英語での診察は、カンニング帳で乗り切ろう!(歯医者編②:事前予約から診察)

「セブで歯医者に行った」と言うと、驚かれることがあります。でも、セブの歯医者さんって、思っている以上に清潔で設備も整っていて、医師の処置も丁寧なところが結構あります。

はじめてセブで処置をしてもらったときは、事前予約なしの飛び込み診察でした。そのときの様子をまとめた記事はこちらです。

英語での診察は、カンニング帳で乗り切ろう!(歯医者編①:飛び込み診察)

丁寧に処置をしてもらったおかげで、そのあと問題なく日々を過ごすことができました。お世話になった歯医者は、ローカルの人たちが利用している医院のようでしたが、日本で受けるのと変わらない処置や設備だったので、これからはもっと気軽にセブの歯医者に行ってみよう! と思えるものでした。ですが、コロナの影響でロックダウンになってからは、歯科医院は休業対象だったため、行きたくてもいけない日が続きました。
それから数ヶ月経って、規制緩和で歯医者の営業が再開しました。まだ感染症対策は残っていますが、それ以外はほとんどコロナ前と同じです。

今回は、営業再開後の歯医者に、事前予約を入れてから診察してもらった様子を、実際のやりとりを交えてご紹介します。

事前フォーマットを送付する

ロックダウンの規制が緩和されて、次々と営業再開の許可がおりていく中で、私が心待ちにしていた場所の一つが、歯科医院でした。1年以上も歯医者に行けずウズウズしていた私。歯医者の営業再開の許可が出てからすぐ、歯の状態を診てもらおうと、近所にある歯医者さんを検索しました。

すると、家から歩いてすぐのモールに、日本人からの評判もいい歯医者さんが入っていました。早速ホームページから予約を入れました。以前は電話やテキストだけで予約ができたようですが、コロナの影響で事前に健康情報を入力するフォームの送信が必要でした。

*予約前の事前健康フォーム

    In the past 14 days, have you or any member of your household, traveled to any areas with known cases of COVID-19?
    「過去14日間に、本人または世帯のどなたかが、COVID-19の感染が確認されている地域に渡航しましたか?」

    If you answered “Yes” in the previous question, please indicate the exact location.
    「前の質問で「はい」と答えた方は、具体的な場所をお書きください」

    In the past 14 days, have you or any member of your household has had any contact with any COVID-19 patient?
    「過去14日間に、本人または家族の誰かが、COVID-19の患者と接触しましたか?」

    Have you had any history of fever for the last 14 days?
    「過去14日間に、発熱はありましたか?」

    Any symptoms you had in the last 14 days. (Please select none, if none of these symptoms felt.)
    「過去14日間に、何か症状はありますか?(症状がない場合は、「なし」を選択してください)」
    ・cough(せき)
    ・nausea(吐き気)
    ・diarrhea(下痢)
    ・loss of taste(味覚障害)
    ・difficulty of breathing(呼吸困難)
    ・body ache/ body malaise or fatigue(体の痛み、倦怠感、疲労感)
    ・loss of smell(嗅覚障害)
    ・none(なし)

    Have you been vaccinated (COVID vaccine)?
    「COVID-19のワクチンは接種しましたか?」

    Type of test and the test result. E.g: RT-PCR test- Negative. (Answer only if you had COVID-19 test taken)
    「検査の種類と結果。例:RT-PCRテスト – 陰性(COVID-19検査を受けた方のみお答えください)」


さらにフォーマットの最後には、記載内容に偽りがないことを確認してチェック入れる箇所もありました。

    The information I have given is true, correct, and complete. I understand that failure to answer any question or give false answers can be penalized in accordance with the law. I voluntarily and freely consent to the collection and sharing of the above personal information in relation to COVID-19 internal protocols and for the purpose as required by R.A. 11469, Bayanihan to Heal as One Act.

    「提供した情報は、真実、正確、かつ完全なものです。質問に答えなかったり、虚偽の回答をした場合、法律に従って罰せられることを理解しています。COVID-19の内部プロトコルに関連し、R.A. 11469, Bayanihan to Heal as One Actの要求する目的のために上記の個人情報を収集し共有することに同意します。」


事前フォーマットの有無やその内容は、各医療機関および国によって、多少違いはあると思いますが、ほぼ同じようなことが確認されるはずです。

電話で予約をする

コロナに関する質問事項のほか、連絡先などの個人情報を入力して送信しました。しばらくすると、普段鳴らないケータイに電話がかかってきました。英語での電話が大の苦手な私が、重い気分で電話に出ると、事前フォームを送った歯医者さんからでした。てっきりオンラインで予約手続きが完了すると思っていたので、カンニング帳の用意をしてありません。大ピンチ!!

「電話に出てしまったんだから、とりあえずやるだけやってみよう。どうしてもコミュニケーションが取れなかったら、電波のせいにして電話を切って、メールかテキストでやりとりしよう」と、思いながら受け答えをしました。

不安しかなかった電話でのやりとりですが、聞き取れなかったところはしっかり聞き返して、無事予約を取ることができました! このとき、追加でコロナ対応の質問もいくつかされました。

*予約電話でのやりとり

    How will you get here? (*)
    「ここまでどうやって来ますか?」
    – I will walk there.
    -「歩いて行きます」

    What seems to be the problem?
    「どうされましたか?」
    – I don’t have any problem, I just want to get a dental check-up and cleaning
    -「特に問題はないのですが、歯のチェックとクリーニングをお願いしたいです」

    What days do you prefer?
    「いつがいいですか?」
    – I prefer Tuesday and Thursday.
    -「火曜日か木曜日がいいです」

    How about 15:30 next Tuesday?
    「来週火曜日の15:30はいかがでしょうか?」
    – That date and time is fine with me.
    -「その日時で大丈夫です」

    We have a limited time for each patient since there is a guideline with COVID-19. (*)
    「COVID-19のガイドラインがあるため、患者さん一人一人の時間が限られています」

    This is to inform you about the cost.
    「費用をお伝えします」

    Do you have any questions?
    「何か質問はありますか?」
    – Do you accept credit cards? / Can I use a credit card?
    -「クレジットカードは使えますか」
    Yes, we do. / Yes, you can.
    「はい、使えます」


(*)印は、コロナ対応の質問です。感染症対策で必要なやりとりなので、一時的なものだと思います。

このやりとりの中で、check-up という言葉がスルッと出てきたことに、自分で感動しました。これ、とても便利な一言なので、「知らなかった」という人がいたら、これだけは確実に覚えてください。歯だけでなく、一般的な健康診断の時にも使えます!

歯の状態を確認してもらう

別の歯科医院とはいえ、すでにセブの歯医者を経験しているので、少し余裕を持って診察室に入りました。が、処置してもらう内容が明確だった前回と違い、確認してもらった状態の説明を受けるという、新たな試練が待ち受けていました。しかも、前回はなかったレントゲン撮影もありました。

また、診察室に入る前には、感染症対策のために、使い捨てのヘアキャップとシューズカバーを着用しました。これらの費用が追加される診察代が、コロナ前より割高になっています。

*診察室でのやりとり

    I’m gonna check-up on your teeth before cleaning.
    「クリーニングの前に歯の状態を確認します」

    Could I take an X-ray of your tooth?
    「歯のレントゲン写真を撮ってもいいですか?」
    – Sure.
    -「もちろん」

    There is a wisdom tooth here.
    「ここに親知らずがありますね」

    If you don’t feel pain, you don’t need it pulled now.
    「痛みを感じないのであれば、今すぐ抜く必要はありません」


*診察を終えて

    Would you like to make a reservation for next time?
    「次回のご予約はいかがされますか?」
    – I don’t need it at the moment.
    -「今はいいです」


自前のカンニング帳で英語での診察を乗り切ろう

「歯医者に行くのは気が重いし、症状も特に出ていないから」と、長いこと歯医者に行っていない人もいると思います。しかも、一度歯医者に行かなくなると、「もう一生行かなくていいや」くらいの気持ちになるので、なかなか次の予約に踏み切れず、悪循環に陥ってしまいます(その気持ち、めちゃくちゃわかります)。

しかも、英語で診察を受けるとなると、言葉の不安もあるのでなおさらです。そんなときに大活躍してくれるのが、カンニング帳です! 大抵の場合、歯医者で診察を受けるには、予約から当日まで少し時間があると思います。その間にカンニング帳を用意することができます。事前にしっかり準備したカンニング帳を手にすると、憂鬱な歯医者の診察も、自信を持って挑めると思います。

カンニング帳は、日本で生活していても作成できます。次回の診察に行く前や、歯医者から戻ったら、そこでのやりとりをまとめて、ぜひオリジナルのカンニング帳を作ってください。

ちなみに、check-upのときに撮影してもらったレントゲン写真ですが、帰りに「データいる?」と聞かれました。日本だとなかなかないことですが、追加料金もなく、すぐにメールで画像を送ってくれました。なんてことない歯のレントゲン写真ですが、ちょっとした記念に大切にとっています。

松井曰く、レントゲン写真のデータをもらうことは、アメリカでもかなり一般的らしいです。しかも、歯科に限らず、他の病院・病気でも同様に対応してくれて、心電図など他の検査データももらえるそうです。帰国後に日本の診察でも使うことができるので、必要な場合はデータをもらえないか聞いてみるといいでしょう!

Brighture
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