TOEIC 970点、米国駐在、それでも苦手だった発音が5日間で大きく進歩ーー自動車部品メーカー勤務、市口誠道さん

今回の卒業生インタビューは、自動車部品メーカーで半導体のエンジニアとして働く市口さん。大学卒業後も英語を勉強し続け、現在はTOEIC970点。普段から技術系の論文を英語で読み、さらにはシリコンバレーに2年間駐在経験もある、まさに英語学習の上級者です。たった5日間の留学ですが、発音とスピーキングが上達したといいます。


市口誠道さん | メーカー勤務 / 40代 / 男性 / 1週間

留学までの学習歴を教えてください。

大学院時代はバーチャルリアリティを研究しており、英語の論文を日常的に読んできました。エンジニアとして国内電機メーカーに就職したあとも、NHKの語学講座や会社のプログラム、海外での一人旅、イギリスとアメリカでの語学留学などで勉強しました。おかげでTOEICも970まで伸び、シリコンバレーに2年間駐在する機会にも恵まれました。今後また駐在する可能性があるため、英語力に一層の磨きをかけている最中です。

発音のせいで話を聞いてもらえなかった

TOEIC 970点、米国駐在、それでも苦手だった発音が5日間で大きく進歩

なぜ今回留学を決意されたのでしょうか。

発音の強化のためです。駐在中は、何度も相手に言いたいことが伝わらない経験をしました。

会議やプレゼンでは、多少なまっていようが問題ないんです。相手に聞く意思があるからです。ただ、パーティーなど社交の場で、私に大して興味を持っていない人と会話する際は苦労しました。意を決して話に入ろうとすると、途端に怪訝そうな顔をされてしまう。気まずい思いを何度もしました。とても辛く、一時は英語を喋ることに消極的にさえなりましたね。

これだけ勉強した市口さんでも、発音で苦労するんですね。

リーディングとリスニングは独学で伸ばせます。ライティングも、長年英文メールを書いてきたので多少自信はあります。ただ、発音だけはどう勉強すべきか見当がつかなかったんです。本やDVDで学んで練習しても、フィードバックがないと正しく発音できているかすら分かりません。

しかし、すでにアメリカとイギリスで留学経験があるのに、今回はなぜフィリピンで勉強することにしたのですか?

ブライチャーがフィリピンにあったからですね。創業者の松井さんの書いた「発音に関する記事」を読んで、同じ苦労をした者として共感し、ブライチャーで発音の勉強がしたいと思いました。

それに、今まで通った学校に発音の授業はありませんでした。アメリカでは先生1人に対して生徒が40人、イギリスでも15人いたので、受けたいと思っても無理だったでしょうね。

しかしたった5日間の留学です。発音は上達しましたか?

はい。「事前カウンセリング」の結果「Phonics and Pronunciation」の授業を1日2コマ受けることになりました。午前のクラスではフォニックスなど基礎的なこと、午後のクラスではアメリカンアクセントを習得するために、イントネーションやワードコネクションに取り組みました。

※ワードコネクション:音のつながり。Get out of なら「ゲラウラ」のように各単語が繋がり、音が変化する。

おかげさまで、短期間で正しい唇の形、舌の動きを覚えることができました。同時に、今までどれだけ間違った発音で英語を喋っていたのかも痛感しました(笑)。

ただ、覚えたことを実践するためには、まだ時間がかかると思います。話すことに一生懸命になっていると、唇と舌を正しく使うことを忘れてしまうんです。

でも、何を間違ったのか自覚できるようになったので大きな進歩ですね。これで日本に帰っても継続して発音向上に取り組めます。無意識でも正しく発音できるようにするつもりです。

5日間でスピーキングが伸びた理由

TOEIC 970点、米国駐在、それでも苦手だった発音が5日間で大きく進歩

過去の学校と比べて、ブライチャーが優れている点はどこでしたか?

レベルの高い講師が、緻密にデザインされたカリキュラムに添って指導してくれる点ですね。

例えば、「Enhancing Expressions」では、メイントピック(主張)、サポーティングセンテンス(根拠)、コンクルージョン(結論)の順番で、自分の意見を書く練習をします。そこで身に付けたフォーマットを、今度は「Listening and Speaking」の際にも利用するように指示されるのです。

フォーマットを意識して喋る練習を始めると、すぐにスピーキングの成長を感じました。以前は頭に思い浮かんだことから話していたので、話をうまく膨らませられず息切れする場面がありました。

しかし今では、何をどのような順番で話すべきかが整理されフィラーの数が減り、短時間で多くの情報を伝えられるようになったんです。

※フィラー:Ah…やHmm…などの、無意味な音

思えば私のアメリカ人の同僚たちも、同様のフォーマットでロジカルに喋る人が多かったです。「アメリカの学校では、フォーマットに添って自分の考えを発表する訓練をする」と先生から教えてもらったときは、「やはりそうだったのか」と思いました。

過去の学校では、あまり英語力の伸びは感じられなかったのですか?

いまひとつでしたね。カリキュラムは存在していたのかもしれませんが、毎日のように講師が変わり、授業内容に一貫性がありませんでした。また講師の質もバラバラで、とても熱心な先生もいれば、そうでない人もいました。

では、過去の学校のほうがブライチャーより優れていた点はありましたか?

イギリスの学校では、クラスメイトの大半がイタリア人とスペイン人だったことや、ホームステイをしていたこともあり、授業外で英語を話す機会には恵まれていました。 ブライチャーの生徒は日本人ばかりですが、勉強量が凄まじく、他の生徒さんとコミュニケーションを取る機会も限定的なので、全然気になりませんでした。

時間が一番貴重な資源。迷う前に留学すべき

TOEIC 970点、米国駐在、それでも苦手だった発音が5日間で大きく進歩

5日間の留学を終えた今、どのような感想をお持ちですか?

ヘトヘトです。楽しい5日間だったとは正直言えない(笑)。

でも、たくさんの気づきが得られて良かったですね。自信があったライティングも、本当に細かいところまで指導してもらえたので。先生を困らせるような難しい質問もかなりさせて貰いましたが、いつも根拠をもって教えてくれました。感謝しています。

今後どのような勉強をするつもりですか?

  1. 発音の授業で習ったことを、意識せずに実践できるようになる
  2. フォーマットに添って考えを英語でまとめるスピードを上げる
  3. 会話での表現力を養う

この3点に取り組んでいこうと考えています。今回の留学で、自分が取り組むべき課題が明確になったのも良かったです。

ありがとうございました。最後に、ブライチャーに留学することを検討している人にメッセージをお願いします。

私は発音を学ぶことを目的にブライチャーに留学しましたが、大正解でした。一対一で、ここまで根気強く発音を教えてくれる学校は日本にはないと思います。あったとしても非常に高額になるでしょう。たった5日間、発音のためだけに留学しても、十分に費用対効果がありますよ。