「帰国子女じゃなくても発音は直せるのだ」と気がついて、悔しさが消えました

木村蒼海さんは、高校3年生だった2019年の夏、ブライチャーのセブ校に5週間留学。「帰国子女じゃなくても発音はやればできる」と気づいたそうです。大学受験を経て、2020年夏、ふたたび、大学の休みを利用してオンライン留学プログラムを8週間受講しました。初心者からはじめ、IELTSは現在6.0。高校時代になぜ英語を勉強し始めたのか、受験はどのように役立ったか、二回の留学で、効果はどの程度あったのかなどを伺いました。

木村蒼海さん/10代/学生/オンライン留学プログラム

なぜ英語の学習をしようと思ったのでしょうか。

高校は、帰国子女が多い寮のある学校でした。あるとき、留学生が寮に来て、みんなで英語で話したんです。そのとき、日本人の友達から「発音悪い」「LとRが違う」って言われて悔しかったのがきっかけです。

当時の僕の英語力は、簡単な挨拶ができるくらい。それは仕方ないんですが、何が嫌かと言うと、同じ日本人から英語を注意されること。気分が悪くて落ち込んで、「チクショウ」と思いました。

そこでまずは学校の授業をがんばろうと思いました。英語の授業は、日本人の先生がグラマーを日本語で解説するスタイル。ところが、1ミリも伸びないんです。習熟度別に4クラスに分かれてて、僕は下から2番目だったのですが、勉強しても、1年くらい上がれない。

今度は2年生の終わりくらいに受験勉強に切り替えました。まずは基本的な文法と単語を覚えようと、一番身近にできるのが受験勉強でした。「スタディサプリ」「単語王」で受験のための英語をやり始め、ここから伸び始めました。

ただ、確かに問題は解けるんだけど、喋れるようにも、書けるようにもならない。周りの日本人が喋れるのがコンプレックスだったんですが、受験勉強だとそこまではいかない。せっかくなら使えるようになりたいと、3年生の春に、ブライチャーに行こうと決めました。

なぜブライチャー にしたのでしょうか。

兄がブライチャーに行き「3ヶ月で喋れるようになった」と言ってたのです。体験記にも載ってます。僕も3年生の夏にフィリピンに5週間いくことにしました。

受験勉強中にフィリピン留学は珍しいのではないですか?

受験が英語・日本史・国語の3科目で、とくに英語に重点を置いていたので、悪い選択ではないと思いました。当時の英語力は英検3級で、留学前のカウンセリングでは、ほぼ挨拶しかできませんでした。喋れないな、ヤバいなと思いました。

最初の留学の印象を教えてください。

初日は、「テンション高いなここの人たち」って思いました。自己紹介でビートルズの「イエスタディ」を歌ったんですが、終わった後「ウォー」みたいな感じで盛り上がって、いい雰囲気でした。授業では、Phonics and Pronunciation(PP)を2つ、One on One Listening and Speaking(LS)、Enhancing Expressions(EE)、途中からRW(Reading and Writing)をやることにしました。

始まってからは、「クッソ忙しいなここ」という印象でした。とにかく、めちゃくちゃ大変です。寝る間も惜しんで勉強したのは人生で初めてです。毎日、宿題とプレゼンテーションの準備があり、時間が全然なかった。当時は書くスピードも遅いので、課題の時間もかかりました。

オンライン留学プログラムについて

「発音は小さい頃にやらないと身につかない」と思い込んでいた

印象に残った授業はありますか。

発音の授業(Phonics and Pronunciation)です。まず驚いたのは、「発音が勉強できるんだ」ということでした。「基本的に発音は小さい頃に海外に行ってないとできないよ」って言われてて、自分もそう思い込んで諦めてたんです。帰国子女たちはやり方を習ったわけじゃなく、おそらく自然に身につけてきたわけじゃないですか。なのに「あ、口の動かし方を勉強すればできるようになるんだ」と。

ブライチャーはビジネス英語の学校という印象ですが、高校生が行っても馴染めたのですか?

実は僕のほかに、中学生が一人いて、少数ながらも若い人がいました。真面目に勉強する大人がいっぱいいて、刺激になりました。

当時のブライチャーの生徒には、AI将棋で有名な山本一成さんがいたんです。彼にラーメン奢ってもらって、「プログラミングの課題をあげるから、解いてこい」て言われました。「才能は身長みたいなものでどうしようもないから、がんばって伸ばせる分野を探して伸ばせ」って言われて、なるほどって思った。僕は、何でも「才能で決まる」と思っててそれを言い訳にして努力しなかったんです。

また、40代か50代の日本の映画界の方で、ハリウッド映画監督を目指している方もいました。結局夢が諦められなくて、今からアメリカの学校に行くと教えてくれました。「夢はいつになっても諦められないから、さっさとやった方がいいよ」と。大人なんだけど勉強してる人たちが新鮮でした。

5週間の留学で身についたものはありましたか。

発音がわかるようになると、リスニングが以前より聞き取れるようになりました。この変化は1週間くらいで気づきました。これはそれまでの大学受験の単語や文法が、有機的に結びつき始めたからだと思います。終わるころには、LとRの違いもわかるようになり、英語への恐怖、拒絶反応がなくなりました。難しい文章は読めるようにならないけど、長文を読む耐性がつきました。

留学は辛いけど、過去の夏休みの中でもっとも充実していました。普段は夏休みを浪費して終わるので、いい夏だったな、と。その後受けたIELTSのリスニングは5.5で、受験も合格しました。

大学生になってから、またオンライン留学されたのはなぜでしょう。

僕の大学は、2ヶ月夏休みがあるのですが、暇だったんです。コロナで大学もオンラインだし、まだ友達も少ないし、帰省するにも遠く、やることがないので、シンプルに英語を伸ばしたいなと思いました。そこで延長して結局8週間受講しました。

大学は半分が外国人で、プロジェクトも外国人とやるのが当たり前。まだ英語が足りないので強化したいと思いました。 もっとスラスラ話したいとか、細かいミスをなくしたいとか、発音を完璧にして、自信を持って話せるくらいにしたかったのです。

印象に残った授業はありますか。

まずSpeech Fluency(SF)です。文章になったとき、どんなふうに音がつながるとか、音が消えるとかを教わって、目から鱗でした。日本語と全然読み方、話し方が違う。アメリカ人っぽく発音するための「ハードN」とか。細かいところまで教えてくれ、練習しているうちに、意識しないでも繋がって言えるようになってきました。

大変だったことはありましたか。

Reading and Writing(RW)は、鬼軍曹のような先生で、厳しかったんです。「これは文法的にはあってるけど、ニュアンスが違うよ」って直される。僕は受験で英語と日本語を対で覚えてたんですが、日本語の意味で使うと「違うよ」って言われる。そこまでやんのか、と思いました。

Social Conversation(SC)も辛かったです。最初の頃は、僕がトピックを用意するんですが、話題づくりが大変でした。また、複雑なコンセプトを説明するとき、なんて言うんだ、って悩みました。毎日好きな映画や食べ物の話できるわけじゃなく、信仰心などの複雑な話題もあって。先生はバリバリのクリスチャンで、意見が根本的に対立したりしたこともあります。考え方が違うのは悪くないけど、自分の考えが間違って伝わるのは嫌だったし、きっちり説明するのが難しかったです。日本語でも話したことはないような話題でした。

発音クラスは、途中から、「アメリカ人なんじゃないか」というほど発音のいい先生に変わったのですが、最初の母音から全部直されました。毎日「ちくしょう」ですよ。一番できなかったのは、SとSH。わかってるけどできないんです。

「ボーッと通ってるだけじゃダメなんだな」と思った

8週間、伸び悩んだりしましたか?

3週間ごろ、評価でも伸び悩んだときに、アカデミックアドバイザー(AA)の先生に相談したんです。そしたら「お前は何時間勉強してる?」って聞かれて、「30分くらいちょっと復習して終わりです」って言ったら、「言いたくないけど、私が学生のときは1教科に2時間かけてたよ」って言われまして、それがモチベーションになりました。

その後、どうしたのですか。

まず、勉強時間を増やしました。4週間目くらいから。毎日、買い物にいってる時間以外はほぼ勉強です。無茶でしたが、次の週から変化が見られ始め、評価も上がるようになりました。「なんだ、勉強すればいいんだ」と思いました。

勉強方法も変えたのでしょうか。

Brightureブログの体験記を読みあさったのですが、なかに「LS1の効果」について書いている方がいて 「伸びない人はインプットが足りない」って言ってたのです。 これを読んで、「ボーッと通ってるだけじゃダメなんだな」と思いました。

しかし、何をインプットしていいかわかりませんでした。ランチミーティングで松井さんに聞いたら、ブライチャーのブログ記事から自分に合ったレベルのPodcastを選ぶといいとアドバイスをいただきました。いくつか試してみたところ「The Joe Rogan Experience」が特に面白くて、更新されるたびに聞いています。

ちなみに、ランチミーティングでは、英語学習に関することについて相談できたりして、ためになりました。「英語喉」の存在を知り、SFの授業でよりアメリカ人っぽく発音できるようになったのはこのミーティングがきっかけです。

※オンライン留学プログラムでは、プログラム参加者同士で交流できるように、自由参加のランチミーティングを実施しています。日本人スタッフや代表の松井もときどき参加するため、英語学習に関する相談することもできます。

また、「エコノミスト」を読んだり、わからなかった文法を復習しました。発音は、本をめっちゃ読んで、メカニズムは自分で理解し、授業は復習のつもりで当ててました。

LS1は録音して聞くと、途中で自分の文法ミスに気づき、ダメージが大きいです。先生方は「ケアレスミスだよ」って言うんですが、あまりに何週間も繰り返すので、どうすればいいかなと。仮定法とか、日本語で文法の問題を解けても、口でスラスラ言えません。this とthat、it の違いとかも勉強しなおした。ライティングでいっぱい直されて、「基礎がわかってないんだな」と。

SFも伸び悩みました。発音はできてるのに、アメリカ人ぽく聞こえないので、「なんでだろう?」と。そこで「英語喉」って本を読んで、喉の奥の深くから声を出すことで解決しました。いつものラジオ聞いたら、確かに男性は深いところから話してるので真似しました。

もう勉強で大変だったのでは。

一応、ハードな勉強とソフトな勉強の両方を一日の中で行っていました。

例えば、YouTubeでhttps://www.youtube.com/watch?v=r3Ti02CIFas&list=PL5vtqDuUM1DmXwYYAQcyUwtcalp_SesZD などの動画を見たり、Podcastを聴いたりすることは自分の中でソフトな勉強で、そんなにつらくはありませんでした。

そうは言っても、休日はゾンビです。しかし、全部終わった頃には、ほとんどの話題について「話したことがある」という感じになり、お題を与えられて喋れ、と言われたらだいたい喋れるようになりました。先生方もいろんなトピックや動画を用意してくれ、話題について言いたいことがないことも無くなりました。

SFも、読むだけならちゃんと読めるようになってきて、発音ももだいぶできるようになりました。 最後は、映画とか、ポットキャストの紹介を含め、今後どう勉強したらいいかを教えてもらいました。

ブライチャーで「受験英語」が「使える英語」に変わった

終わってからは何をしていますか。

IELTSの全体のスコアは前回5.5、今回6.0で、スコアではまだだけど、英語は勉強していきます。

今は、大学の課題をやってます。エッセイが1週間に1本あるのですが、サマリーを書いて、ディスカッションしたりできるようになりました。ブライチャーでは毎日エッセイを書いていたので、レベルアップは実感しています。

聞き取りでは、IELTSのリスニングが今回6.5に伸び、自分でも聞こえるようになったと実感しました。英語字幕で映画が見れるようになりました。一回で意味が完璧にわかることはないですが、ラジオも興味ある話題なら聞こえるようになった。

ただ、受験勉強と違って、ネイティブが目標だから改善の余地がありすぎるんです。そのため、今は試験のスコアをあげることを目標にしています。また、来年の夏にブライチャーに行くかもしれません。コロナが落ち着いたらフィリピン行きたいなと思います。プレゼンをしたり、周りの大人と喋りたいです。

最初の帰国子女の人々への悔しさは消えましたか。

当時は「奴らの両親がたまたま海外にいて、自分には絶対できない」と思ったから悔しかったんです。ところが、それが変わって「やればできんじゃん」と思いました。

ブライチャーは他の人にお勧めしますか?

どのレベルのどの人にもお勧めできます。発音が勉強できるところは少ないと思います。発音をやるとリスニングも伸びます。それに授業が全部英語なので、いやでも英語聞かないといけないし、「頑張って伝えよう」となります。

初心者でも大丈夫でしょうか。

初心者でもお勧め。僕は初め、英検3級レベルでしたが、ムッチャためになったなと思ってますから。

ただし、文法、単語などの基礎は受験勉強でやってから行きました。おかげで、先生から文法が間違ってるって言われたとき何が悪いかがわかりました。ブライチャーに来ると知識が有機的につながって”受験英語””から”使える英語”に変わったな、という実感がありました。その意味で、受験を終えた大学1回生には特におすすめしたいと思っています。

文法や単語は「スタディサプリ」などで一人でもできますが、発音や会話は一人じゃできません。そこに時間を割くために準備するのがお勧めです。

今後の目標を教えてください。

現実的じゃないかもしれませんが、ずっと「レイト・ナイト」(アメリカのテレビ番組)ショーのホストになりたいって思ってたんです。ある分野に関して知識のある人や有名人とお話しできたら面白そうだな、と。どう英語が関わってくるかわからないので、英語をやめることはないし、何かしらの形で関わりたいです。今は、論文を読もうと思っても英語ですし、他の国の人と話せるようになりたいし、世界が広がるのは間違いないです。

リーディング、リスニングをもっと伸ばしたいです。読む速度が遅いし、まだまだわからない単語があります。外国人も、拙い英語を理解しようとしてくれるけど、相手に手加減させて話すのももったいない。今はリスニングは自分でもできるので、一人ではそこを伸ばしたいです。

オンライン留学はお勧めですか。

めちゃくちゃお勧めです。強制力が半端なく、自分の意思でこれだけ一人でやるのは無理だからです。どの先生も教え方が丁寧で、発音も絶対できるようになる。とって良かったです。

「マイブライチャー」はとったことないけど、僕は小学生から英会話週1回やってたけど身にならなかったです。週1回1時間やって英語ができたら、そんな美味しい話はないんです。ある程度集中的にやった方が、その後の伸びが変わるような気がしています。

ありがとうございました。