there for 100 years by 2058.

まとめ

それでは最後にまとめです。

- 未来完了進行形を使うと、未来のある時点までの継続時間を言い表すことができる(I will have been studying English for 10 years by the time I graduate college.) 。

- 未来完了進行形を使うと、未来の因果関係を言い表すことができる(Jason will be tired when he gets home because he will have been jogging for over an hour. )。

- 未来完了進行形には状態動詞は原則として使わない。

新しい文法を学習したら、すぐに使ってみよう!

どんな文法でもそうですが、学習したらすぐに作文するなり言ってみるなりして、すぐに使ってみましょう。そうしないと、いつになっても使えるようにならないからです。ここではさまざまな未来形を使った例文を一つ書いておきます。

I have been studying music in Boston for 2 years. I really enjoy what I am doing right now. I really don’t know what I will be doing in the future. I know that I will be studying in Boston for at least 2 more years, So I will have been studying in Boston for 4 years by the time I graduate the college. I am planning to move to LA after graduation, but I am not sure yet.

「僕は2年間ボストンで音楽を勉強してきた。僕は今やっていることを本当に楽しんでいる。将来どうするかは、まだわからない。わかっているのは、少なくともあと2年間はボストンで勉強しているだろうっていうことだけだ。だから、卒業する頃には、ボストンで4年間勉強したことになる。卒業後はロスに引っ越そうかと思っている。でも、まだ定かではない」

こんなふうに未来に起きているであろう出来事を書いてみて、今度はそれを実際の会話の中で使ってみると、だんだん定着していきます。書いてみて、独り言で練習してみて、そして実際の会話で応用してみることで、徐々に単に文法を知っている状態から、実際に使える状態へと移行することができるのです。ですから、ぜひどんどん使ってみてください。

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博 松井
hiroshi.matsui@brighture.jp

著書に『僕がアップルで学んだこと』『企業が「帝国化」するアップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔』などがある。2009年まで米国のアップル本社にシニアマネージャとして勤務。大学や企業での講演も多数。