50代から発音を学び、外資系企業で「アメリカのどこの大学に行ったのか?」と聞かれるように

今回は、外資系に15年勤務している都筑登さんです。帰国子女や留学組が多い中、日本の学校教育と独学だけ。ところが、5年前に転職した米系の会社では英語に危機感を感じ、2018年に一週間セブ校に留学、2020年1月からMyBrightureでレッスンを再開し、レッスン開始半年少しで、「アメリカの大学に行っていたの?」と聞かれるまでになりました。

都筑 登さん/50代/男性/会社員

英語ができないのに外資系に勤務した理由

まずはお仕事を教えてください。

店舗開発の仕事をしています。新卒で日本の会社3社で13年働き、その後は、外資系の会社で3社転職をして、15年勤務しています。

英語はどの程度できたのでしょうか?

日本の学校の勉強だけです。「英語を勉強しなくちゃな」とは思ってましたが、語学学校は学費が高いですし、留学は縁がなかったです。それに、最初の日本の3社の会社では、英語はまず使いませんでした。

ところが外資系では、毎日のように英語を使うんです。特に今の会社は米国系で、ちょっとレベルが違いすぎます。「まずいな」と、50歳過ぎてから学習し始めました。

メンタルを壊して消去法で外資系へ

そもそも、英語ができないのになぜ外資系にいかれたのでしょうか。

3番目の会社で体とメンタルを壊してしまい、働き続けられなくなりました。ところが、日本の会社って、履歴や職歴が続いてないと雇ってもらえず、転職先がないんです。

家庭では三人目の子どもができたときでしたから、なんとしても食べてかないとなりません。派遣で食いつないで、一時は近所の銭湯の清掃員も考えました。

「ブランクを気にしないでいい職種はないかな?」と片っ端からエージェントに当たったら、外資系を勧められました。しかし当時「生馬の目を抜く」って思っていたので、「えっ、外資系?」と半分は仕方なくでした。

「英語喋れますか?」と聞かれて、正直に「できません」って言ったんですが、「少しは喋れるでしょう? 大丈夫ですから」と言われて入ったんです。

米国系の会社に転職し、僕より喋れないのは一人だけ

英語ができなくて外資系、大変ではなかったですか?

最初の会社は大袈裟に言えば1年に数回しか使わないので、なんとかなったのです。ところが次の会社では、デパートメントヘッド(責任者)になり会議で英語を使ったり、海外出張が増え、最初のグローバルミーティングでは「えっ、わかんないのか?」と失笑を受けたりしました。

ただ、仕事が店舗開発なので、成果物を出していれば、認めてもらえる世界でした。前の会社と合わせて、10年働きました。

英語はどうやって勉強してたのですか。

当時35歳過ぎていましたし、語学学習に充てられるお金もありません。そこで「日本にいながら苦労して英語を習得した人たち」がどう勉強したかを検索して、研究しました。ディクテーション:書き取りをしたり、書籍で学んだり。「この部屋は外国だ」とイメージして、1日10時間くらい英語のニュースとかドラマを見ていたこともあります。

それがなぜブライチャーに申し込むことになったのでしょうか。

5年前、米系の会社のAPACに転職し、英語の使用頻度が格段に上がりました。他の人の多くが留学経験があるか、向こうで生まれ育っています。会議やトレーニングを通じて、僕より喋れないなと感じたのは1人だけです。

今までの会社は、ヨーロッパ系だったので、英語ネイティブの母国語の国はこんなに違うのか、と驚きました。

あるとき、一緒にプロジェクトで組んだアメリカ人が早口で、言ってることがさっぱりわからないんです。この人は60代だったんですが、気が短くて、「お前何もわからないのか。よくこの会社にはいったな」とすぐ怒り出していました。

2年働いたところで、「このままでは本来の職務が果たせずクビになるかも。なんとかしなくては」と悶々と悩んでました。

「おじぞうさん」になっちゃう気持ちが痛いほどわかった

そこでどうされたのでしょうか。

ネットで検索しました。当時は50歳手前だったので、「50すぎてから学習した話」を中心に探したところ、松井さんの記事が引っ掛かりました。

松井さんの留学時代の話が、自分の経験とものすごく一致して琴線に触れたんです。

相手の言うことがわからない。会議で割り込めない。自分がチンパンジーや「おじぞうさん」になっちゃう気持ちーーどれも痛いほどわかり、共鳴できました。心の底から「ああ、そうそうそうそう」って感じで声が出ました。

そこで、渋谷校で、クラス説明、発音コーチングを1日だけ受けました。そこで初めてフォニックスをやったんです。日英の母音の違いと重要性、口の模型や動画を使って r / th / v などの 日本人が苦手とする音の出し方を説明していただいたり。

こんな授業受けたことない。今まで僕は何をしてたのかな、これはすごいなと思いました。あと、松井さんははっきりものを言う方でした。「上手、上手」とおだてず、「まだ(正しい音が)出てない、まだ出てない」と伝えてくる。「本物だ」と「セブに行きたいな」と2018年に留学しました。

2018年時点での英語力はどの程度でしたか?

かろうじて、電話会議の内容がわかり、自分の業務や全体の大きな流れを理解するくらいです。

当時の課題は、「相手の話を誤りなく聴けるようになること。ちゃんと自分の意見を言えること、よく分からなかったらしっかり質問すること」でした。

相手にストレスを感じさせないでコミュニケーションしたい。彼らのテンポに合わせ、質問できるようになった方がいいなと。

2018年の11月にセブ校に行ってどうでしたか。

ものすごく貴重な経験でした。社会人になって、1週間朝から晩まで勉強し、寝る時間を削ってエッセイを仕上げるなんてなかったです。

印象に残っている授業はありますか?

発音です。厳しい先生で、「ここまでやってもできないのか」って辛かったです。リスニングとスピーキングも、いいトレーニングでした。先生がいないとできないと感じました。

エッセイも「これでいいのかな?」と書いて見せると、物凄いスピードでザクザク直されて「わーすごいな」って感じでした。

卒業式のときは、たった1週間だったのに涙ぐむくらい充実感がありました。もっと長く行きたいなと思ったほどです。学び方がわかり、帰ってきてからもこうやって勉強したらいい、と大いに手掛かりになりました。

子どもに勧めて、その後、長男が行って体験談にも登場しています。

帰国して勉強はどう続けていましたか?

そのあとは、またセブに行きたいなとは思っていたのですが、機会を作ることが出来ずにいました。ただ、松井さんからTwitterなどで「英語のドラマ見なさい」とかアドバイスがあると、すぐ飛びついていました。

2020年に入ってから、noteでブライチャーを3ヶ月、1年と続けた人の記事を読んで、「なるほどな、My Brightureでここまでできるんだ」と思いました。コロナの状況なので、やってみようと思って。20年の1月から開始しました。

どのレッスンを受講したのでしょうか。

基本的に発音をとりました。リスニング&スピーキングもとっていますが、発音が10でリスニング&スピーキングが1くらいの割合です。最初はレギュラーで週3回。今は週2回くらい。

変化は起きましたか?

いまだに気を抜くと間違えますが、発音クラスの指摘はだいぶ減ってきたと思います。

去年の9月、職場のオーストラリア人、イギリス人とコーヒーを飲みに行ったら、「あなたはアメリカで勉強したの?」って聞かれたんです。「ふざけてるのかな」と思ったら、もう1人も「てっきり海外で勉強したと思ってたよ」って言うんです。

前後して、アメリカ人と昼飯食べてて「お前、アメリカのどこの大学行ってたのか?」って言われたこともありました。

おそらく世間話であったり、短いフレーズの連続だったからだと思いますが、心の中で嬉しかったです。そんなこと言われたことなかったですから。

自分でわかる部分で一番大きいのは、相手から聞き返されなくなったことです。

以前は打ち合わせで、突然「話せ」とか振られると真っ青でした。今は度胸がついて、アレルギーがなくなりました。

次に、相手が言ってることがわかるようになったことです。

以前は、聞き漏らさないよう、会議を録音して、毎回聞き直していましたが、今はメモで済むようになりました。

リアルタイムで相手が言ってることがわかるので、突然何かを聞かれても、「そう思わない」などとつなげて返せる。以前のように周囲をイライラさせることも減りました。むしろ発言内容でイライラさせているかもしれませんが。

なぜ、発音できると、聴けるようになるのだと思われますか?

考えたことがなかったのですが「ルールブックを読んで規則を理解すると、相手がやってることが見える」からじゃないでしょうか。それで自分もそのルールに則って音を作り出そうとするのかと思いますね。

それまで私はルールを知らなくて喋っていたんです。今も発音の授業では新しい発見があり、目からうろこです。

まだまだ、長いフレーズは喋れないし、ワードコネクションとか滑らかじゃないのですが、1語1語の発音がアメリカ英語として身についているのかな、と感じています。あとは、声の深さをもう少し改善したいです。

どれくらいの期間でそこまで伸びましたか。

1年です。ただし、学習って、自分次第です。先生は手助けをするだけで、魔法にかかったように喋れるわけじゃないと思っています。

僕の場合は英語ができないと食べていけなくなるので、死活問題でした。ちょっと馬鹿にされたりして悔しかったのも、起爆剤になりました。

どうやって復習・予習されてましたか。

発音は、録音したり、口の中をカメラで写したり、いろいろやりました。独り言を言ったり、テレビみたりオーディブル聴いたり。いいって言われるものは全部試して、合うなと思ったら延々続けています。「何時になったらこれをちょっとでも声に出そう」と毎日リマインダーを設定しています。

50代で、レッスンのたびに英語を直されることに抵抗はなかったでしょうか?

疲れていると、先生の指摘を「執拗だな」と感じることが正直あるんです。

ですから、三人くらいの先生を行ったり来たりして、あえて距離を置いています。一人の先生を続けると、お互いに人間なので浮き沈みがわかってしまい、きまずい雰囲気になることがあるんです。

いろんな先生を受けた方がいいその理由

先生の選び方についても教えてください。

漆塗りのような伝統工芸を習ってるわけじゃないから、先生は決めなくてもいいと思っています。

人気の先生でも人間だから、安定した気持ちじゃないこともあります。だから、いつも同じ先生をとって、あれ「こないだと違うなあ」ってよりも、私は「この先生、あの先生、新しい先生」の方が気持ちよく続けられます。

ですから、最近は、いろんな人を試すのがいいと考えています。

先生は誰をとっても満足できますが、それでも、細かく違う指摘があります。
いろんな発音が聞けますし、指摘するポイントが違ったりして勉強になります。

例えば、Rの発音で「舌を後ろに引っ張って」って言う先生がいます。確かに、Youtubeで探すと、2種類あり「これなら早く喋れるんだ」と発見します。thも歯で挟む必要ないって先生もいて、やっぱり早く喋れるようになる。

今後もブライチャーは続けられますか。

英語ができなくてクビになる心配はなくなりましたが、ブライチャーは続けます。最近は、ライティング専門のサービスも併用し始めました。

僕の日常で、プレゼンテーションの機会はそんなになく、カジュアルな会議が多いので、日常会話を向上させたいです。

ブライチャーを他の方に勧めますか?

ほかの語学学校を知らないので比較が難しいのですが、先生は皆さんすごいです。どういう教育を受けてきたのかなぁ、と思うくらい揃っています。つくづく感じるのですが、英語を話すことができるというのと、きちんと教えることができるということは、異次元の世界だと思います。教材も独自で素晴らしいです。

ただ、学習は、先ほども言いましたが、自分次第です。学校に行くだけで、魔法にかかったように喋れるわけではないので、刃物を錆びないように研ぎ続けるように、努力し続けなければならないと思います。

ありがとうございました。