08 9月 英語は受け身では上手くならない。3ヶ月のレッスンが「アウトプットの場所」に変わったら、景色が違って見えてきた
人生に悩んでいた頃、ひょんなことからBrightureを見つけ、直感的にオンライン留学に申し込んだTさん。一日3コマの授業を受け、一日7~10時間も勉強しましたが、なかなか上達を感じられません。「これはおかしい」と、インプット中心の学習に変更。英語が楽しくなり学習が日常化しました。
Tさん/30代/女性/社会人
「自分には価値がない」と思って衝動的に始めた
Brightureを始めたときの状況を教えてください。
37歳で退職したのですが、そこそこマジメに生きてきたにもかかわらず、ポンと外に出されたときに、わかりやすい資格もなく「自分には価値がない」と思ってしまったのです。途方もない憤りと悲しさを感じて、インターネットサーフィンしていました。
もう人間って、二十歳とかその辺で決めた仕事で、一生生きていくルートしかないのか?新しいことを始めたりはできないのか?
そんなときに、ノム子さんの note を見つけて、彼女の葛藤が同じ世代として痛いほどわかったのです。 彼女の note で Brighture を知り、直観的にオンライン留学プログラムに申し込むことにしました。
元々は、なぜ英語を勉強しようと思ったのですか?
外国語大学を出ています。専攻は英語ではないのに、英語ができると思われる。英語は大学時代もあまり勉強していなくて、TOEIC受験歴もありません。それがずっとモヤモヤとコンプレックスでした。
その後も英語に触れる機会がない。何とかしようと、他のオンライン英会話を受けたりやめたりしていました。
ちょうど仕事を辞めたあと、英語を集中的に学ぼうかなと思って。 興味のある英語のAIの講座をいつか受講したいなと。
当時はどんな英会話をやっていたのですか?
格安英会話を3種類くらい。主にカランメソッドなどを熱心にやったのですが、都度、壁に当たり、挫折を繰り返していました。
30分のレッスンをやるだけで、生活に結びつかない。アウトプットする場所も目的もないし、その発想がなかったです。楽しくなかったのかな。
英語はただレッスンを受けていたら、オッケーと思っていました。 ただ、やってても何も進んでる感じがしなかった。
Brightureと格安英会話、値段の違いは気にならなかったですか。
「30分数百円のオンラインレッスンは、破格すぎない? Brightureは、むしろ適正価格なのかな」と思ってました。
一方で、ネイティブが教える学校では、「ただネイティブなだけ」で意欲もない先生がいました。だから一回5000円のネイティブはいやだ、と思っていました。他社との料金比較はしていません。
トライアルでの印象を教えてください。
日常会話のクラス Daily Conversation(DC)の無料のトライアルを受けました。悪い印象はまったくなく、「なるほどな」という感じ。少なくともオンライン英会話に満足していなかった自分は、これなら問題ないと思いました。価格の中で最善の選択かな、と。
当時は自分の感覚ではまったく喋れない状態でした。先生の言うことがわからないし、リアクションも取れないですが、それでも「気持ちがいいもがき」がありました。そこで、4週間、平日に1日3レッスンの「オンライン留学プログラムライト」に申し込みました。
なぜいきなり4週間のオンライン留学にしたのでしょうか。
無職で時間があったし、せっかくだから何か生産的なことをしたかったのです。それに語学は「1週間でどうにかなる」ような簡単なものではないことは知っていました。
1日7〜10時間も英語に触れたが、成長を感じない最初の1ヶ月
最初の4週間はどうでしたか。
無我夢中で、授業についていくのが大変でした。ただ、DCは最初の先生がすごくあったかい人で、会話が本当に楽しかった。
発音のクラス Phonics and pronunciation (PP) はなんだか瞑想みたいに無心にでき、こちらも楽しかった。言われたことが体に残るよう、その日のうちに直すようにしていました。
心躍らなかったのは、Listening and Speaking(LS)です。後半のスピーチで、アイデアを出すのが大変でした。
とにかくこの時期のレッスンでは、単語力が課題でした。簡単な単語を思い出せない。でも先生たちは「1日で改善することではない」と。
自習はどうやっていましたか。
ほかのオンライン英会話も含め、レッスン以外で1日7〜10時間は勉強していました。
授業で出てきた単語を「ゴガクル」や英英辞典で調べ、例文をアプリ「Anki」に登録し、暗記していました。
4週間終わって変化はありましたか。
それがまったく成長が発見できない状況でした。
当時は分からなかったのですが、英語に圧倒的に触れていなさすぎたと思います。 「何も始まってない。これは続けねば」と思いました。
なぜ成長がないのに、継続しようと思ったのでしょうか。
アドバイザーの先生がよかったので、ついていきたいなと。先生は、過剰に褒めもせず、怒りもせず、温かくて不安がなかったです。
先生が一定しているので、自分に責任感が生まれる。昨日の自分よりもよくならねば、と申し訳ない気持ちになるんです。「恥ずかしい、悔しい」と、よく泣いていましたが。
初心者で何をやったらいいかが分からないので、このまま続けよう、と。
伸び悩み、インプットのやり方を復習中心から外部へと変えた
次の1ヶ月はどうでしたか。
4週間、同じことをしましたが、途中でアドバイザーの先生が変わって、やる気を少し無くした時期です。手抜きを覚え始め、最後の2、3週間は「しっかりしろ自分」といいながら頑張る感じでした。
この頃からAnkiの登録量が膨大になり、単語学習だけに4時間くらいかかるようになりました。それだけで1日が終わってしまう。それにしては、なにか足りない。自分の中で力になってないと行き詰まりを感じていました。「先生に恥ずかしい、申し訳ない」と、苦しかったです。そこでやり方を変えました。
どんなふうに変えたのでしょうか。
Ankiへの例文登録をやめました。メモするにとどめる一方で、とにかく授業外でのインプットを増やすようにしました。
具体的には、Netflix のドキュメンタリーやTVショーなどを見始めて、英語習得には「量と興味」が重要だと気づき、同時に、英語の世界を知り始めたのです。
本当に小さいことだけど、英語のセンテンスは「I」で始まるという思い込みがあったのに、Netflixには、「There is something」とか「What」からはじまる会話があった。新しい世界が見え出して、「あ、英語の世界はこっち側のアングルからものを捉えて喋るんだ」と、「この感じを表すときこう言ってるんだ」「このフレーズを先生との話で使いたいな」と、だんだんレッスンがアウトプットの場所になっていきました。
単語をただ覚えても使い方がわからない。多くの文脈で何度も聴き、何回も触れないと、感情を伴わないのだなと。
当時やっていたのは、BBCの記事を数記事読み、1時間くらい英語のPodcastでリスニング、さらにNetflixやYouTubeを英語字幕で2~3時間くらい。また他のオンライン英会話も続けました。
みんながいいというドラマ「Friends」は面白くなかった
どうやって夢中になれるNetflixを探したのですか。
レイティングとかレビューを見て探しました。
元々、友達がみんなドラマ「Friends」を勧めてくれたのですが、挫折しています。 「自分は英語ができないから面白くないのかな」と思っていたのです。
ところがある日、Netflixの「Comedians in Cars Getting Coffee」を見たら、発想が面白くて、毎日何度も見るようになったのです。ホストが質問して、コメディアンのゲストを呼ぶタイプの番組です。 「そうか。好きなものに出会えば、面白いんだ」と思ったのです。自分に合うものがなかなか分からないけれど、その過程も込みで「学習」なのだな、と。
今までは、「先生が言うことを繰り返す。課題をやる」と受け身でした。それが、「こうやって話せるんだ。授業で使ってみよう」と意識が変わりました。 こちらのほうが断然楽しいし、「もっと知りたい、もっとできるようになりたい」と思えます。レッスンがインプットの場所からアウトプットの場所になったのです。1ヶ月終わって、さらにまた1ヶ月延長しました。
また1ヶ月続けたのはなぜですか。
3ヶ月を区切りにして、そこまで頑張ってみるかという感じです。
3ヶ月を過ぎたあたりから、誰が何を言おうと、ただ淡々と勉強を継続していくしかないんだという境地に達しました。
上手になったとは思わなくて、むしろますますできない感じでしたが、インプットを増やして、英語の世界の0.0001%くらいを感じ始めて、それが面白くなった時期です。
最初からNetflixを見てたほうがよかったと思いますか。
いえ、基礎として最初に単語に集中したのは、よかったと思います。 最初からNetflixでは難しすぎたかもしれないし、むしろ、あのときが見るタイミングだったのかもしれません。 それまでの英会話のお金の使い方は、もったいなかったな、と思います。
3ヶ月の受講が終わって感じたことは?
3ヶ月、毎朝オンラインレッスンをやったことで、体のリズムを作れたのがよかったです。 せっかく英語が生活のリズムになったので維持しようと、「もう早速 My Brighture を予約だ!」と予約しました。
4月から6月までは平日に1日2コマ受講。さまざまな先生と、いろいろなクラスをやって試行錯誤しました。 6月からは、平日1日1コマ受講。今は、週4DC、週1PPです。
先生はどう選んでいますか?
今は10人弱の方にお願いしています。私はずっと同じ先生とはできないんです。同じ先生と毎日会うと話すことがなくなるので。
相性がいい・悪いはありますが、それは同じクラスにいて友達になるかならないか、みたいな感じです。特にDCは日常会話なので絶対、先生との相性があると思う。
先生は、Brighture Podcast を熱心に見て、どういった考え方をする方かをみて選んでいます。私はBrighture Podcastのファンなのです。 聞き取りやすく、DCで使うイディオムも入っておりリスニングの勉強になる。先生の考え方ーー真面目な人だな、とかよく喋るな、とか参考になる。トピックも面白い。フィリピンの人が話してるのを聞くのが文化的に面白い。ファンなので、もっと更新してほしいです。
DCにしたのはなぜですか。
プログラムが終わるとき、アドバイザーの先生から「リスニングはだいぶできてるから、半分リスニングで終わってしまうLSはもったいない」と。SFかDCとPPを勧められました。確かにだいぶ聴けるようになったのですが、喋るほうが課題でした。
ほかの英語学校ではミスをここまで指摘してくれない
ほかの英語学校と先生は違いますか?
当初は、Brightureの先生たちが「自分はプロフェッショナルだから」と言うのに違和感があったのです。お金をもらっているのだから、当たり前だろうと。でも、今では確かに英語業界ではなかなかそれは珍しいのだなと。だからBrightureにはファンがいるんだなと思うようになりました。
「フレンドリーで明るい」だけならほかの英語学校の先生たちも同様です。しかしプロ意識が伝わってくるので、学習者も姿勢を正される。先生の姿勢が生徒に伝わることで、「Brightureの先生方に恥ずかしくない自分を見せたいーー頑張らないと。インプット増やさなきゃ」と変わる。 あと、先生はみなさん優しいです。厳しいという評判はどこから発生したのかと思っています。
格安のオンライン英会話は一期一会で、ときに先生に顔を覚えてもらうこともありますが、そんなにつながりが強くない。 そう考えると人間は本当に不思議で、感情的なつながりがあると、「もっとちゃんと話したい」と思うようです。最近では安い値段で提供してくれる英会話との付き合い方もわかってきました。
オンライン留学プログラムと My Brighture に違いはありますか?
オンライン留学プログラムは、英語を始めるマインドセットを作るのに、有意義だと思いました。一方で、My Brighture とコマ単価だけで比較すると金額の差があるので、受講期間について慎重に検討してもよかったと思っています。同じ時間・同じ先生で受講できるのはメリットですが、相性が合わなかった場合にけっこう辛いかもしれません。
また毎週フィードバックがあるのは、受講当初、自分に全く成長が感じられず、定期的に泣いていた時期に、「また頑張ろう」と思わせてくれる時間として有意義でした。
オンライン留学プログラムは、ライト(1日3レッスン)がちょうどよかったです。復習・自習をしていたらあっという間に一日が終わってしまう。1日5コマの人は一体どのように勉強しているのだろう!?と思います。
Brightureはおすすめできますか?
わかりません。ネガティブな意味ではなく、Brightureのレッスンを通じて、改めて、語学は生涯学習で一朝一夕に伸びることはないし、継続したら多かれ少なかれ前に進む。同時に、すべての人に最強な方法があるわけではない(何か一つこれだけやっておけばよいわけではない)こと、そして語学は面白い、と強く感じました。
不思議なことに、多くの日本人は過去の自分も含め、こと英語に関しては魔法のような方法があると思いがちです。さすがに「1日5分でのびた」は嘘だと思うけど、「毎日30分のレッスンだけで上手くなる」はあるのでは? と思う。 私も英語を勉強する前は、「うまくなるんじゃないか」という根拠のない希望がありました。今はそのようなものはなくて、「上手くなっていくだろうが、とても長くて努力が必要だ」と地に足がついた考えになりました。
感情的にアップ&ダウンしながらも、淡々と続けていく、それしかないんだと腹をくくるきっかけになりました。 例えば、ちょっと英語のPodcastや英語のTVショーが聞き取れている気分になったりして、「あ、私、英語できるようになってきているかも?」とルンルンで、DCレッスンを受講してみるのです。すると言いたいことを的確に言えず、同じような表現しか使いまわせず、話せば話すほど文法が崩壊していくのを感じながらも修正できない、という感じに撃沈します。悔しくて、また淡々とPodcastやTVショーの表現を聴いて、ぶつぶつつぶやいて…そしてDCに臨んで撃沈して……の繰り返しです。
とにかく毎日強制じゃなくて、英語が楽しくなって、インプットが楽になりました。 多くの学習者が大量のインプットを忘れています。私は自分に合うものをいいタイミングで見つけられ、運がよかったです。Brightureがそのきっかけになりました。
なぜ今もBrightureを続けているのですか?
DCは会話の後に間違った箇所の指摘があるのですが、ここまでフィードバックをしてくれる仕組みが他社にないのです。格安英会話だと、気づいたところ二、三箇所しか直してくれない。
PPは週1回やっていますが、DCで調子に乗った自分を諌めています。DCで、「たくさんしゃべったぞ」というときにやると、発音はおろそかになることに気づき、きちんと喋るようにしないとな、となる。
その後は淡々と続けていますが、「止めたらどうなるんだろう」という恐怖心があります。オンライン留学で、「朝は英語の時間」というリズムが出来ました。先週1週間家を空けたのですが、「ゼロになったらどうしよう?」と恐怖でした。帰って受けたら、やっぱりすぐ衰えてるなと。
今はインプットは、楽しくて悔しくて楽しいです。 まったくわからないこともあるし、ちょっとわかった、のいったりきたり。
これからの予定を教えてください。
7月からTOEICの勉強を始めたのですが、面白くないのでさぼり気味です。ただ、リスニングが思ったより聞き取れてるのはちょっと嬉しいですが、中身がつまらないです。 だけど日本の就職には重要なのでやらねば、と思います。
英語のITのクラスを受けたいと考えています。これで夢が一つ叶う。
夫がフランス語話者で英語が堪能なのですが、今は家庭内は日本語です。家庭内も英語にできたらいいな、と思います。新聞記事を読んだり、リーディングもやりたい。
夫に言われたのですが、「もしかしてネイティブ並みに話せなくて泣いてるのか? 比較して喋れないとしたら、間違いだ。あなたはネイティブじゃない。コミュニケーションを取るところから。100%と比較しても意味ない」と言われました。第二言語としてそつなく、コミュニケーションがとれる状況まで持っていく。そこにどこまで近づくのかです。
ただ、頭と口が繋がってきた感覚はあって、夫が朝、隣で毎日レッスンを聞いてて、スピードが早くなったと言っています。ただ喋る時は、本当に自分の言葉になってる単語しか出てこないです。
これから受講する人にアドバイスをお願いします。
お金と時間があるなら、合うか合わないか、試してみたらいいと思います。「やってみようかな」と思ってる時点で相性がいい可能性があります。ただ、レッスンだけでできるようになるとは思わないほうがいいです。
Brightureの多くの体験談は夢にあふれているのに、私の体験談は現実的で申し訳ないです。でも、夢にあふれていないのは、英語学習が日常化した証拠なので、個人的にはとても嬉しいです。
ありがとうございました。