日本に居ながら長期(18週間)のオンライン留学。「このままで上手くなるのかな」と不安を乗り越え、「万年初心者」を突破

英語はまったくの初心者だった、というMさん。2022年の1月から、会社を休職し、合計18週間(6週間+5週間+7週間)オンライン留学プログラム(一日5コマ)を受講しました。それまでは、なかなか自学がうまくいかなかったそうですが、「このままで本当に上手くなるのかな」と不安を抱えながらも、最終的には万年初心者を脱出できたそうです。長期のオンライン留学で、どんなふうにモチベーションを保ったのかを伺いました。

Mさん/30代/女性/会社員

学校の英語でつまづいてしまい、自学がなかなか上手くいかなかった

まずは、英語学習を始めたきっかけを教えてください。

小さい頃からアニメとかドラマの影響で、海外に興味がありました。しかし、高校から文法用語が難しく感じ、学校の授業についていけなくなってしまい、英語は得意ではありませんでした。

大学に入ってから、本を読んでちょっとずつ自学しました。当時は子ども向けのアニメを日本語字幕や英語字幕にしたりとか、単語や文法をちょっと勉強したりとか。

でも結局、自分一人での学習は、ずっとうまくいかなかったのです。英語をずっと聞いていると、ちょっとずつは聞き取れるようにはなりましたが、話せるようにはならなかったです。発音も真似するのですが、正しいかどうかわからない。幼児向けの絵本は読めても、小学生向けだと難しく、諦めていました。

また、IT系の企業に勤めているのですが、技術系の情報は圧倒的に英語のほうが豊富なので、英語ができればなという気持ちはずっと持っていました。

大学を出て、社会人4、5年目でしょうか。たまたまTwitterでフォローしていた松井博さんが、英語学校を始めたこと、また、多くの英会話学校ではスピーキングを重要視している中、ブライチャーではライティングにも力を入れていることを知りました。過去に他言語を勉強したときにライティングの必要性を実感していたので、信頼できそうだと感じ、ブライチャーの渋谷校(当時)に行くことにしました。初めての英語学校の体験となりました。

初めての英語での会話は「怖かった」でも「やらないと変わらない」と決心した

初めての体験はいかがでしたか。

生まれて初めて外国人と英語で会話しました。全部英語で話すので、最初こちらの言ってることが伝わらないのではないかと不安で怖かったです。

でも、渋谷校のフィリピンの先生たちは素晴らしく、私が理解できているかを確認しながら授業を進めてくれました。このときは発音とライティングの授業を受けましたが、発音の仕方やエッセイの書き方など、初めて知ることばかりで驚きました。また、何回か授業を受けただけでも発音が少し良くなったことを感じました。この体験で、「もっとやってみたいな」「続ければ良くなるんじゃないかな」と思いました。

当時の英語力はどんな状態でしたか。

TOEICは530点程で、基本的な文章であれば読めましたが、少し文が長くなると結構読むのが辛かったです。また、スピーキングはほとんどできず、簡単なことを話すのにも一旦日本語で考えて、一文一文をゆっくり話していく感じでした。

ところが、少し通ったところで、仕事が忙しくなり、渋谷校には行けなくなってしまいました。しかし、英語を使えるようになりたいという気持ちはあったので、ブライチャーに通った後も、ちょっとずつ本を読んだり、ドラマを真似したり、「良い」と言われることを自分で一個一個試してみたのです。

でも、変わりませんでした。

成果がすぐに出ないと続かないーーそれを繰り返すと後悔すると感じた

その後、なぜオンライン留学をすることにしたのですか。

しばらく様子見していたのですが、自分一人だと意志が弱くて続かない。そこで、本格的に、フィリピンに行ってみたいなと考え始めました。

それも初心者レベルだったので、まとまった期間で学校に行き、しっかりと勉強方法や基礎を学びたいなと。

ちょうど、仕事のプロジェクトがひと段落しそうでした。会社も応援してくれ、英語のために休職できそうでした。ずっと「英語ができるようになりたい」と言いながら、なかなかそうなっていない。成果がすぐに出ないとやめちゃう。それが続くと後悔すると感じました。

そこで、セブ島のブライチャーの留学に14週間申し込んだのですが、その直後にコロナが始まってしまったのです。その後2年ほど待ちましたが、コロナが終わりそうにないので、2022年1月から6月頭まで18週間、会社を休職し、オンライン留学プログラムを受講することにしました。

事前カウンセリングではどんな話をしましたか。

先生から「どうなりたいか?」と聞かれて、「英語を仕事で使えるようになりたい、世界のいろんな人と話せるようになりたい」と話しました。その結果、1日5コマ。PP (Phonics and Pronunciation), RW (Read and Writing), LS (1 on 1 Listening and Speaking), DC (Daily Conversation), SF (Speech Fluency) を取りました。

とにかくキツかった最初の1ヶ月

オンライン留学の当初の印象はどうでしたか。

最初の1ヶ月はついていくのが精一杯でした。とにかくきつかったです。毎日疲れて、お昼もあまり食べずに寝てしまい、最初の一週間が終わったときは「やっと終わった」って感じでした。

モチベーションはどう保ったのでしょうか。

あまりにも先生からの指摘が多く、落ち込むことが多かったです。英語もまだまだで、褒められてるのか、褒められてないのかがわからないのです。でも先生から指摘されると、悔しく、来週頑張ろう、となりました。

また、オンライン留学だと、他の仲間との関わりがないのも少しさびしかったです。そこで、ブライチャーのホームページにあるいろんな人の体験談を読んで自分を元気づけました。

どの科目が大変でしたか。

全部大変でした。特に、ライティングでは毎日宿題でエッセイを書かないといけないので大変でした。またスピーキング系の DC、LS では、言葉が出てこなくて辛かったです。SF は、普段あまり文章を声に出して読むことがないので、つっかえることが多く、音のつながりも慣れるまで大変でした。

好きだった科目はありますか?

PP が一番楽しかったです。ずっと自学してきたため、長年の自己流の癖を取るのが大変だったのですが、みなさんがおっしゃってる通り、「筋トレ」に近く、やればやるほどできるようになりました。

「本当に上手くなってるのかな?」と心配がずっとありました

変化を感じたのは、どのくらい経ってからでしたか。

3、4週間目から、ようやく先生たちが言っていることが徐々にわかるようになってきました。でも、「これで大丈夫かな」「本当に上手くなってるのかな?」と心配がずっとありました。できるようになってるな、と感じたのは、2ヶ月くらい経ってからです。

その2ヶ月目くらいのことを教えてください。

自分の意見を少しずつ説明できるようになった感じです。ライティングでも、自分で考え、この単語を使えばいいんだ、ということがわかってきた。会話でことばが詰まったとき、「あなたが言いたいのはこういうこと?」って先生が聞いてくれるのです。先生の言い換えを聴いて、「こう言えばいいんだな」と真似するようになり、それが積み重なった感じです。

この頃は全部が全部、同じペースで伸びるわけではなく、「今週は発音が伸びた」というように、それぞれの科目で停滞したり、伸びたりがありました。

伸び悩んだときにどうやって突破しましたか。

毎週、AA(アカデミックアドバイザー)の先生に相談し、自分なりに次の週の目標を立てたのがよかったです。「どうやったらもっと話せるようになるか」とか「発音のクラスで同じ指摘が続くけれど、どうやったらいいのか」などと聞いて対策を立てました。

文法、発音、単語とあまりにできないことが多すぎると、どこに集中していいかがわからなくなります。先生に「全部が全部一気にはできないから、今はここに集中しなさい」とアドバイスを頂いたのが、一番良かったです。例えば、スピーキングなら、「フィラーを無くす」に集中。そのうち、これを「アクティブ・フィラー」と呼ばれる「well…」 などの繋ぎ言葉に置き換えたりと、順番にやりました。

先生たちが勉強熱心だったのも刺激になりました。 大学院に行って勉強している人がいたり、会話していて、新しい発見があったりするのが面白く、もっと知りたい、話を聞きたい、がモチベーションになりました。

ご飯はまとめて作り、寝る直前まで予習とリスニング

予習・復習はやっていましたか。

初めの頃は授業についていくだけで、いっぱいいっぱいでした。

余裕が出てきてからは、寝る直前まで一日中勉強しました。発音だったらその日に習ったことを復習するとか、SF なら宿題を練習して、スラスラと言えるようにする訓練とか。

スピーキングは次の日に使いたい単語・イディオムを調べてメモして、どうやって使おうかと考えました。

早く終わったときは、Youtube や PodCast を聴いていました。

それは大変でしたね。食事はどうしましたか。

ご飯を作る時間がないので、土日にまとめて作ってチョコチョコ食べる感じでした。休職もしていたので、自分を追い込んでやりました。

途中、途中で一週間単位の休みを入れたり、土日などリラックスする日を作りました。

ポッドキャストが以前より全然わかるように

その後はどうなりましたか。

2、3ヶ月目になると、不安は無くなり、「できるようになってる」と感じることが増えました。

DC のクラスで、自分の考えを話せるようになってきました。先生からも、「言いたいことは伝わってるよー」と言われ、宿題のエッセイを書く時間も短くなりました。

最初の頃より正しい発音ができるようになり、何より、聴いているポッドキャストが以前よりわかるようになってる実感があり、モチベーションが上がりました。

どの科目が効果的でしたか。

全部がバランスよく効いたかな、と思います。聞き取りは、PP とか SF が効いたと思います。話すほうは LS とか DC が良かったです。

やはり PP が好きで、上達を実感しました。ずっと「ショートA」とか母音を指摘されたのですが、意識して直しました。

単語の綴りをこう読めばいいとか、H は落として読むとか、自然とできてくると、ドラマを見ていても音が聴こえるようになったので、嬉しいです。

18週間の終了時のことを教えてください。

ブライチャーで定義している15段階の英語のレベル評価(1が初学者、15が最高)の内、最初はレベル3からのスタートでしたが、最終的にはレベル11まで上がりました。

現在「Wonder」という児童向けの洋書を読んでいるのですが、英語を英語のまま理解できるようになりました。もちろん、知らない単語や表現に時々出会いますが、以前よりも英語を読むことに抵抗が無くなったと感じています。 また、最初の頃は英語で話すことが苦痛で仕方ありませんでしたが、今では会話の中でさまざまな意見を交換するのが楽しいです。

振り返ってみて、当初の目標は達成できましたか。

当初の目標は達成できたと思います。

文法や単語・表現力不足などまだまだ改善の余地はあるものの、基本的な発音はほぼ問題なく、アイデアを人と英語で話す自信がついた。それが一番大きいです。ライティングだと用途に応じて、十分な長さの文章を書けるようになりました。

万年初心者を突破でき、中級に行くことができました。お金はかかりましたが、価値があったと思う。

効果が出たのはなぜだと思いますか。

始まる前は、本当にできるようになるのかな? と不安でしたが、先生たちは教えるプロなので、先生たちを信じて、指摘やアドバイスされたことは徹底的にやるという姿勢で取り組みました。

また、毎週アカデミックアドバイザーの先生からフィードバックをもらった後に、翌週の授業でどういったことを意識、改善するかといった目標を立てたことが一番よかったと思います。例えば、RWの授業では「毎日新しい Transition words を使う」、DCだと「自分の意見をもっと詳しく説明する」のような感じです。

私は元々よく話すタイプではないですが、自分の意見を積極的に発言することも意識しました。特にDCの授業では食習慣や映画といったトピックだけでなく、政治、経済、宗教などについても話すことがあったので、事前に日本の状況を調べたり、自分の考えをある程度整理した上で授業に臨みました。

今後の目標を教えてください。

今後は、文法を意識しながらさらに自然な会話ができるようになりたいので、発音の授業を取りつつ、英会話も続けていきます。

今後は、My Brighture や他の安い英会話サービスも併せてやっていこうかなと思います。また、本を読んだり、Podcast を聴いて、もっとインプットを増やしたいです。

また、仕事では、数ヶ月後から海外(英語圏)の部門と仕事をすることが決まっているので、ビジネス英語も学んでいきたいと思っています。

ブライチャーを他の方におすすめしますか。

上手くなりたい方は絶対にやったほうがいいと思います。他の学校は知らないので比べられませんが、先生たちの英語の発音が綺麗で、教え方もしっかりしています。代理の先生も、みなさんちゃんとした授業を提供してくれました。

私は自分一人での学習が難しく、追い込まないとできないタイプでしたが、そのために強制力を伴った環境が「オンライン留学」でできました。私のように、仕事をやりながら長期的に少しずつ進めることが難しい方には、科目と時間が決まっているオンライン留学がおすすめだと思います。

初心者の方にはどうでしょうか。

ブライチャーではレベルに応じた授業内容を提供してくれるし、先生方も初心者から上級者まで対応してくれるので、初心者にも十分おすすめできると思います。

特に、初心者はまず発音をやったほうがいいと思います。変な癖がつく前に絶対にやったほうがいいです。何より、他のクラスと違って理解しやすく、上達しやすいと思います。

私の場合、発音・スピーキング・ライティングをバランスよくやったのですが、これも良かったです。最初はちょっと辛かったですが。

ありがとうございました。