フィリピン留学で得た、学生時代の部活みたいな連帯感 ━━ 大手家電メーカーで研究開発職の奥井千尋さん

今回は、家電メーカーで新製品の開発を手がける奥井千尋さんへインタビュー。元々2週間の留学でしたが、直感に従って1週間延長。大学時代にマルタ島へ留学した経験と、ブライチャーでの経験を比較し、英語以外に身についたある力について語ってくれました。

奥井 千尋 さん /20代 /研究開発職/ 3週間

開発職ということですが、どのようなお仕事を担当しているのですか?

新製品の開発が主な仕事です。もともと魔法瓶を担当していましたが、現在は炊飯器の開発に携わっています。

製品自体の企画は、別の部署がおこないます。開発に案件が上がってきたら、まずは見積もりから始まり、予算の調整、そこから試作品をつくり、具体的に設計していきます。

開発スタートから完成まで、どのくらいの期間ですか?

見積もりから完成まで約1年です。その間に、いろいろな過程があります。自分で樹脂を削って試作品を作ったりもしますし、製造過程では、中国やタイへ2週間置きに出張したりもします。

この海外へ行ったり来たりが、すごくやり甲斐があるなって感じます。工程の管理から完成品の確認まで、なんでもやりますし、外国で他言語を使って働くことに喜びも感じます。

出張では何語を使うんですか?

中国はもちろん中国語で、タイではタイ語と英語を使います。

初めて行った時は全然言葉がわからなかったので、絵を描いたり、身振り手振りで伝えたりしてました。基本的には通訳の方がいますが、いつもいるわけではないので。

最初の頃はほとんど話せなかったんですが、1年経った頃には、仕事上なら中国語の簡単な同時通訳もできるようになりました。

現地の言葉を話せるメリットはどんなことでしょう?

とにかく仕事が早くなりますね。いちいち通訳を介さなくても自分で指示を出したり意思を伝えたりできます。

また、直接やりとり出来るようになると、ちょっとおかしな点にも気付けるようになるんですよね。

通訳の方は委託先の会社側の人なので、やっぱり隠したいことは隠します。

相手の言語がわかるようになると、「あれ? 今言ってたこと矛盾してる……」「今言ってたことと通訳が違っていて怪しい……」みたいに、言葉以上のことに気付けるようにもなりました。

マルタ留学とフィリピン留学の違い

英語の留学自体は今回初めてですか?

大学時代に2週間、地中海のマルタ島へ留学したことがあります。

フィリピン留学は今回初めてですし、フィリピンで英語を学べることすら知りませんでした。

マルタ留学で英語は身につきましたか?

マルタはほとんど遊びでした。授業は午前中しかなかったので、午後からは観光へ行ったり、海へ行ったり、毎日遊んでましたね。

トルコ、イタリア、ブラジル、ロシア、いろんな国の人たちと出会えましたが、英語を勉強しに行ったというよりは、異文化交流と観光でしたね。

得るものはありましたか?

経験としては良かったと思います。寮と授業料込みで2週間で約30万円くらい。この期間を旅行するには安いと思いますね。

あと、さまざまな国の人たちと交流した経験があったので、就職後に海外出張を任されたり、出張先でも物怖じせず現地の人と話したりする土台ができたと思います。

今回は、なぜフィリピン留学を選んだんですか?

マルタではほとんど遊んでいたので、次はしっかり勉強しよう!と決めていました。

フィリピンを選んだのではなく、しっかり英語を勉強して習得できる学校を探していたところ、ブライチャーを見つけたんです。

特に理由があったわけではないんですが、正直、直感で決めました(笑)。

いつも勘で動く方なんです。第六感ていうんですかね。「あっ!! これだ!!」と思ったものは、行動するようにしています。

フィリピンへ来てみて、マルタとの違いは感じましたか?

全然違いますね。まずフィリピンでは、街の人たちが普通に英語を話せます。

マルタも英語は公用語なんですが、まだほとんどマルタ語で、英語はあまり通じないところも多かったです。

マルタの英語学校では、授業は講師1人に生徒が8人位のグループレッスン。ずっと先生と生徒でお喋りしていただけの記憶があります。

フィリピン、というかブライチャーでは、全てマンツーマン。遊びで受けるようなレッスンは全くありませんでした。

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間違いを指摘されることで得た、上達の手応え

実際にブライチャーの授業を受けてみて、どう感じましたか?

しんどかったです!(笑)

授業はすべて英語で行われますし、先生が話す英語も早くて、授業受けるだけで疲れました。

やっと授業が全部終わっても、そこから宿題が始まる……。

それでも留学期間を延長してくれたのは何故ですか?

1週目の金曜日、卒業生のみんなが「もう一度来たい」と本気で言っているのを聞きました。

私の場合は元々2週間で申し込んでおり、残り1週間。やっと生活に慣れてきて、手応えも感じていた頃でした。ただ、そのまま翌週卒業しても劇的に上達するとは思えなかった。

その後また来たいと思ったとしても、すぐに長期休暇をとるのは無理です。ならば「もっとここで学びたい!」という直感に従い、延長しようと思いました。

どのようなところに手応えを感じましたか?

習ったことを翌日の宿題に応用しようとして、「あれっ? これはどういうことなんだろう?」って次々に疑問が沸いてくるようになりました。

それを翌日の授業で質問すると、先生はどんなことでも、理解するまで何度も違う例を出して説明してくれます。こちらの質問が分かりにくくても、真剣に汲み取ろうとしてくれます。

冠詞や文法の小さな間違いも、すぐに突っ込んで正してくれます。それを繰り返しているうちに、話しながら自分で自分のミスに気付くようになりました。

たくさん指摘されることで、正しい英語を話せるようになる実感を得ました。

宿題や授業の教材も、常に自分の実力よりも1.5倍くらいのチャレンジングなものが与えられます。

それをこなす度に、向上している手応えを得ました。

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考えることの大切さに気付き、考える癖がついた

どの授業が最も効果的でしたか?

RW(Reading & Writing)とLS1(ONE-ON-ONE Listening and Speaking)ですね。

学生時代は、ただ単語帳を丸暗記していましたが、ここでは実際に単語を使います。使うことで、今まで読むためだけに丸暗記していた単語たちが、蘇って活躍しました。

RWで覚えた新たな表現を、その日のうちにすぐLS1で使ってみたことで、感覚と共に深く定着もしました。

『使う』ことが効果的だったんですね。

そうですね。ただの丸暗記だと、よく分からず頭に叩き込むだけですが、使って定着したものは忘れません。結果的にすごく楽でした。

あと、『使うとき』、要するに『アウトプットするとき』って、考えるじゃないですか。

日本語で会話しているときって、そこまで「なんで?」って聞かれることもなければ、自分自身で考えることもありません。

英語だと、何を言っても「Why?」「For example?」と聞かれます。

その度に自分で自分の考えを見直し、なぜ自分はそう思ったんだろう? 具体的な事例はなんだろう? って、話す前に考える癖がつきました。

どんな時に役立つと感じましたか?

自分の意見を伝えるときですね。今までは抽象的だった考えも、しっかりと理由や例を挙げることで、説得力が加わる感じです。

英語で自分の意見を言うときは、「結論 → 理由・理由・理由 → 結論」という論理構成があることも学びました。まずは結論を述べ、その理由を補ったあとに、また結論で締めくくる形です。

この構成で話すように心がけることで、論点がクリアになり、自分の意見をストレートに伝えることができます。

考えをまとめること、英語の論理構成で話すこと、英語力だけではなく、日本語で話すときにも絶対に役立つ思考癖だなと思います。

最後に、今回の留学を振り返って如何でしたか?

毎日疲れたな〜というのが本音です(笑)。

課題も毎日難しくなるし、ライティングの文字数も増えていきました。

でも、大変だったけどやっぱり「やり切った!」という感覚は心地よいです。

特に週末のプレゼンテーションは貴重な経験でした。

同じ緊張感を共有することで、他の生徒と連帯感が生まれました。他の人のプレゼンを見て、自分のも見てもらって、その後みんなでご飯に行って、プレゼンの話題ですごく盛り上がります。学生時代の部活みたいな感じ。

ブライチャーは、みんなが真剣で一生懸命で、向上し合える仲間と出会える、素敵な環境だと思いました。

ありがとうございました。

  

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