50代で外資系転職を機に初のオンライン留学。想像を遥かに超えるフィードバックと信頼感を土台に学習を継続しています

50歳での外資系転職をきっかけに「ビジネスで英語を使えるようになりたい」という目標で、学習相談を受けたKさん。留学・学習経験はほぼゼロでしたが、2020年10月にオンライン留学プログラムを1週間受講され、その後も My Brighture で、カウンセリングサービスを受けながら、発音・リスニングとスピーキングを中心にトレーニングを続けています。

Kさん/50代/男性/会社員

まずはオンライン留学プログラム直前の状況を教えてください。

ちょうど50歳になるタイミングで外資系の会社に転職しました。そのため、英語のブラッシュアップをしたかったのです。会社を移るタイミングで有給休暇を取れるし、コロナで旅行も行きづらいので、オンライン留学プログラムを受講してみようと思いました。

学習経験はなかったが仕事でTOEICは800点台からのスタート

それまでの学習歴を教えてください。

ずっと英語をやりたかったのですが、仕事や親の介護や子供の受験などで、留学や学習経験はゼロ。

まず僕は大学の附属高校にいたため、大学受験の勉強をしていません。これにはプラス面とマイナス面がありました。プラスの1つは、構文読解を受けてないので、後ろから訳す癖がつかなかったこと。2つ目が書籍を読まされたこと、3つ目が文法の授業があまりなかったことです。マイナス面は、圧倒的に語彙が少ないことです。最近、中学生の娘と一緒に英語の勉強をしていますが、基本的な単語を知らないんだ、と思うこともあります。

ただ日本の金融機関に勤めていて、英語の書類が回ってきたり、ニュースをフォローする必要があり、TOEICで800点ありました。

なぜブライチャーにしたのでしょうか。

元々ブライチャーは気になる存在でした。松井博さんの書籍やTwitter、人柄とか考え方が魅力的で、この人が経営されてるなら、信頼できると思いました。ちょうどコロナでオンラインに舵を切ったので受けやすくなったのです。まず、2020年9月に学習相談を受けました。

学習相談を受けてみてどうでしたか。

松井さんが登場し、舞い上がって何を話したか、覚えていません。オーラルコミュニケーションが苦手なので、「ハードルを下げて、全体的に伸ばしたほうがいい」と言われ、確かにそうですね、って感じです。 2020年10月にはオンライン留学プログラム(5コマ:PP, DC, LS, BC, BW)を1週間受講することにしました。ゴールは、一定のビジネス・コミュニケーションが取れることです。

「英語のみの初めてのマンツーマンレッスン」でも問題がなかったその理由

最初の授業の印象を教えてください。

それまで留学経験がなく、日本語を一切喋れない先生と1時間近くコミュニケーションする経験は初めてでした。

しかし始まったら心配しなくて大丈夫だなとわかりました。なんでかというと、先生たちが降りてきてくれるのです。「わからない」と言うと、これでもかというほど表現を変えて、シンプルな単語で、説明してくれます。生徒側のレベルに合わせて投げるボールを変えてくる感じです。先生方の引き出しにいろいろ入っていることに気づきました。

しかし、正直、当初はかなり疲労しました。無我夢中で、アドレナリンが出てて、終わった後はぐったりです。また、いろいろショックも受けました。

具体的にどのようなことがショックだったのでしょうか。

もともとビジネスシーンのための英語学習を想定していたのに、実際にはとてもシンプルなやりとりが聞けなくて、手も足も出ない。自分としてはTOEICで800点あるのに、コミュニケーションまでいけないのがショックでした。

仕事でやってることは実力以上に聞き取りやすいのだと思いました。 単語が限られていて、情報が常にアップデートできるので推測が容易です。ビジネス系のPodcastで「Financial Times」などを聴いているほうが、6割くらい聞き取れてる感じがするのです。残りの4割がわからないのですが、理解度6割だと日常会話は聞き取れないのだな、と。ベーシックなところに降りて、そこからスタートを設定すべきなんだなと。

印象に残った授業はありますか?

PPとかLSとか、ベーシックなレッスンが、身になりました。

喋るのは大変で、わからないことを、先生が言い換えてくれます。すると一部がわかるけど、また不明点があるので変えてもらって、3回も4回もキャッチボールしていました。

発音のPPでは、基本的な音が出せないので、口の形を変えてマッスルメモリーで覚えよ、と言われ訓練しました。

これはシンプルに楽しかったです。そんなことを教えてくれる人がいなかったし、この年齢だと、基礎トレーニングに付き合ってもらいにくいのです。そもそも、相手がどういう音を出してるかがわからなければ、聞き取れないんですね。 指摘はたくさんあり、他の生徒さんたちの「腐る気持ち」がわかる一方で、先生の忍耐力も必要だなと思いました。指摘する方も、しんどいんじゃないかと。

1週間終わってどうでしたか。

疲れて大変でした。すべてにおいてもう少しなんとかなるかと思っていたのですが、TOEICで800点のスコアに意味はなかったなと。目線が高かったのかなと思います。ただ、レッスンに慣れ、外国人と話すシチュエーションにプレッシャー感じなくなりました。

正直、1週間では、英語のスキルはあまり変わらなかったです。でも、ここから良くなっていくのかなと。1週間で何か劇的に変わるなら苦労しないだろうと元々考えていました。

ものすごいボリュームのフィードバックは「イメージを超えるアウトプット」だった。

その後、My Brighture で続けようと思ったのはなぜですか?

まず、1週間やって、レッスンの質の高さがわかり、この授業を続けたら改善するのでは?と期待・希望がありました。 それから、プログラム終了後にものすごいボリュームのフィードバックをもらったのです。ライトな感じで「がんばったね」と言われれると思ったら、A3で十何枚も細かいスコアリングがきた。

スコアは自分が「これくらいかな」と思っていたレベルより二段階下で、実力きちんと突きつけてくれたと思ってます。一つ一つ、授業を通じて感じたことが言語化されていて、見透かされてる、把握されてるな、と説得力がありました。このアウトプットには相当先生の負荷がかかってると感じました。

ビジネスパーソンなので、パフォーマンス評価でアウトプットは重要だと考えます。1週間やったことのリザルトが遥かにイメージを超えるアウトプットで出てきた。それが信頼、評価につながりました。結果として今の現状把握をもらえ、スタンディング・ポイントがはっきりした。

それに松井さんファンの一人として、ブライチャーの真髄を味わってみたい。今後、外資系に行く以上、英語のトレーニングはなんらかの形で続ける必要性に迫られていました。

オンライン留学プログラム後のレッスンについて教えてください。

ブライチャーの言うことを聞いてみよう、と、レポートの中で勧められたPPとLSを受けることにしました。

1週間に4コマ。2人の先生で2コマずつ取ることにしました。全部を伸ばしたかったのですが、「どうやったら聞き取りが良くなるだろう?」と試行錯誤したなか、発音はすごく大きいと感じ、希望が持ちやすかった。実際やってみて、比較的進歩しており、少なくとも音に対する意識・感度が上がったと思っています。このクラスはやるとやらないとでは雲泥の差があります。

スピーキングはどうですか。

「聴く」はそれでも文脈依存含めてハードル低いのですが、話すのはハードル高く、全然話せません。LSクラスの後半の2分間の即興スピーチが地獄で、まったくできませんでした。日本語でもスピーチの訓練をしてなくて「日本語でも言えないよ」みたいな感じです。

それでも、続けていくうち、文章は直されるけど、比較的空白の時間帯をおかずに単語を並べられるようになってきた。

先生が途中で、「スピーチではなく、一問一答形式で回答を長めにしたらどう?」と提案してくれたのです。 テーマを経験談に引き寄せて、話してみよう、と。すると展開が楽になりました。半年続いて、先生が「そろそろ、いい感じなので、スピーチに戻そう」と。嬉しいような、辛いような。で、今はスピーチスタイルです。今は、だんだん形にはなってきています。

ブライチャーの周辺の人にも励まされている

心は折れないですか?

ボコボコにされるけど、悪意がないとわかってますし、事実だから仕方ないです。無力感に苛まれますが、昔から英語が話せたらいいなぁ、と憧れてましたから。今日はできが悪かったな……のレベルです。

娘と一緒に勉強しているのがいいのかもしれない。彼女も中2でやはり英語には大苦戦してます。僕がレッスンが終わって出てくると、「今日どうだった?」と聞かれるので、「先生にボコボコにされたよ」と愚痴を聞いてもらっています。娘には感謝しかない。

それに松井さんの考えが興味深いな、と。推薦されている他の方のnoteもそうだけど。関係者の人の情報発信も含め、皆でアイデアをシェアし、信頼感が日々更新できている。ブライチャーの「仲間」みたいな感じで、この繋がりにいる人たちに励まされている部分は、すごく大きいです。

ブライチャーが最近アップしているYoutubeドラマもフォローし、モチベーションも維持しやすいです。レッスン以外の時間の使い方も模索しています。ブライチャーで勧めているPodcast や「Who is 」シリーズの電子書籍を読んだりしています。 逆に言うと、その周辺情報を含めて、頼れるのです。私はシンパシーを持てないと、ジョインし辛いタイプです。「信じるから、その通りやるので、言ってくれ」と。

その後はいかがですか。

最初の1週間に比べると、「何言ってるかわからないフリーズ状態」はなくなりました。そもそも質問の理解があってるかを聞くことも最近は大事だと思っています。当初は質問されたら指示に従わなきゃ、と言う強迫観念が強かった。答えだけで一生懸命になってたのですが、「なんでその質問をするのか?」とか「こういう意味ですか?」とか、理解してから答えるほうがいいと思う、と。

三ヶ月ごとにカウンセリングせよと言われ、六ヶ月経ったときのカウンセリングで、「もうちょっと話をする機会を多くしたい」と相談し、1回を日常会話のクラス ーー Daily Conversation(DC)に変えました。

DCクラスはいかがですか?

普通に雑談みたいに話せ、一番リラックスでき、おしゃべりを楽しめています。今は会話をコントロールせよ、と言われていますが、世界観が広がる感じ。

先生はどう選びましたか。

最初の1週間のオンライン留学プログラムで、五人の先生に授業を受け、そのうちの2人の先生に延々とレッスン受けています。

尊敬してる先生からのダメ出しが重要で、合わない先生とやると「他責思考」になる

先生を固定しているのはなぜでしょうか。

先生の相性なのか、引き出しにたくさんつまってる人がいい。この二人は寄ってきてくれる感じがスムーズで、結果的に終わった後の充実度が高いのです。経験値なのかアイデアなのかはわかりませんが。先生を尊敬してますし、尊敬してる人からのダメ出しだから、反発しません。合わない先生だと他責志向になる。

何度か新しい先生も予約しました。お互いぎこちなく、アイスブレイクで時間がもったいないなと感じました。僕はウィークポイントを理解した先生のほうがいい。ただ、これは僕のやり方で、他の人には当てはめられないかもしれません。

その他、カウンセリングで自習に変化はありましたか。

聴いているPodcastがビジネスに偏りすぎてる、と言われました。特にニュースは発音もきれいなので、もっと会話・カジュアルなものに挑戦したほうがいいと。そこでNetflixやAmazon、Podcastなど、1媒体につき4、5種類のコンテンツを教えてもらって試しました。ただ、自分の場合、ドラマなど画像があるものはあまり馴染めず、移動中に聴けるPodcastが自然に続いています。

レッスンでも、本当はビジネス系のほうがありがたいんだけれど、夫婦喧嘩の話が教材に出てくることがありました。「ビジネスで使わない言葉が出てくるのはどうなの?」と思ってたのですが、今は、むしろ食わず嫌いしなくていいなと。どこで何が生きるかわからないと思っています。

1年ほど経って、変化はありましたか。

歩みは遅いながらも少しずつ英語が出てきたり聞けるようになってる気もしますし、先生もそう言ってます。

ただ、自分としては、ハードルを高めに設定しているから。改善感はそんなにはないです。100点の40が45になっている感じです。ここ1、2ヶ月はごくわずかだけど進歩した瞬間は増えてきたと思います。

転職先ではどの程度英語を使うのですか?

ズームでのミーティングが月に1、2回くらいです。今はその内容がふわっとわかるくらい。ほぼほぼ業務は日本語ですみますが、英語のメールを書くこともあります。ヘッドオフィスがシンガポールで、アジアの人が多くネイティブスピーカーはいません。

今後の学習計画はありますか?

週4コマを増やそうかと思った時期もあったのですが、今はむしろもっとレッスンそのもので有機的に使い倒したいと、週4コマの濃度を上げるにはどうしたらいいかを考えています。得たことを次回以降にダイレクトにつなげていきたい。自分の中で、レッスン以外の時間でどう学ぶかを悩んでいる感じです。

また、月に1回のグローバルのミーティングでもう少し存在感を出したいと思います。

いま英語を勉強している人に、ブライチャーを勧めますか。

もったいなくて隠しておきたいけど、すごく勧めます。

コストを比べたら、もっと安いところもあると思いますが、「安物買いの銭失い」もある気がする。それなりに時間・エネルギー、まとまったリソースを投入することが前提なので、誰にでもお勧めしたいです。ただ、僕は話したように、ひっくるめてブライチャー愛があり、バイアスがかかってるとも思います。

最初はレッスンを受けるプレッシャーが大きく1時間で「はぁ」だったのに、今は「1週間で200分しかないのか」と感じています。もっと効率的に使えるように模索していこうと思います。

ありがとうございました。