オンライン英会話4、5年で足りなかった「長めの文章をつなぎながら話す能力」が身についた

精神科の医師として働いているPさんは、英検1級を取得しながらも、英語での診療を目的に2019年1月にセブ校に1週間留学。その後は My Brighture で学習を継続し、一貫して Daily Conversation(DC)を受講しています。「英検1級でもビジネスには足りない」というPさんに、何が足りなくて、なぜDCなのか、ブライチャーのどこが気に入って続けているのか、聞いてみました。

Pさん/50代/男性/医師

もともと、なぜ英語の勉強を始めたのでしょうか

大学の頃、留学生と簡単な英語でコミュニケーションするために、NHKのラジオ講座を聞いて勉強し始めました。当時から英語が好きでした。

在学中にアメリカに2ヶ月、語学留学しました。ただ遊び半分だったので、かろうじて、同級生が言っていることがわかる程度で、たいした効果はありませんでした。その後、精神科の医師として働くようになりました。

お医者さんの仕事に英語は必要なのでしょうか。

日本で診療する限りは基本的に英語は使いません。ただ、20代後半にTOEICに熱中しました。せっせと問題集で勉強して、点数を885点まであげたら、熱が冷めました。その後はしばらくほったらかしです。

40代になって、また勉強熱が高まって、今度は英検1級を受けようと思いました。

40代になって英語診療を始め、勉強熱が再熱

また勉強しようと思われたのはなぜでしょうか。

英語が好きでそこそこ勉強したけど、中途半端だった。勉強したらもう少しどうにかなるかな、と思ったんです。

英検1級は手頃な目標でした。TOEICに比べて、ちょっと単語が難しい。TOEICはスピードと集中力、短期記憶が試される勝負ですね。

そこで英検一級を初めて受けて合格しました。しかし内容を見たら、合格者の最低ラインでした。そこで1年後にもう一回受けたら、合格者の平均点を超えたので、これでいいかなとやめました。

また、その頃から英語での診療を始めました。

僕のいる福岡には海外の方が多く、医療ニーズがあり、患者さんが来るようになりました。診療するのは1ヶ月に1人くらいですが、ありとあらゆる国、米国・カナダ・英国の方はもちろん、中国・韓国、ベトナムの留学生も来ます。みんな英語です。

ところが、自分の英語は最低のギリギリで、診察するのにアップアップ。これでは十分ではない、まずいなと思いながら、間違いがないように診療していました。

どうしていいかわからず悶々とし、オンライン英語へ

英検一級を持っていながら、何が足りなかったのでしょうか。

英検1級は、仕事で使うには不十分です。ネイティブの小学校2年生くらいの英語力と言われますが、実際にそんなもんだと思います。ビジネスで使えないんです。

特にスピーキングが足りなくて、うまく喋れないし、聞けない。英検1級のスピーキングテストはすごく緩く、1分間のスピーチがありますが、しどろもどろでも合格してしまいます。

しかしどうしていいのかわからなかったので、悶々としていました。「English Express(CNN)」などの教材とか、CNNを見たりとかしていました。

その後は、どのように学習されたのですか?

オンラインの英会話レッスンを始めました。最初はフィリピンのオンラインの学校で、「何をしたいですか?」って聞かれたので、ニュースを読んでディスカッションすることにし、役には立ったと思います。

その後、大手のオンライン学校に変えました。変えたのに大した理由はありません。単純に、大手のほうがいいかなと思ったんです。確かに使い勝手はいいし、料金もリーズナブルだし、独自の教材もある。ただ先生の質がバラバラでした。この2つを合わせて4、5年はやっていました。だいたいワンレッスン25分を1週間に2、3回やるイメージです。

喋る機会が増えてスピーキングには慣れました。しかしレッスンの中で、そこそこの挨拶やディスカッションはできるのですが、複雑なことを言ったり、議論したりができないんです。

英語での診察は楽になったんですが、まだ物足りない感じでした。

その頃、きっかけは忘れましたが、Twitterで松井博さんのツイートをみて、ブライチャーに行ってみようと思いました。

ブライチャーで驚いたのは、「適切な負荷を与えてくれたこと」

最初はセブ校に実際に行かれたのですね。

最初フィリピンのセブ校で勉強しました。

正直に言うと、最初は、「英検一級を持っているしな」と舐めてかかってたんです。しかし行ってみて、大変ハードなので驚きました。

どのあたりが大変だったのでしょうか。

まず、作文の宿題が大変で、毎日泣きながらやっていましたが、同時に非常に心地いい刺激でした。

それから発音です。それまで注力したことがなかったのですが、気づいてないことを練習するのは、楽しかったです。

Listening and Speaking(LS)」では、音源を聞いて即興スピーチするのですが、まるっきりしどろもどろでした。 しかし「この水準のことをやらなければいけないんだな」と、課題がクリアになってきた。

Social Conversation(SC)」のクラスでは、会話に割り込んで何かしら主張する必要があるのですが、これもまた、体験したことがありませんでした。受身ではダメだというのが、刺激的でした。

そんなわけで、1週間はかなり大変でした。

他の英語学校とは違いがありましたか?

ブライチャーで一番びっくりしたのが、僕の能力を的確に把握されていたことです。毎回、実力よりも少し上のことを要求してくるんです。筋トレに例えると、適切な負荷を与えてくれた感じです。リスニングにしても、スピーキングにしても、僕の実力より、少し上のことを要求するので、常にアップアップでついていく感じ。それが非常に適切でした。

終わって、ようやく英検ではわからなかった課題が、クリアに見えてきました。 スピーキング・リスニング共に量をこなすことと、発音の矯正、作文です。

そこで、1、2ヶ月間経ってから、留学時にもらったお試しのポイントを使って、My Brighture でオンラインレッスン受けてみました。とにかく喋る能力を上げたいと思って、科目は「Daily Conversation(DC)」です。非常に良かったので、継続することにしました。

どれくらいのペースでやっていましたか?

週末に1回ずつ、週に2回です。1年と8ヶ月ずっとDCを中心に受け、併行してライティングのクラスを受けました。しかし作文は予習にかなり時間をさかねばならず、時間が捻出できないので、やはりDCに戻りました。

「会話をリードする練習」で身についた流暢にしゃべれる力

DCにこだわるのはなんででしょうか?

DCでは喋る練習がたくさんできるからです。同時に発音の練習にもなっています。

ただ、DCも先生によってスタイルが違います。

気に入っている先生は、50分間、自分からは何にも言わないんです。つまり、僕が自分から話題を持ち出して、自分で会話をリードして喋らないとなりません。先生が助け舟を出してくれないので、自発的に喋る必要があり、最初はキツかったです。

会話が途切れないように、話題をメモで出しておいたり、話題を転換するフレーズを書き出しておいたりしています。ただ、これを10回くらいやっているうちに、流暢に喋れるなという実感が湧いてきて、嬉しかったです。

もちろん、先生によって、若干の幅があります。なかには、矢継ぎ早に質問してくれる先生もいます。しかし、僕にとっていい先生は、キツイけど、露骨に黙り込んでしまう先生なんです。雑談みたいになると、身にならないです。

DCを1年8ヶ月受けてみて、英語力は変わりましたか?

変わりました。僕の場合はうまく流暢に話せないのがストレスでしたが、だんだん少し長めの文章を関係代名詞や接続詞等で繋ぎながら話せるようになりました。それまでは事前に頭の中で考えた英語の構文を口に出すという感じだったのですが、考えながら話すことができるようになった気がします。

予習・復習はどうしていますか?

DCクラスのための予習は特にしていません。しかし、それとは別に毎日まとまった時間1時間を勉強時間に当てて、隙間時間に新聞を読んだりポッドキャストを聞いたりしています。 また、高校レベルの例文を100くらい暗記して口に出すようにしたり、自分なりにトレーニングをしています。

他のクラスを受けてみる予定はありますか?

今のところはありませんが、時間がいっぱい余れば、作文をやってみたいと考えています。気が向けばLSも受けるかもしれないが、今後もしばらくはDCを続ける予定です。

ブライチャーを、これからの学習者の方にお勧めしますか?

お勧めします。ブライチャーは、とにかく先生のクオリティが高いです。 ただ、初心者はとにかく数をこなして学ぶことが必要なので、なんだっていいかもしれません。

今後の目標を教えてください。

具体的にはないのですが、まだまだ課題は残ってるので、少しでも上の段階に行きたいと思っています。

仕事に関しては、英語力はまだまだですが、もっと抽象的な話題ができるようになりたいと考えています。私は精神科の医師なので、患者さんにインタビューする中で、話の内容が抽象的になったりすることが多いんです。そういった話ができるようになりたいです。

ありがとうございました。