20 5月 英語での診察は、カンニング帳で乗り切ろう!(検査編)
英語で診察を受ける際に、助けとなる「カンニング帳」の第三弾は、検査についてです。
ほとんどの方が、採血やレントゲン撮影の検査を受けたことがあるのではないでしょうか? 馴染みのある日本語だと、詳しく知らなくても何となくイメージできますが、英語だと何の検査かわからず、オロオロしてしまいます。そこで今回は、一般的な検査の英語名をご紹介します。こちらは、これまでの英語で診察を受ける際に役立つカンニング帳シリーズです。
英語での診察は、カンニング帳で乗り切ろう!(歯医者編①:飛び込み診察)
英語での診察は、カンニング帳で乗り切ろう!(歯医者編②:事前予約から診察)
健康診断でも実施される、一般的な検査
体は丈夫という人でも、会社や学校などで実施される、定期健康診断を受けている方は多いと思います。検査名やその内容も、すっかりお馴染みだと思います。しかし海外では、健康診断も、自分で病院に行って受ける必要があります。最低限必要な検査をしっかり受けられるよう、一般的な検査名をカンニング帳に追加しておきましょう。
病院で受ける検査は examination と言います。検査を受ける必要があるのか、医師に確認したい場合は「Do I need to have an examination?」と、聞くことができます。なお、検査のときに医師や検査技師から受ける指示などは、専門知識が必要になりますので、ここでの紹介は控えさせていただきます。
- 血圧 – blood pressure
- 採血 – blood draw
- レントゲン – x-ray
- 尿検査 – urine test
- 視力検査 – vision test
- 聴力検査 – hearing test
- 心電図 – ECG / EKG (electrocardiogram)
検査の内容は、日本でも海外でも変わりません。ですが、英語の検査名を知らないと、自分が何の検査を受けるのか分からなくて不安になります。それを解消するためにも、必要最低限の検査名はしっかり覚えておくことをおすすめします。特に、ここで紹介した ECG / EKG(心電図)は、初めて聞く人もいると思います。ぜひこの機会に、カンニング帳に追加してください。
少し精密な検査
次に紹介するのは、少し精密な検査です。準備や大きな設備が必要になるので、会社などの健康診断では実施されない場合がほとんどです。英語の検査名が分からなくて不安だからといって、「受けたくありません」と拒否すると、その後の処置に影響が出ることもあるかも知れません。そうならないためにも、ぜひカンニング帳を活用してください。
- CT – a CT scan
- MRI – an MRI
- エコー – an ultrasound test
- 胃カメラ – gastroscope
- 内視鏡検査 – endoscopy
- 大腸内視鏡検査 – colonoscopy
- 検便 – stool examination
女性特有の検査
検査には、女性特有の疾患を確認するためのものもあります。中には馴染みのない検査名もあるかもしれません。ご自身や大切なパートナーのためにも、カンニング帳を活用していざというときに備えてましょう。
- 乳がん検診 – breast cancer screening
- マンモグラフィ―検査 – mammography / mammograms
- 乳房超音波検査 – breast ultrasound
- 子宮がん検診 – uterine cancer screening
- 子宮頸部細胞診 – cervical cytology
- 子宮内膜細胞診 – cytology of the endometrium
- 経腟超音波検査 – endovaginal ultrasonography
- 子宮頸がん細胞診 – pap test / pap smear
- 検査方法 – Testing Method
- 抗体検査 – antibody test
- 核酸増幅検査 – Nucleic acid amplification test (RT-PCR)
- 採取検体 – Sample
- 鼻咽頭ぬぐい液 – Nasopharyngeal Swab
- 唾液 – Saliva
- 鼻咽頭ぬぐい液と咽頭ぬぐい液の混合 – Nasopharyngeal and oropharyngeal swabs
似たような言葉が並び、日本語でも違いがわかりにくいです。不明点は、後日担当医師に確認できるよう、カンニング帳に、メモなどを添えておくといいでしょう。また、発音をあらかじめ確認しておくこともオススメします。そうすることで、不安を減らして検査に備えることができると思います。
COVID-19に関する検査
2020年以降は、必要に応じてCOVID-19に関する検査も受けなくてはいけなくなりました。私はこれまでセブで、血液検査を2回、PCR検査を1回受けました。検査費用は、受ける場所によって異なります。証明書を発行してもらう場合は、別途書類代がかかります。
また、日本入国のためのPCR検査は、政府指定のフォーマットで証明書を発行してもらう必要があります。現地出国前に確実に書類を入手できるよう、日本政府指定のフォーマットで発行可能か、事前に検査機関に問い合わせることをおすすめします。
不安だからこそ、前もって備えておく
お医者さんから「検査しましょう」と言われると、どうしても不安になってしまいます。それが海外で……となると、なおさらです。英語の検査名がわかるからといって、その不安がゼロになることはありません。しかし、「自分がどの検査を受けるのか」や、「何のために検査するのか」など、それを知っているだけで、心の準備ができるはずです。
専門家ではないので、この記事では、検査時に想定されるフレーズは紹介していませんが、英語の検査名でネット検索すると、海外の病院が検査を紹介しているサイトなどが出てきます。医療用語も多く含まれるので、日本語の辞書も必要になりますが、事前に調べておくことで、不安要素を少なくすることができると思います。
想定できない体調不良や思わぬ怪我は、海外で生活している場合だけでなく、短期の旅行でも起こりうることです。あなたご自身やご家族のお守りになるような、海外の病院で使えるカンニング帳を、スマホの中にぜひ用意してください!