英語教育業界にいたプロが、なぜブライチャーを選んだのか

長年英語教育業界で企業向けに英語プログラムを提案し、コロナ前にはブライチャーのセブ校にも視察に訪れたMさん。自らの転職をきっかけに外資系で通用する英語力を身につけたいと、ビジネス系の科目を中心にオンライン留学プログラム(1日3コマ)を1週間、受講。英語教育に長く関わったプロの目から見たブライチャーを伺いました。

Mさん/50代/女性/会社員

もともと、なぜ英語学習を始めたのでしょうか。

祖父が高校の英語の先生で、叔父も英国在住。叔母も大学で英語の先生をしていたこともあり、昔から一族に「英語をやったらいいよ」という空気がありました。自然な流れで大学でも国際関係学を専攻しました。

その後、卒業してからのことを教えてください。

卒業後は、語学出版社に入社したのですが、配属されたのは広告部で、ほぼ英語を使う必要はありませんでした。

8年前に企業営業部に異動し、企業の教育担当の方に対してグローバル人財育成の提案をするようになりました。海外赴任予定者やグローバル要員の育成のために、人事の教育担当の方に企業研修・教材を組み合わせたプログラムの提案をしていました。派遣するネイティブ講師との間で若干英語が必要ですし、また「がんばって英語を勉強しましょう」と受講生のみなさんに言っているのに、自分ができないのは説得力もないし、申し訳ないなと思いました。

そこで、まずはTOEICで800点以上を目指そうと勉強を始めました。始めた時は600点ちょっとでしたが、自社の教材で学習して800点を超えました。

そんな中、2019年の夏にクライアントから「フィリピンに社員を留学させたい」と相談があり、候補の学校の一つであるブライチャーを視察する機会がありました。

なぜブライチャーを視察したのでしょうか。

フィリピンの語学学校は韓国資本が多くて、おそらく4、500校はあったと思います。しかし企業派遣で重要なのが、日本企業の人事や受講生が満足できるビジネスプログラムを、安全面も含めた環境で提供してくれることです。結果的には日本資本の学校が候補となりました。

視察中にトライアル・レッスンを受けさせてもらったのですが、先生もプログラムもしっかりしているし、Google Docs を使って教材をシェアしながらレッスンをするのも面白く、いい学校だなと思いました。

同僚からも、ブライチャーはいい学校だと聞いていました。 私が派遣をお手伝いした企業の受講生の方が1週間トライアルで受講したのですが、英語力が高い方なのに、いいプログラムだと感動して、もう夜中まで毎日燃えて勉強していらっしゃいました。その方は、その後3週間留学し、最終的にアメリカに赴任されました。あの4週間が彼の人生を変えたのだと思います。

ブライチャーの特徴は、トレーニング要素が強いこと

他の学校とブライチャーの違いはあるのでしょうか。

この出張では5つの学校を視察しました。どこもしっかりした学校ですが、ブライチャーの特徴は、トレーニング要素が強いことでした。リスニングをやるのも、聞こえないところは何度も聞かせ、答えさせます。「なんとなくわかった」で終わらず、しっかりとできない部分を指摘し、わかるようになるまでレッスンを行います。その後できなかった所を自分で埋めていくように自己学習をする必要があります。

この視察で派遣先がブライチャーに決まり、トータルで12~13人が留学をしたのですが、アンケートに先生の満足度、モチベーションが上がった、と高評価の方が多かったです。受講生の皆さまが、自分が何ができていないかが分かり、できないことができるようになったのではないかと思います。

ただ、全員が全員そうではなく、ちょっと合わない方もいました。英語を話す楽しさを知らなかったり、基礎のない方には、結構辛かったようです。「できないところができるようになる」以前の段階だと厳しいです。またブライチャーの先生は無駄話をしないので、英語にまったく慣れていない段階で「Listening and Speaking(LS)」を受講して、与えられたテーマでスピーチをと言われても、全然しゃべることができず、ストレスを感じてしまいます。ブライチャーは英語に慣れていて、ある程度話ができて、次のレベルに伸ばしたいと思っている人にはいいように思いました。

また、目的が明確で、自主学習をものすごくさせる雰囲気がありました。中には遠慮して宿題を出さない学校もあるので、ガッツリと学習したい方にはいいと思います。

ご自身の勉強法にも変化はありましたか?

コロナになって時間ができたので、英語を勉強しようと思って、まずは My Brighture で発音のレッスンを受講することにしました。

発音にはずっとコンプレックスがありました。書籍を買ったり、オンラインで発音を学べるコースを受講したりしたのですが、聞き返されることが多く、なかなか上手くならずちゃんとした学校で学びたいなと思っていました。 そこで、プレミアムプランを購入し、自分の時間に合わせて、集中して受講しました。

発音も、会話も毎日やらないとダメだ、と思った

やってよかったですか。

本当によかったです。私は ng の発音ができなくて、最初から指摘されました。「ああ、そうか。できてないんだ」という気づきから始まり、母音の出し方も1つ1つ、YouTube にアップされている松井さんのビデオを一生懸命見たり、書籍を買ったりして練習しました。

しばらく発音をやってみて、「これは毎日やらないと上達しないな」と思って。アプリ「Elsa」を買って、今も毎日10~20分やっています。このアプリは永久コースを購入したので、死ぬまで発音は学習しようと思っています。

最初に買ったポイントは、PP(Phonics and Pronunciation)LS を受講して使い切ってしまいました。私も「毎日英語を話して、英語を聴いて反応することに慣れないとダメだな」と思って、ビジネスに特化したオンライン英会話と他のフィリピン系の格安英会話も始めました。その中でも自分が満足できる講師を2人見つけたことで、モチベーションがあがりました。オンライン英会話は、いかにレベルが高く、自分の要望にあった先生に出会えるかも大事だと思います。ブライチャーはほとんどの先生の質が高くいいのですが、毎日やるのは予算的に厳しかったです。

ほぼ1年半くらい続け、英語で話しかけられても、前よりは何を言ってるのか自然にわかるようになりました。毎日教材をやることで単語が積み上がって、自分が英語で話すことにも随分慣れました。ある程度会話量を増やし、自分の脳の中に英語で話しかけられて、英語で話す「シナプス」のようなものをつくり、それを太くしていくことが大事なのではないかと思います。

そのオンライン英会話で、英語の面接対策なども徹底的にやってもらったこともあり、外資系への転職が決まりました。小さな積み重ねで道は開けるのだなあと実感しました。

転職先では上司がドイツ人になることがわかっていたので、このままでは本当にまずいと思い、ブライチャーを再開しました。会社を辞めてから次の会社に行くまで5日間時間があったので、オンライン留学プログラムを受講して集中的に学習することにしました。

オンライン留学プログラムはいかがでしたか。

まずプログラムが始まる前に My Brighture で松井さんの学習相談を受けたところ、非常にいろいろ有益なアドバイスを頂きました。松井さん自身、アメリカの企業で長年働かれていたのでアドバイスにも説得力がありました。「実践的に使えるようにトレーニングしたい。1週間しかない」と相談して、BC(Business Coaching)BW(Business Writing)と LS を勧められました。

BW では、Eメールの書き方などを学び、書いて、添削するプロセスを繰り返しました。なんとなくはわかっていたことも、体系立てて教えてもらえたのが、よかったです。レッスン内容は、今後もプリントして使うつもりです。

BC は、先生がすごくキレる方でアドバイスが的確でした。最初に「I want」「You had better」など「日本人がよく使うけれど、ビジネスでは使わないほうがいいフレーズ」とその言い換え法を教わるなど、すぐに実践でも使えるレッスンが多かったです。

BC では「ジョブトレーニング・ベーシック」みたいなこともやりました。例えば、ズームミーティングの手順。システムチェックの後、スモールトーク、そして本題への入り方とか。実際に、一旦カメラをオフにして、オンにするところからやりました。そして一通りの流れが終わった後、全てにフィードバックがある。きっちりやらなければならないことにストレスも感じましたが、会社に入ってすぐにインド人とミーティングをしなければならなかった時にとても役に立ちました。

また、 My Brighture で苦手だった LS の S(スピーキングパート)も、オンライン留学プログラムのレッスンの時には少し楽になりました。ただ話すのではなく、論理的に話すための表現や方法を何度も鍛えられたのですが、会社で外国人の同僚やクライアントなどに説明するときや、ネゴシエーションが必要な場合は絶対に知っておいたほうがいいと思います。

英語は、「インプットしてインテイク(定着)してアウトプット」が大事

予習・復習はどうでしたか。

私は外国人とのホームステイハウスにいるのですが、ちょうどプログラム期間中にコロナが出て、ご飯、家事の当番が全部回ってきて予習・復習に時間が割けず大変でした。

レッスンもやりっぱなしでは意味がない。英語は、「インプットしてインテイク(定着)してアウトプット」が大事なんです。今回はインテイクの部分の時間がとれなかったのが残念でした。

自主学習は本当に大事。ブライチャーはレッスン時間が50分ですが、インプットの質がとてもいいです。あとは習ったことをどれだけ定着できるかが上達の鍵です。

会社に入って、学んだことは使えていますか。

1週間のトレーニングが今は生きていると感じます。会社ではメールや会議が多いです。会社によって違いはあるけれど、ポイントは一緒です。社内メールではそこまできちんとしている必要はないのですが、基本を知っていると迷いなく書けるので時間も短縮できます。

My Brighture にポイントが残っているので、BW を引き続き受講し、全パートやりたいと思っています。

発音に関しては、前よりは自信をもって発音できるようになり、オンラインレッスンや友達との会話でも前より聞き返されなくなりました。

長年、英語学校を見てきたプロとしてのアドバイスはありますか。

試験がすべてとは言わないですが、定期的に第三者によるレベルチェックが必要だと思います。そうしないと、できたつもりになってしまい弱点も克服できないので、本当の意味で上達しないです。最初はある程度TOEICなどのテストを受けて、自分がどのくらいのレベルかを確認することをお勧めします。私もブライチャーで出してもらった CEFR のレベルが思ったより低くてショックでしたが、今後の学習の参考になりました。

TOEICが、400点とか500点くらいの方は一気に伸びるのが早いですが、800点を超えると伸びを感じにくくなります。特に外資系では「実戦でどれだけ使えるか?」が勝負となってくるのですが、実際、英語の会議では全然聞き取れない、思ったように交渉ができないといった壁にぶち当たります。

それでも、やり続けてればいつかは見える世界も変わってくると信じて、毎日30分シャドーイングやオンライン英会話を続けています。上達に時間はかかるなと思います。同時に、やればやるほど知らない単語はいくらでも出てきて、完璧にはならないことにも気づかされます。

どうやって学校を選んだらよいでしょうか。

目的を明確にしたほうがいいと思います。ブライチャーは、レッスンはハードですし、指摘はけっこう厳しく、復習をしないと定着もしないので自己学習もしっかりと求められます。でも、できないところが明確にわかるので、目的がしっかりしていて、自己学習ができる人に向いていると思います。

これからどうなりたいか。なんのために英語が必要か。自分の中で何ができるようになりたいかを明らかにしたらいいと思います。

今回の転職ではTOEICの点数や学習を続けていたことで英語を武器としてアピールできたことで選択肢も広がり、結果的には希望の会社に入ることができました。英語はあきらめず、できる時は集中して学習し、またそれをスコアにしてアピールできるようにしておくことは自分の選択肢を広げることにつながると思います。

ブライチャーはそんなやる気がある方達には、確実に応えてくれる学校です。是非自分の英語学習に上手く組み込んでいかれてください。

ありがとうございました。