一年間旅をしても話せない自分に嫌気がさして一念発起 ーーー旅では英語は学べないと気づいて再度フィリピン留学を決意した山地壮太さん

1年前「旅で使える英語」を学ぶためにフィリピン留学に来られた山地壮太さん。旅を終えて、ご自分の英語をより洗練されたものにするためにBrightureに来てくださいました。英語学習に対する情熱や学習を継続していくにあたって大切にされていることについてお話をうかがいました。

山地壮太さん /30代 /広告代理店勤務/8週間

英語を学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

2017年の6月末に仕事を辞めて旅に出ました。当然英語はできたほうがいいと思って、セブ島で1ヶ月、サンフランシスコで1ヶ月半語学留学をしたんです。 やり始めるとどんどんモチベーションが高まっていった。やればやるほど「もっとできるようになりたい」みたいな。

計2ヶ月半の語学留学を終えたあと、南米・アフリカなどを1年間旅してセブに戻ってきました。

もともと英語は得意だったんですか?

いいえ。そもそも英語には長い間全然触れてきませんでした。エスカレーター式の高校に行ってたので、受験勉強もしていません。大学時代はバックパッカーでしたけど、「言葉が通じなくてもなんとかなる」とかいって全然勉強しなかった。就職してからも英語を使うことはありませんでした。

では最初のフィリピン留学時はほぼ英語ビギナーだったんですか?

はい、英語はほとんどできませんでした。

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ネイティブの会話についていけない

どうしてセブに戻ってこられたんですか?

1年間旅をしてるのに、英語が話せない自分にどうしても納得がいかなかったんです。単純に悔しかった。旅中はずっと英語を使うので、簡単な表現には慣れましたけど、少し込み入った話になるととたんに話せなくなってしまったんです。

旅中に、南アフリカのケープタウンから、ザンビアの「ビクトリアの滝」を目指すツアーに参加したんです。メンバーはほぼネイティブスピーカーで、世界銀行に勤務してるっていうブラジル人が一人。最低限のコミュニケーションは取れましたけど、会話に入っていくことができなくて。

あと、ゲストハウスのドミトリーとかに宿泊すると、同じ部屋ですごく話しかけてくるアメリカ人とかいるじゃないですか。話しかけれれても「ヤーヤー」というくらいで、会話が全然つづかない。

旅を続けていく中で「ネイティブスピーカーとの会話の理解度を上げたい」っていうのが目標になっていきました。そこまでいかないと「英語ができる」とは言えないと思った。そのためにはきちんと英語を「勉強する」必要があると思ったんです。

Brightureを選ばれた理由は?

最初のセブ留学先はBrightureではない別の語学学校でした。

その学校は極端なくらいにインプットを重視している学校で、音読とリスニングを大量に繰り返すことを勧めていました。当時の僕は、基本的な文法や表現を理解していなかったので、最初はインプットの比重を高めないと学習効果が弱いと思っていたんです。

あと、この時は英語を使って「旅を楽しくする」ことが目的だったので「スピーキング・リスニングを鍛える」という意味でも目的にかなっていたと思っています。

でも旅から戻ってきて、もう一段自分の英語力を伸ばすためにはインプットとアウトプットの両方が必要で、ちゃんとバランスさせることが大事だと思ったんです。

Brightureはリスニング・スピーキングの他に、リーディングとライティングにも力を入れていて、英語の4技能をバランスよく学べるところだと聞いていました。

それと、最初に行った語学学校で「結構ストイックに勉強できるところ(らしい)」というBrightureの評判を聞いていたんです。厳しい環境に身をおいて英語を学びたかった。それもここを選んだ理由のひとつです。

実際に来られた感想はいかがでしたか?

ブライチャーのいいところは、「負荷をかける」っていうことを、カリキュラムの設計段階で組み込んでいる点です。必ず「現時点での英語力プラス・アルファ」を要求される。決して楽をさせてもらえない。すべての授業がそういうふうに設計されているんですよね。

例えば授業の「LS1(One on One Listenning and Speaking)」にある 「タイムバウンドスピーチ」のように、制限時間の範囲内で理解した内容を要約して表現する訓練にしてもそうですし、ライティングで新しい表現を先生から提案されて「そういう言い回しがあるのか」と気づくこととか。負荷をかけないと英語の上達は遅くなってしまう。

誰だって短期間で可能な限り上達したいっていう気持ちはあると思います。僕も日本を出る前は、セブに1ヶ月、サンフランシスコに1ヶ月半、計2ヶ月半ストイックに英語に触れていれば話せるようになるって思っていました。

けど、甘かったです。

だから旅を終えてフィリピンに戻ってきて、Brightureで学ぶにあたって「2ヶ月でどこまで英語を伸ばせるか?」って思う一方で「2ヶ月では魔法は決して起こらない」とも思っていました。

壮太さんなりの英語学習のメソッドのようなものはありますか?

負荷をかけて「勉強をする」のが必要だと思っています。英語でなんとなく楽しくおしゃべりして終わり、みたいなのは僕は嫌だった。

旅をして、1年近く英語しか話せない環境にいても、きちんと「学習」をしないと結局自分の心地いい表現の中にとどまってしまうんですよね。使いやすい言い回しを繰り返し使って、他の表現や新しい語彙の習得に挑戦しない。

では具体的に何をどんなふうに継続していけばいいのか? そのヒントがBrightureの授業の中には詰まっていました。どのレベルのオーディオ教材を聴けばいいか、どんなニュース記事や文章を読めばいいか。どの発音に気をつけて練習していけばいいかとか、とても参考になったと思っています。

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プレゼンテーションへのこだわり

プレゼンテーションにずいぶん積極的に参加してくださっていた印象があります。

ありがとうございます。

でも日本を出て最初にセブに来た時は、英語を使って人前で話すようになるなんて夢にも思いませんでした。

仕事でプレゼンをすることはあったので、人前で話すことには慣れていたんです。 でも英語を使ってプレゼンテーションするとなると、それはまた別の世界の話みたいに思っていました。英語上級者にだけ許された特権、みたいな。

最初にフィリピン留学に来たときに入学した学校がまさにそうで、プレゼンはある程度のレベル以上の人だけが参加しているプログラムでした。僕は参加していなかったのですが、卒業のときに、「スピーチ以上、プレゼンテーション未満」くらいのものをさせてもらったんです。

その時に考えた言い回しや、一生懸命練習したフレーズって、実は今もまだ残ってるんですよね。プレゼンを100回やったら100回分の表現や言い回しが身体の中に蓄積されていく。そういう実感があったから、Brightureに入学したら、プレゼンテーションにはできる限り参加しようと決めていたんです。

その決意どおり、ほぼ毎回プレゼンに参加されていましたが、こだわりのようなものはあったんですか?

こだわりということで言えば「スクリプト(原稿)を見ない」というのは強い意志をもってやっていましたね。その日プレゼンで話す内容はすべて暗記する。覚えるまで何度も何度も練習してました。そうすることで、その表現が身体化されていって、会話で自然に使えるようになっていくんです。

だから英語を話せるようになりたかったら、プレゼンテーションは絶対におすすめです。間違えたら恥ずかしいとか、スライドや原稿の準備が大変だとか、そんなことは僕の場合はどっちでもよかった。

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英語学習は長期戦

Brightureへの留学を考えている方に、メッセージはありますか?

「英語学習は長期戦」ということをきちんと理解することが鍵だと思います。

Brightureを卒業したら英語が話せるようになってそれで終わり、ということはありません。日本に帰ってからも学習は続ける必要がある。そのことは、旅で英語を使っていく中でなんとなく実感するようになっていきました。

英語学習は、ちゃんと努力すればした分だけ結果がついてくると思います。適正な負荷をかけて、それを継続していれば、努力は決して裏切らない。それが理解できたから、これからもずっと英語を続けていきたいと思えるし、続けていける自信があるんです。

ありがとうございました。