発音の基礎を学んでから1日60個の単語を覚え続け、外資系で通用する英語力を身につけました

高校・大学とほぼ英語は勉強していなかったというFさん。外資系企業への転職をきっかけに、2017年11月にセブ校に5週間留学。留学での衝撃から1日60個の単語を覚える課題を毎日続け、TOEIC880点までになりました。日常的に英語を使って仕事する中で、2021年に再度のブラッシュアップのためにオンライン留学プログラムを2週間受講。どのように自学して英語力を上げたのか、聞きました。

Fさん/30代/男性/会社員

まずは英会話学習を始めたきっかけから教えてください。

生物学で大学院を出ているのですが、英語は壊滅的でした。

ゆとり世代で高校入試は面接だけ。工業高校では英語そのものをとってません。その後推薦入試で国立の工学部に進み、英語を勉強した記憶がない。論文の読み書きは、翻訳機を駆使してなんとか仕上げていました。「英英辞書を使え」と言われても、説明の英語がわからない。当時の英語力は、多分、TOEIC300点くらいだと思います。

大学院の卒業旅行で、セブ島の他の英語学校に2週間行きました。楽しくて、英語に対する苦手意識は払拭されましたが、セルフスタディの意識を変えるところまではいきませんでした。「遊ぼうよ」と誘われて、アイランド・ホッピングに行くみたいな感じでした。

外資系に転職、海外からのビジターと話したいことがあるのに話せない悔しさ

最初は日本国内のバイオテック企業に就職。英語の勉強はほぼやめてしまいました。

ところがその後、外資系に転職することになり、「英語ができないとまずい」と思い始めました。国内企業にいた時から、ときどき海外の提携先企業から来るエグゼクティブの対応をしていたのですが、道案内程度しかできないんです。話したいことはたくさんあるのに、会議で自分の印象も残せない。これが悔しくてしょうがなかったのです。そこでブライチャーに5週間行くことにしました。この5週間が、僕の意識を変えたと思います。

なぜ英語学校の中からブライチャーにしたのでしょうか?

当時cakesの松井博さんのブライチャーの創業の話(「フィリピンで起業しました」)を読んでいました。「勉強するなら一生懸命やりたい」と思って、セブ島に5週間留学することにしました。

最初のブライチャーの印象はいかがでしたか。

5週間、本当に辛かったです。僕は筋トレが好きで、当初は「英語も筋トレも頑張って、ムキムキになって帰ろう」って計画していたのですが、あまりに辛すぎて、1週目の週末に高熱が出て、勉強ばかりでご飯も食べられない状況でした。結局、筋トレもできず、ご飯も適当になり、痩せて帰ってきました。

具体的に何が辛かったのでしょうか。

先生が言ってることが何もわからない状態でした。最初のカウンセリングでは「すべてが足りませんね」と。できなさすぎて、先生方も「どうしよう」って感じだったと思います。

なんとか喋れるようにと、リスニング&スピーキングを3コマ、ライティング、発音の授業を取りました。しかし語彙がなかったので、発音以外、全てきつかった。

5週間のブライチャーで、良かったことはありましたか?

一番よかったのは発音のクラスです。例えば、さすがに知っている基本的な単語。例えば、「cat」を、[æ]を意識して発音する練習は、スポーツみたいで、楽しかった。初期に発音を学んだことが後々、めちゃめちゃ役に立ちました。

ただ、それ以外でも、「いかに自分がダメか」が浮き彫りになりまくって、ショックで意識が大きく変わり、習慣の変化につながりました。「5週間で変われるかな」と思ったけど、とにかく単語を覚えないと、ってことがいやっていうほどわかりました。

単語を毎日60個覚え始める

留学後はどうやって勉強されたのでしょうか。

科学的に学習しようと思いました。

例えば、外国語教育の専門家セオドーレ・ヒッグスが提唱した「ヒッグス・グラフ」というのがあるんです。これによると、初心者に最も重要なのは単語、次に文法、同時に発音なんだそうです。僕は初心者だから、最初はとにかく単語が重要と感じました。単語力がないと、スピーキングでもライティングでも、英語が何も出てきません。

そこで韓国製の暗記アプリを使って1日60単語を新規で覚えることにしました。今で言うと、「Anki」のようなアプリです。このアプリが「エビングハウス」の忘却曲線に基づいて適した時期にリマインドし、学習を管理してくれる。7回連続でテストに成功しないと覚えたってことにならないです。機械的に毎日やってたらこれがムッチャいい。

また、単語は視覚的に覚える方が効果的ということも知られています。このアプリは、単語をイメージ化した画像が表示され、発音も聞けます。紙の単語帳で勉強するよりも、効果的だったのではないかと思います。

また「ストーリーやコンテクストで覚えると良い」という研究も参考にしました。「LingQ」ってアプリは、入力したテキストから知らない単語をマークし、ストーリーの中で覚えます。韓国製のアプリはアップデートをやめてしまったうえ、基本的な単語はカバーできてきたので、今はこれを毎日やってます。

最初に発音を学んだことで、正しい発音で単語を覚えられた

単語を勉強して、英会話力は変わりましたか?

めちゃめちゃ変わりました。単語勉強しまくると、だんだん喋れるようになります。2020年ごろ1万単語以上覚え、今では英語の会議でも大丈夫になってきた。今でもずっと毎日、1日もかかさずやってて、すでに1万3−4000くらい覚えたと思います。TOEICは880点になりました。

発音はよく褒められます。最初にフォニックス(発音)を習ったことに、間違いなくメリットがありました。僕は、日本で英語の勉強をまったくがんばってなかったので、いわゆる日本式の発音は身についてない。いきなり、フォニックスから始められたので、正しい発音の仕方で自習期間を過ごせたんです。アメリカの大学を出たんじゃないんですか?とかよく言われます。

単語だけで文法はやらなかったのでしょうか?

最初は単語ばかりでしたが、しばらく経って「1億人の英文法」って本を読み出したら、「知らなかった」となりました。以来、何回も読んでおり、読むたびに発見があります。

同時にDMMオンライン英会話を始めて、実際に喋りながら定着させました。毎日単語を仕入れてるので、気軽にアウトプットするのに最適です。フリートークで喋りまくることを意識しています。けっこう気に入ってて、1年以上やってます。

しかしまた転職し、大きな外資系に勤めることになり、再度ブライチャーのオンライン留学もやることにしたんです。

発音のおかげで「喋れるね」と誤解されるギャップを埋めたかった

なぜまた、ブライチャーのオンライン留学をすることにしたのですか?

会社の一次面接はシンガポールの人事担当者でしたが、「君みたいに英語喋れる人にこの役割は適任です」と言われました。「めちゃくちゃ喋れるじゃないか」と思われることがあるんですけど、発音がよくなりすぎただけで、実力的にはまだまだです。そのギャップを埋めたいなと思ってました。転職のタイミングで、有給が2週間あったので、この間に詰め込むならブライチャーかなと。長いこと自習してきて、「ここらへんで一発導いてもらいたいな」と思ったんです。

信頼があるのでしょうか?

全幅の信頼を寄せています。2017年のあの5週間、先生たちの言う通りにやって、正しい発音が身につき、総合力も上がったと思います。その経験があるので、先生たちを信じていたら間違いない、彼らがくれたフィードバッグをやれば、伸ばせると考えています。

それから3年前は、先生たちと喋りたいことがいっぱいあったのに何も言えず、悔しかった。それに自分の力を試したかった。先生たちと喋れたら楽しいだろうな、と。

発音も見直したいので、Phonics and PronunciationListening and SpeakingDaily ConversationSocial ConversationBusiness WritingBusiness Coaching を取りました。

始まってみてどうでしたか。

まず、自習期間での成長を確認できました。特に「ソーシャル・カンバセーション」の時間は楽しかった。上達はしているんですが、先生たちは前回とは違うレベルでの負荷をかけてくれる。例えば、「教えた表現を使え」とか「日常のカジュアルなトピックスじゃなくてディープな話をしろ」とか。政治・差別・ジェンダー・ドラッグなど、先生たちと深い話ができて、嬉しかったです。

一方で、改善すべき点もみえ、まだまだだなと再認識できました。

具体的にはどんなところを改善する必要があるのでしょうか?

例えば、発音は「悪くない」とは言われますが、まだできてない音があります。苦手な音を集中的に直していこうとなりました。また、単語を中心にやっていたため、音のつながりが弱いです。例えば、「it is」などでも、tがsoft /d/サウンドに変化することを知らなければ、自然な発音になりませんし、同じ音を聞いた時に理解できないかもしれません。発音はリスニング力に相関してるのでは? と思います。

スピーキングでは、一対一の会話なら悪くないですが、スピーチが大変です。頭で整理し正しく喋る能力はまだまだ全然ついてないな、と。

ビジネス・ライティングやビジネス・コーチングでは、フォーマルなメールの書き方を習いました。会社では失礼な感じで使ってたシーンもあったかな、と。ダメなところを指摘してもらえたのがよく、意識が変わりました。

2つの英会話学校をどのように使い分けていますか?

DMMはアウトプット用。ブライチャーはガッツリ自習した後、オンライン留学で正しい方向に導いてもらう感じで使っています。足りないところを教えてくれるので、指針が立てられます。また、先生たちの発音が綺麗で、英語の勉強に真剣に向き合ってきたんだろうなと感じます。

ブライチャーをすすめますか?

僕の場合、初心者のときにブライチャーに行って、発音をがっつりトレーニングしてから単語を覚えたことは本当によかったです。

反対に、自分で学べる部分もあると思います。例えば、単語を増やすだけならアプリ使ってやればいいし、文法なら本で学べます。その上でブライチャーのレッスンを受けるとまた発見がある。今回2週間で得られたことは相当あったけど、昔の僕が2週間行っても、学べたことは少なかったでしょう。

今後はどうやって勉強しますか?

とりあえずは、言われたことを自習に反映していきます。そしてまた、自分でも伸びたなかな?と思ったら、もう一回ブライチャーの先生にポイント、ポイントで導いてもらうつもりです。「次に何をすればいいのかな」という方向のアドバイス、コンサルみたいな感じで受けていきます。

最後に、これから受ける人たちに言っておきたいことはありますか。

ブライチャーは先生たちが本当に熱心で、信頼できます。自分のどこが足りないか、いやというほど気づきをくれる。僕は衝撃を受けて、その後習慣をがっつり変えることができました。同時に学習の楽しさに気づき、どんどん面白くなっていく状態に入れて、世界が開けるチャンスをもらいました。Brightureと先生たちには感謝しています。

ありがとうございました。