ブライチャーは力を伸ばすレッスン ーー 2つの英語学習サービスを使い分ける理由とは?

2019年11月から My Brighture のレッスン(週1、2回のペースのベーシックプラン)を継続して受講中の渡邉さん。元々は、ほかの英語学習サービスを利用していましたが、今ではブライチャーと併用しています。また、今年の9月にオンライン留学プログラム(1日5コマのスタンダードプラン)を一週間受講されました。2つの学習サービスの違い、My Brighture やオンライン留学プログラムの利用法、初心者へのおすすめの学習方法などを伺いました。

渡邉知香子さん/30代/女性/会社員

なぜ英語を勉強しようと思ったのですか。

IT系の会社でモバイルコンテンツ配信に関わる仕事をしています。英語が得意な友人が外資系の会社で働いているのを見て、「英語ができると仕事の幅が広がるな」と思ったのがきっかけです。

私も数年前に転職活動をしたのですが、多国籍な会社を受けたら書類で落ちてしまい「英語のスキルがあったら、もしかして行けたんじゃないかな」と悔しくなりました。求人を見ていると、TOEICの点数によって、年収が違ったりします。

英語はもともと勉強されていたのでしょうか?

中学では得意科目だったのですが、高校に入って一気に苦手になり、大学でも最低限しか勉強しなかったんです。留学経験もありません。

まずはフィリピンのオンライン英会話を3種類、お試しでやってみました。その中から、多国籍の先生がいて、プラットフォームが使いやすいサービス「N」に決め、2018年の夏頃から、仕事の合間を縫ってなるべく多く受講するようにしました。

やっているうちに、基本的な意思疎通ができるようになりました。ぽんぽんと会話できるまでにはなりませんが、物怖じしなくなりました。

ただし、会話中心で、その場でパーっと流れていく感じなので、「もっとしっかりやりたいな」と思うようになりました。

25分の英会話レッスンに足りなかったことは?

何が足りなかったのでしょうか。

まず、先生のスキルがバラバラでした。例えば、同じ間違いをしても、直してくれる先生とそうでない先生がいるんです。本当に自分が聞き取れてるのか、自分が言ってることがあってるのか?それもわからなかったです。

Nには、フィリピン、アメリカ、イギリス、セルビアなど各国の先生がいますが、それぞれ発音が違い、どこに基準があるのか、自分の耳にも自信がないのでわかりません。

かと言って、ネイティブの先生のレッスンは予約が取りにくく、料金も高いので、なかなか受けられない。私は厳しくチェックしてほしいのに、「通じるから大丈夫」程度で見過ごされてるのか、本当にあっているから指摘されないのかの、判断ができませんでした。

そんな頃、松井博さんのブログを拝見して、発音とライティングをブライチャーで勉強してみたいなと思いました。2019年秋頃に My Brighture のトライアル・レッスンを受けてみました。すでにフィリピン人の先生は朗らかな方が多いことを知っていたので、不安はありませんでした。

ブライチャーでの最初のお試しはどうでしたか。

まず、先生が喋るスピードが早いのに驚きました。Nでは、とにかく一つ一つ、ゆっくり発音してくれる先生が多かったのです。

ブライチャーの先生たちには、フィリピン人独特のアクセントやブツブツ切れる感じが少なく、音がつながって聞こえるので、単語が埋もれて、聞き取りが難しかったです。

「あれあれ」って思ってる間に終わっちゃった感じでした。集中しなくてはならず「これはちゃんとやったら力になるな」と思って、Nと並行しつつ、やってみることにしました。

「自分が出していると思っている音」は違って聞こえていた

どのコースにしたのですか?

月4回のベーシックプラン・エントリーにしました。

最初は発音のクラス Phonics and Pronunciation(PP)だけを受けていました。事前に松井さんの発音の本を読んで、一つ一つの発音を直したんですが、実際にやってみると、「自分が出してると思ってる音」と「先生が聞いてる音」が違うことに気付きました。自分は正しく聞こえてできてると思っても、実際にはできてないんです。

最初のカリキュラムのメニューをみて、「あ、これは時間がかかるだろうな」と思いました。特に難しかった音は「ショート a, o, u」でした。実際に会話で使うと他の音と混ざっちゃうんです。

発音以外のクラスも試してみましたか?

最初はPPだけでしたが、その後、1、2ヶ月で、Speech Fluency(SF)を始めました。PPと違って、同じ発音でも、文章にしたときの言葉のつながり、強調のしかたを教えてくれて、すごくいいと思いました。

ライティングを学べる Reading and Writing(RW)も少しやったのですが、宿題をする時間がない。月4回のコースだと、PPもSFもRWもやろうとすると、足りないなと気づきました。特に、ライティングは2週間に一回だと間が空きすぎます。そこで、とりあえずは発音だけに絞りました。

その後、RWの代わりに、Listening and Speaking(LS)を始めました。LSでは喋りながら文章をその場で直してもらえるので良いのですが、これが辛いんです。毎回自分の話す録音を聞いて直す際に、自分のできなさに向き合うので、拷問みたいでした。ただ、自分の癖や文法の間違いとかわかるので、すごいいい訓練だなと思います。

先生はどうやって選んでいますか?

なるべく厳しそうな先生を選んでます。厳しいほど、ゲームっぽくて癖になるんです。特に発音のレッスンはスポーツのように楽しめます。何回も「again、again」って言われて、繰り返しラリーみたいになるのが、楽しくなってくる。自分の中では(スポーツ漫画の)「エースを狙え!」みたいな感じでやってます。

Youtubeに動画をアップし、字幕生成で音を確認

自宅ではどうやって練習していますか?

まず、テキストの例文をコピーして洗面所の鏡に貼り付けて、朝の洗顔などのときに練習しました。ただ、自分で聞くだけでは、はっきりわからないので、iPhoneの音声入力(Siri)などで、音声入力できるかを試したりしました。それから、Podcast や Netflix、Youtubeなんかを聴いてます。

ここ数ヶ月は、発音の授業を録画しています。それをYoutubeで非公開にアップして、字幕を自動生成するんです。すると、自分の音がどう先生に聞こえてたのかがわかります。先生に訂正されて、正しく発音できると、大体字幕もきちんと表示されます。

50分のレッスンを聞き返すだけでも、先生が言ってることを再度聞けますし、聞き逃したことも理解できます。まるで二回目のレッスンみたいでお得感があります。

ブライチャーを続けてみて、効果は感じましたか?

N社でネイティブの先生に当たったとき、「発音がわかりやすい」と言われることが増えました。また、グアム旅行で、英語が通じやすくなったのも実感しました。

会話も、込み入った話ができるようになってきて、リスニングは、如実に聞き取れるようになりました。まだまだ、一字一句はわからないけど、ここは大事とか、ここキーワードっぽいとかいうカンが身についてきた感じです。

聞き返されたり、逆に聞き直したりする回数が減ると、会話がスムーズになり、苦になることが減りました。また、説明の仕方がわからなくても、自分の知っている言葉でなんとか通じることが増え、頑張ろうと粘れるようになりました。

ブライチャーと他社サービスを使い分ける

他社のサービスと併用することの利点はありますか。

私は、適材適所で使い分けています。

ブライチャーは力を伸ばすレッスンです。50分の1レッスン1レッスンが真剣勝負で、ものすごく集中しないとなりません。コンディションが悪いと集中できないです。職人気質で落ち着いた先生が多く、若いのに優秀だなと思います。

一方、Nはおしゃべりの場、アウトプットの場と位置付けています。考えなくても、緩く受けられる。25分なので、ほぼ毎日受けるようにしてます。子どもがワーワー騒いでても、具合が悪くても受けられます。明るく優しい先生が多いですが、ミスを直してくれる先生を探すのは大変です。

オンライン留学は先生が状態を把握してくれる

その後、9月にブライチャーでオンライン留学をされていますが、何故でしょうか。

コロナ騒ぎで予定していた旅行がキャンセルになって、1週間時間がポッカリあいてしまいました。遠出できないし、オンライン留学に当てるのが良かろうと、申し込みました。もともとセブの本校に留学してみたいと思っていたのです。

1日5時間で、受けたのはPP、SF、RW、LS、Daily Conversation(DC)の5科目です。

事前カウンセリングで、「どこを強化したいですか?」と聞かれて、「喋るとき、書くときの文法の間違いを直したい。ライティングの授業をやりたい」といって、この5科目を推薦してもらいました。

受けてみて、どうでしたか。

楽しかったです。一回始まったらバーっと流れに乗ってあっという間でした。

夫と子供は夫の実家に行ってもらい、1週間ひとりで家にいて、勉強だけに集中しました。ただ、普段受講して効果を感じていたせいか、5日間は上達するには短すぎるので、もっと長い時間やるべきだなと思いました。集中して受講することで、自分の弱点が洗い出されたのはすごく大きな収穫でした。

先生が前日のレッスンを覚えていて、「昨日はこれできてなかったね」「あなたはこれが苦手だよね」とか、わかった上で次のレッスンが始まるのはとてもよいです。

ライティングでは、宿題が毎日あって大変でしたが、苦にはなりませんでした。また、発音で間違えやすい問題を、DCとかLSの授業で指摘されることもあり、授業がつながっている感じを受けました。

先生は普段受けてる方々との違いはありましたか。

教える内容は同じですが、重視されてるポイントが先生によって少し違うなと思いました。

物腰が柔らかく指摘してくれる先生もいましたし、「あなたは女優よ、私は監督だから、感情込めて、さあ!」みたいな感じのノリの先生もいれば、「あなたはどうこの物語を解釈する?」と聞いてくる先生もいて。

終わったときの課題は何でしたか。

1週間終わって先生から総括がありました。

スピーキングが1番の課題で、「喋るときに文法が崩れてしまうので、強化しましょう」と言われました。そこで、LSを中心にすることを勧められ、今はLSだけを月に四回受けています。今後も、3ヶ月に一回、定期的にカウンセリングで、学習計画を立てましょうと言われてます。

また、「ヤング・アダルトの恋愛もの小説が読みたいので紹介してほしい」と相談しまして、候補を出してもらって読んでます。ドラマもおすすめしてもらい見ています。

今後の学習計画を教えてください。

コロナが終わったら、セブにあるブライチャーにぜひ留学してみたいです。日本でオンライン留学するのもいいけど、レッスンが終わると日本語の環境に戻ってしまいます。現地に行って、「英語を使うしかない」みたいな生活とは違うんだろうな、と思います。あと、セブにいくと、プレゼンや、生徒同士の交流があります。

それから、TOEICを受けてみたいと思います。去年の冬640点くらいでしたが、リスニングも、リーディングも楽になりましたから、力を試してしてみたい。

これからブライチャーを試してみたい方へのアドバイスはありますか。

とりあえず「悩んでるならやってみたら」と思います。合わないな、と思ったらいつでもやめられるし、休んでまた始めることもできますから。

それから、初心者の方には、ぜひ発音のクラスをお勧めしたいです。「初心者で不安」と思われるかもですが、文章の意味が分からなくても、発音だけをやれば良いので、なおのことおすすめです。音がわかると耳が慣れて聞けるので、聞き取りも楽になるのではと思います。

ありがとうございました。