ニュージーランドに6年住み確信――ワーキングホリデーで英語は伸びない――ホテルマンのTさん

今回は、ニュージーランドで6年生活したTさんにインタビュー。友人たちと楽しく喋れるようにはなりましたが、ビジネスレベルの英語は身につけられませんでした。原因は、「読み書きを中心とした勉強を怠ったから」とTさんは分析します。長年の課題を克服するため、ブライチャーで4週間英語漬けになりました。

Tさん /40代 /ホテルマン/ 4週間

Tさんの経歴を教えてください。

大学卒業後、北海道のホテルに就職し、ベルボーイやウエイターとして8年勤務。英語をまったく喋れなかったので、外国人の同僚から教わったフレーズを使って、外国人客に対応しました。しかし、ホテル業界でキャリアを築くには高い英語力が必要なため、退職しワーキングホリデーでニュージーランドに渡り、現地のホテルで6年間ルームキーパーとして働きました。

英語の勉強目的で、ワーキングホリデーを活用する人が多くいますが、Tさんは英語力を伸ばすことができましたか。

友人たちと世間話ができるくらいにはなりましたが、ペラペラとは言えないですね。特にネイティブと深い話をする際は不自由を感じますし、議論の場に放り込まれたら、話を追うので精一杯です。

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何十年住んでも英語が喋れない人がいる

海外に長期滞在すれば、英語がペラペラになると思っている人が多くいます。

僕も、何年か過ごせば何とかなると思っていたけれど、実際はかなり難しいと思います。単純な受け答えなら、真似して使えるようになりますが、文法のミスを減らしたいとか、洗練されたことを喋れるようになりたいのであれば、ただ生活するだけでは不十分です。事実、何十年も住んでいるのに未だに片言、なんて人も現地で見かけました。

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なぜ、生活するだけでは英語力が伸びないのでしょうか?

ニュージーランドでは英語力が足りないと、特別なスキルがない限りは皿洗いやルームキーピングなど、単純労働に甘んじることになります。単純労働は同僚とのコミュニケーションが少ないので成長機会が減るし、同僚の多くが韓国人やブラジル人など外国人になります。彼らは英語が得意でないので、話すスピードも遅いし、使う文法がとてもシンプルなので、簡単にコミュニケーションが取れてしまうんです。話せた気になってしまって、勉強の必要性すら感じづらくなってしまう。

仕事外でネイティブの友人を作っても、彼らは外国人に慣れており、手加減して喋ってくれるし、容赦しないように頼めば、スピードや単語についていけなくなる。英語の勉強に付き合わせるのは申し訳ないから、何回も聞き返すわけにもいきません。

だから、語彙や文法理解が甘いまま渡航しても、「外国人同士で楽しくおしゃべりできる」レベルを卒業するのは、なかなか難しいのです。

ビザ厳格化で英語も読み書きが必須の時代へ

ニュージーランドの滞在を切り上げて、語学留学に至った理由を教えてください。

将来は、海外で管理職やオフィスワークができるようになりたいのですが、それには高いスピーキング力はもちろん、読み書きの力が欠かせません。でも、ニュージーランドのホテルに勤務していた際、レポートを書く機会があったのですが、まったく歯が立たず、結局上司に手伝ってもらいました。漫然と生活していては、今以上の英語力は身につかないと確信したのはこのときです。

単純労働に従事する外国人のビザ延長要件も年々厳しくなっていることもあり、退職し、読み書き中心に英語を勉強し直すことにしました。

ニュージーランドの語学学校ではなく、フィリピンにあるブライチャーを選んだ理由を教えてください。

以前、現地の語学学校で半年勉強しましたが、あまり英語力が伸びなかったのです。授業は文法の勉強が中心で、会話のレッスンはクラスの生徒達とグループになってあるテーマについてディスカッション――会話の内容について先生から指導が入ることはなく、しゃべりっぱなしの状態。ゲームのようなアクティビティをやる先生もおり、何のために通っているのかよく分からなくなるときもありました。

そこで、今回はマンツーマンで読み書きを中心に教えてくれる学校を探し始めました。ニュージーランドにいる韓国人からフィリピン留学の話をよく聞いていたので調べてみたら、ブライチャーだけが読み書きを重視していた。「ここしかない」と思ったのです。

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日本人の”Year”が「耳」に聞き間違えられる理由

4週間の留学のなかで、印象的な授業を教えてください。

3つあります。まずは「Phonics and Pronunciation」。6年間ニュージーランドに住んだので、発音については日本人から褒めてもらえるまでに上達しましたが、ネイティブからは「まだまだ日本語訛りだ」と言われます。以前は、何が悪いのかよく分からなかったのですが、ブライチャーの授業を受けてからは、今までいかに手探り状態で発音してきたかが分かりました。各アルファベットがどのような音なのかを理解していなかったので、NとNGは、発音の際に舌と喉の使い方が違う、まったく異なる音であることも知りませんでしたし、YとEでは口の開き方に違いがあることも知らなかった――僕の”year” は今まで「耳」に聞こえていたと分かった時は衝撃でした。

海外生活が長くても修正するのは難しい。自分では気付きづらいし、ニュージランド人は外国人の発音に慣れているので、いちいち間違いを指摘してくれません。もっと早い段階で発音の授業を受けていれば、と思いました。

授業紹介:Phonics and Pronunciation

また、「Writing Reviews」も良かった。今まで読み書きは避けて通ってきましたが、毎日3時間以上宿題に費やしたので、以前感じていたような漠然とした苦手意識は今はありません。とにかく、慣れたので、以前よりも早く読み書きできるようになったと思う。働きながら自分一人で取り組むのは難しいから、有意義でした。

授業紹介:Writing Reviews

あとは「Business Coaching」です。「部下を叱る」「会議を上手く回す」など、毎日違った目的に沿って、ロールプレイング形式でビジネスフレーズや振る舞い方を勉強するのですが、これが本当に役に立った。自分でロールプレイの状況を自由に設定できるので、自分の苦い経験のシチュエーションを再現して練習できる。僕の場合は、ホテルでのミーティングなどですね。「ああ、あのときこんな風に言えばよかったんだな」と発見の連続でした。

授業紹介:Business Coaching

基礎を固めてから渡航すれば、充実したワーホリ生活に

ありがとうございました。最後に、ワーキングホリデーで海外へ行くことを考えている人たちに、ブライチャーを勧めたいと思いますか?

強くお勧めします。

6年間海外で生活して感じたのは、僕自身を含めた、日本人の基礎英語力の乏しさです。他の国の人と比べて圧倒的に足りない。基礎がなければ、現地で生活しても英語は伸びません。ブロークンな英語で会話を乗り切る度胸とテクニックが身に付くだけです。

ブライチャーのような、1対1でみっちり読み書きを見てくれる学校できちんと勉強してから渡航するのが良いでしょう。そのほうが、就ける仕事の幅が広がる。交友関係も広がり、生活だってより楽しくなるはずです。