「英語を習得し、世界で活躍できる建築家へ」一級建築士の静さん

静さん | 一級建築士 / 1週間

仕事柄、外国人との接点の多い静さん。英語での会話の経験、そして気さくでフレンドリーな性格もあいまって、当校の代表の1人である松井も、彼女の英語でのコミュニケーション能力には舌を巻いていました。そんな彼女は今回、なぜ2週間のフィリピン留学を決意し、そして何を得てご卒業されたのでしょうか。

静さんは建築家とのことですが、どうして英語を勉強されているのですか?

グローバルに活躍できる建築家になるためです。

一般的にはあまり知られてはいませんが、建築で使うソフトは、コンピューターのプログラムと同様に、世界中で同じものが使われています。また図面という共通言語を持っているので、語学が堪能であれば、建築家は世界のどこでも働くことが出来るんです。

日本では、ヨーロッパ諸国と比べ、建築物の建て替えサイクルが早いことと、人口が多いために、建築の仕事が沢山ありました。しかし、長引く不況と人口減少の影響で、新築が減り、私たちの仕事も減少の一途を辿っています。一方で、日本国外、特にアジア圏は、経済の成長期にあり、建築家の活躍の場はたくさんあります。

そのような背景があり、自分の可能性を広げる意味でも、英語をしっかり身に付け、海外で仕事が出来るレベルまでもっていきたいと考えました。

「漫然と英語で会話するだけでは、英語力は伸びない」

フィリピン留学・セブ留学は語学学校ブライチャー|留学体験談|静さん インタビュー

事前カウンセリングを行った松井が、静さんの伝える力を褒めていました。

私は仕事柄、海外渡航の機会も多く、外国人の友達がたくさんいるのです。また同じく建築家で、自分の事務所を持っている夫が、海外からインターン生を受け入れていることもあり、英語を話す機会は多い方だと思います。

私は「日本人にとって英語は母国語でないのだから、下手なのは当たり前だ!」と開き直っているので、恥ずかしがらず、どんどん英語で交流しています。 けれども、そのようなノリと勢いで、英語で会話ができても、深い話をしようとすると表現が追いつかなくなってしまうんです。

例えば以前、主人と一緒にドミニカ共和国で建築のワークショップを主催した際、英語でのレクチャーを担当したことがありました。事前に原稿を作っていたので、レクチャーは盛況に終わり、その後、学生たちがたくさん質問してくれたのはよかったんですが、だんだん答えに窮してきて、最後は同行したニュージーランド人に代理で答えてもらう事になってしまいました。つまり、質問の答えは、私の意見ではないという(笑)。

そういうこともあって、ただ漫然と話しているだけでは、英語力は上がらないと実感していたのです。実際には、社会人になってから、通算で10年以上は様々な語学スクールに通ったり、個人レッスンをつけたり、定期的に友人と会って話をしてきました。けれども同時通訳なしでの英語のレクチャーはチンプンカンプンだし、字幕なしで映画を観ることも出来ません。そこで、英語を体系的に勉強し直して、英語を使いこなせるようになろうと決めたのです。

なるほど。では英語学習の場として今回フィリピン留学、そしてブライチャーを選んだのはなぜですか?

ここ数年で、フィリピン留学の話を耳にすることが多くなったので、いろいろ調べてみましたが、フリートーク中心の学校が殆どなのです。先ほど話した通り、今まで私が英会話スクールに通った経験や、友人たちとの交流を通じて、フリートークだけでは、英語の壁は越えられない事を知っていたので、どの学校も決め手に欠けました。

そんなとき、4ヶ月間もセブ留学していた友人が「すごく評判のいいブライチャーという学校があるよ」と、教えてくれたのです。自分は別の学校に行ったのに、親切な人ですよね(笑)。ホームページを見てみると、英語を体系的に学べるプログラムを組んでいることがわかり、ここだ!と思いました。さらに、ホテルが綺麗で個室だったので、社会人にとって、これは重要なポイントですから(笑)、迷わずブライチャーに入学を決めました。

「たった2週間のフィリピン留学で得たもの」

フィリピン留学・セブ留学は語学学校ブライチャー|留学体験談|静さん 授業の様子

今回は2週間と短期間の留学でしたが、いかがでしたか?

宿題が山のよう出るから、毎日ひたすら勉強せざるを得ないので、思った以上の達成感がありました。こんなに勉強したのは大学受験以来ですが、ハードな勉強のおかげで勉強するのが習慣になりました。たった2週間で習慣を身につける事ができる、これは新しい発見でした。もちろん、2週間で英語がペラペラ!なんて事にはなりませんでしたが、確実に成長したと思います。

驚いたことに、帰りの飛行機で観た英語の映画の台詞が半分くらいわかるようになっていたんです!これは、発音クラスのおかげだと気付きました。この授業は、ひたすら発音のレッスンをするんです。

さながらボイストレーニングのようなもので、例えばαの発音の仕方は複数あって喉の開け方で変わってくるとか、子音と母音の単語のつなげ方や、強調する文節を、若干21歳にして優秀な先生が、細かく指導してくれるんです。

すると発音が出来るようになってくるわけですが、それが音を聞き分ける力になっているとは気づきませんでした。「発音が出来るとリスニングも出来るようなる」、考えてみたら、当たり前のことなんですけど、本当にびっくりしましたね。

また、毎日、英語のニュース記事や本を読んで、要約と意見を書かされるのです。ときどき疲れてしまって短い文章を提出すると「明日は250字以上が宿題よ!」なんて、言われちゃうんです。結構大変ですよ、250字の英文を書くのは。そんなわけで、英文を読むことや、書くことへの抵抗感が払拭されました。

そして、ライティングの授業では冠詞の使い方から学ぶのですが、正直「ずいぶん初歩レベルだな」って思ったのです。でもすぐに「こんな簡単なことさえ、理解できていなかったのか」と驚きに変わりました。

私達は、日本での暗記中心の教育によって「英語は複雑で、法則性のないもの」と、思い込まされていたように思います。しかし、「英語の文法はシンプルで、きちんとした法則がある」と、この学校で教わりました。

代表の一人である中西さんが、ガイダンスで「日本人は、英語が喋れないだけではなく、読めないし、書けないし、聞けない、まるで英語が出来ない!」と手厳しい事を仰っていましたが(笑)、ブライチャーではその全てを体系的に学べるように工夫されていました。

そして、英語の法則性がわかれば、勉強する気になるし、勉強の習慣がつけば、続けることが出来る、ここでの2週間の経験は、本当に有意義なものだったと思います。

ありがとうございました。最後に、静さんのこれからの目標を聞かせてください。

私はダイバーシティな世界が好きなのです。建築というクリエイティブな仕事は、いかに豊かな発想が出来るかにかかっています。とりわけ働く環境は重要です。年齢の高い低い、日本人と外国人、男性と女性、様々な人が混ざりあう事で、バラエティに富んだ、豊かな発想が可能になると思っています。

けれども日本は、海外からの観光客は増えたものの、外国人が働くことのハードルは高いままです。そこで、まず私自身が英語を使いこなし、外国人が働くことの出来る環境づくりをサポートし、バラエティに富んだ人びとと働ける環境をつくりたいと考えています。そしてその仲間とともに、建築家として、グローバルに活躍できるようになりたいと思っています。

「これから自分でどのように英語を勉強していけば良いのかが分かった。」その言葉を聞いて、スタッフ一同とても嬉しく思っています。これからグローバルに活躍する建築家になるべく邁進する静さんを、ブライチャーは陰ながら応援させて頂きます!