01 4月 生後10ヶ月から英会話をやっていましたが、あえて発音の特訓を受けました。受講後は英検準一級に合格しました
福岡工業大学2年生の古賀琴乃(こが ことの)さんは、小さい頃から英語レッスンを受けていました。しかし中学・高校と日本の学校で授業を受けるうちに「このままでは英語が足りない」と感じ、弱いところを知るために、ブライチャーのオンライン留学プログラムに申し込み、発音と日常会話を中心にレッスンを受けました。プログラム終了後、英検準一級にも合格しました。
古賀琴乃さん/20代/大学生
英語の学習歴を教えてください。
小さい頃(生後10ヶ月)から英会話をやっていて、小学校5年で英検3級を取得しました。しかしそれ以降は、リスニングこそ得意でしたが、普通に学校や受験勉強で学習しました。大学では社会環境学部にいます。
大学に入ってからはどう勉強していたのでしょうか。
学校では英語が割とできるほうで、最も上級のクラスでした。
なのに、授業ではみんな「話して」と言われてもシーンとしていて、全員やる気があるわけじゃないんです。
1年生のときに、「このままだと英語がまずいんじゃないか?」と感じました。
大学には国際連携室があり、留学斡旋や、オンラインレッスンなどサポートを盛んにやっているので、利用することにしました。
最初は留学を考えたのですが、去年2月にコロナで中止になりました。そこで、週1回ネイティブの授業を受けたり、月に8回のオンライン英会話を紹介してもらいました。その後、ブライチャーのオンライン留学に申し込みました。
当時受けたTOEICは640でした。ただ、去年の10月に英検準一級を受けたら落ちてしまいました。
なぜブライチャーにしたのでしょうか。
先輩からは、「ブライチャーはスパルタで厳しい。やめようと思った」って評判を聞いてました。けど、私に必要なのはそういう環境だなと思ったのです。これまで自分で英語を勉強してきたのですが、ここで自分のどこがダメなのかを知って、一回気を引き締めたかった。
2021年2月から3週間、大学向けの1日2コマ×3週間の特別プログラムを受講しました。
最初のカウンセリングを受けた感想を教えてください。
最初のフリートークのときには、とにかく全然話せなくて、単語を並べて文章にしている感じでした。頭の中に思い浮かべてる日本語とマッチした言葉が出てこないんです。そこで、先生から日常会話(DC:Daily Conversation)と発音(PP:Phonics and Pronunciation)をお勧めいただきました。
中学で習った発音が混じって混乱を引き起こした
小さい頃から英語をやっていて、あえてなぜ発音の指導を受けることにしたのでしょうか。
完璧じゃなく、中途半端だったのだと思います。
ちっちゃいときに習ったイギリスの発音と学校で習った日本の発音がグチャグチャになっていました。学校ではアメリカ英語でしたが、先生が日本人で、発音は日本風です。「これは多分違う」と思いつつも、先生の言うとおり繰り返し練習したんですが、日本人の発音に慣れてしまいました。
また、発音記号はセンター試験にも出るのですが、一体何がどう違うかよくわからなく、いざ話すとなると役に立たないんです。
そこで、スタンダードなアメリカ英語を一度勉強しようと思いました。
最初の頃の感想は、いかがでしたか。
日常会話(DC)のクラスでは、一つのトピックに関して、事前に関連するイディオムや単語で例文を作って、先生に添削してもらいつつ、同時にフリートークします。
ほかのオンライン英会話をやっておいたので会話自体には慣れていました。しかし、自分で安全パイをとって同じ単語ばかり使ってしまう傾向がありました。「それだと語彙の幅が限られて、伸びないよ」と指摘を受けました。特に接続詞のバリエーションが少なくて、「答えを見ながらでいいからやってみて」と言われました。
苦労したのが発音クラス(PP)です。
小さい頃から英語を学んでいたのに、PPではどう苦労したのでしょうか。
先生が発音した単語を聞いて、綴りを当てる練習が大変でした。
短いOとA、THとZの音が聞き取れないとか、WとかRとかLとかの音が混じってしまう。VとBを同じだと思ってましたし、アメリカ英語のAの発音は最後まで苦労しました。
また、文章読むときに区切る場所が違うとか、単語でぶつ切りにしない練習。感情の込め方も教えてもらいました。
できないところを流さずに「どこが先生と違うかわかりません」と食いついて質問しました。
1週間終わってどう感じましたか?
最初の1週間は、とにかくついていくのに精一杯でした。毎週金曜日にフィードバックがあり、先生二人がそれぞれよかったところ、悪かったところを挙げてくれます。
最初は指摘が多くて、「どうしよう」と思って、とにかく土日に復習し、書き出して2週間目には直すように努力しました。
聞いてた通り厳しいのですが、逆にありがたいなと思いました。
「知らないこと」がとにかく多かったです。
変化は感じましたか?
だんだんPhonicsのルールが頭に入ってきましたが、舌の位置とか口の開け方など、知らないこと、「思ってたのと違う」ことがたくさんありました。
1日2レッスンですが、残りの時間も一日中練習しました。練習すると、少しずつですが、文章を声に出して読むとき、つっかえず、考えなくても読めるようになりました。
日常会話のほうは、知らない表現が多く、熟語、慣用表現が弱いのだと気付きました。
文法も品詞が難しく、副詞であるべきところに形容詞を入れてしまったり。
また、相手と話しているときに割り込むことは失礼だと思っていましたが、英語で話すときはどんどん割り込んでいいよと言われました。
相槌の打ち方や返事の返し方を教わり、英語で誰かと話すとき、困らなくなりました。
聞き取りの力は変わりましたか?
目標を見失なっていたので、細かいところまで「できてない」と指摘してくれるところがよかったです。
それまで、頭の中で虫食いみたいになってた文章が、だんだんわかるようになりました。
「He が He is になって繋がると聞き取れない」など、リスニングでの問題が明確になりました。
ブライチャーの直後に二次試験を受けて、英検準一級に合格しました。ギリギリでした。
今はどのように勉強していますか。
プログラムの最後に英語のレベルに合わせた本や映画、英語のラジオ(ポッドキャスト)などをお勧めしてもらいました。
そのときに言われたことをやっています。読書は「チャーリーとチョコレート工場」を自分で辞書で調べて読んでます。
「自分で簡単な質問を30個書いて、メモを畳んでボックスに入れて、一個引いて7分考えて、3分話して録音して自分で聴く。これを毎日、継続してやると良い」と言われ、全部実際にやっています。
終わって今の課題はなんでしょうか。
ブライチャー終了2日後が英検準一級の二次試験で、ギリギリ受かりましたので、今は、英検1級を受けたいと思っています。
課題は、フリートークに慣れること。場数を踏むってことでしょうか。
プライベートとオンライン会話を続けていますが、まずは語彙力が重要です。
英語は使わないと話せなくなると実感しました。
「小学生の時はとても自信があったのに、高校ではこんなにできなくなってたんだ」と驚きました。
問題集やセンター試験対策で勉強したつもりでしたが、実用英語は全然違います。
将来の希望はありますか?
祖父が警察官で、私も将来は英語を生かして警察官になりたいと考えています。福岡県警では、警察の一般の枠とは別に、留学生や旅行者のトラブルを解消するための少人数の専門捜査官を募集しているんです。
在学中は英語をがんばりたいと思います。
後輩にアドバイスはありますか。
下準備をしっかりしたほうがいいと伝えたいです。「入ったら英語が上手くなる」という夢のような話じゃないのです。自分から食らいついていかないと、時間が流れちゃいます。続けていくとすごくいいと思います。
私自身は、やってすごくよかったです。
覚悟して参加したけど、「厳しいけどそんなでもない」と思いました。英語が出来たら、バイトでも英語教えるときにも活かせますし、教養としての英語や外国語は、とても有意義だと思います。
ありがとうございました。