03 5月 英語での診察は、カンニング帳で乗り切ろう!(歯医者編①:飛び込み診察)
海外で生活を始めるときには、見知らぬ土地での新しい暮らしにワクワクする反面、どうしても不安なこともあります。よく耳にするのは、「現地の人とコミュニケーションがとれるか」や、「食べ物が合わなかったらどうしよう」などです。体が少し弱い人は、医療面も心配になると思います。
元気なときでも、普段使い慣れていない英語表現は咄嗟に出てこないものです。まして、体調を崩して病院に行くとなると、いつも以上に言いたいことが言えなくなったりします。
そこで前回、病院で使える英語フレーズをまとめてご紹介しました。
今回はその続きで、歯医者編です。
セブの歯科医院で、①予約なしの飛び込み診察と、②事前に予約を入れての診察の2パターンを経験しました。一気に両方紹介すると長くなってしまうので、今回は、①予約なしの飛び込み診察をしたときの様子と、そこで実際に出会ったフレーズをご紹介しようと思います。
飛び込みで診察依頼をする
病院に行くことは滅多にない私ですが、歯医者はとても身近な存在です。年に数回、歯の状態を診てもらい、クリーニングをしてもらいます。でも、セブでは歯医者に行かないつもりで渡航しました。その理由は、現地で日本と同じような処置が受けられるかわからなかったのと、外国人の対応に慣れた歯科医院を探すのが大変そうだと思ったからです。なので、現地で歯医者にかからなくてもいいように、しっかり診てもらってから渡航しました。
ですが、渡航して2ヶ月ほど経った頃、突然、歯の詰め物が取れてしまいました。帰国までまだ日がある状態でそのまま放置してしまうと、虫歯になるリスクがあったので、セブの歯医者で応急処置をしてもらうことにしました。
その日は日曜日で、開いているところが限られていました。月〜金はBrightureのレッスンがあって休みたくなかったので、一番近くで開いている歯医者を探して、事前予約なしで飛び込みました。受付で想定されるやりとりを準備して、いざ歯医者へ! 準備したフレーズはこんな感じでした。
I haven’t made a reservation, do you have available time today?
「予約していませんが、今日空いている時間はありますか?」
My tooth filling came out.
「詰め物が取れました」
I have the filling that came out.
「取れた詰め物を持っています」
How much does it cost for the treatment?
「治療代はいくらですか?」
治療代は、何を詰めるかによって値段が上下したので、一番安い処置(元々入っていたものを詰め直す)でやってもらうことにしました。
処置中のやりとり
しばらく待合室で待ったあと、名前を呼ばれて処置室に案内されました。日本で見るのと同じ診察台に乗せられて、担当医師と話をします。内容は受付でやりとりしたことと同じだったので、カンニング帳をフル活用して、いまの状態とやってもらいたい処置を伝えました。
実は、処置室でのやりとりを想定したカンニング帳を用意していなかったので、診察台の上で内心ドキドキしていました。ですが、ここでは医師からの問いかけなどに応えるだけでした。さらにその内容も日本の歯医者と同じだったので、無事乗り切ることができました。
Rinse your mouth.
「口をゆすいでください」
When did the filling come off?
「詰め物が取れたのはいつですか?」
Do you have any pain?
「痛みはありますか?」
Please let me know if you feel pain.
「痛みを感じたら教えてください」
このとき私は、何の痛みも違和感もなかったので、「Nothing」と答えましたが、もし症状がある場合は事前にしっかり伝えておきましょう。
・症状を伝える場合に使えるフレーズI feel pain in my teeth when drinking and eating.
「食べたり飲んだりすると痛いです」
I feel sharp pain when I drink something cold.
「冷たいものがしみます」
I have had a throbbing pain since last week.
「先週から歯がズキズキ痛みます」
I feel a dull pain in the molar on the upper left.
「左上の奥歯に鈍い痛みがあります」
歯のトラブルは放置しないのがイチバン!
詰め物が取れたので、少し不安に思いながらセブで歯医者に行きましたが、この判断は正しかったと思っています。日本と変わらない処置を受けられたことで、虫歯にならずにすみました。また、歯科医院でのやりとりもしっかり体験することができました。
歯科医院に限らず、海外で病院にかかるのはちょっと不安になりますが、体の不調や歯のトラブルは放置しないのがイチバンです。最低限の情報はインターネットで入手できる世の中です。そしてそこには、思っている以上に日本人の書き込みが転がっています。先人の皆さま、本当にありがとうございます! ですので、何かあればすぐに対処することを心掛けてください。
次回は、事前に予約をしてから診察してもらった実体験をもとに、その時の様子とフレーズをご紹介します。コロナの規制が緩和されたあとの診察だったので、感染症対策に関するフォーマットなどもご紹介します。