英語力ゼロからでも、3ヶ月集中すれば必ず変わる〜実例付き

英語圏で困らずに暮らせる語学力を付けるには、いったいどのくらいの時間がかかると思いますか?

何をもって「困らずに英語で暮らせる」とするのかは人によっても変わると思うので一概には言えませんが、例えばアメリカの大学に正規入学して授業になんとかついて行ったり、現地企業に入社してお荷物にならずに貢献できたり、というくらいを目指すのであれば、ゼロからスタートしてだいたい3000時間ほどで可能です。

むろん、この数字は一つの目安です。個人差や地域差もありますし、要求される英語力も仕事によって大きく変わるからです。とは言え海外在住や仕事で英語を役立てるなら、だいたい「3000時間」が一つの目安だと考えておいてください。

まずは1000時間

3000時間というと途方もないと感じる人が多いのではないかと思います。ただ、中学、高校の内容がしっかり身についているならば、すでに1500時間程度はやりこんでいますから、残るは半分の1500時間です。受験勉強でしっかりと英語をやった方ならさらに500時間、つまり合計2000時間くらいは費やしていますから、残り1000時間を頑張れれば、アメリカ大学に正規入学も十分に可能なのです。

ちなみに中学1年の最初の2週間くらいで授業についていけなくなった超初心者の方でも、1000時間を費やせば中学英語は確実にクリアできます。そしてベーシックな会話ならば中学英語で十分ですから、日本にやってくる外国人観光客の相手をしたり、海外旅行を楽しんだりというくらいはどうにかなります。

ですので、上級者にせよ初心者にせよ、どこでどうやってこの1000時間をクリアするのかが一つのポイントなのです。

どこで1000時間稼ぐか?

問題は、どうやってこの「1000時間」を稼ぐかです。1日3時間ペースで334日勉強すれば1000時間ですから、1年間で達成可能です。6時間なら166日ですみますし、11時間なら90日、たったの3ヶ月で達成可能なのです。こう考えてみると、なんだかできそうな気がしてきませんか?

ここで役立つのがフィリピン留学です。

3ヶ月留学してトコトン勉強する。すると1000時間達成できます。ブライチャーの生徒さんで気合が入ってる人は確実に12時間やりますし、そうじゃない人でも10時間くらいは勉強します。つまり、3ヶ月で少なくとも900時間行くわけです。ゼロだった人でも中学卒業時を超えて高校1年くらいまでは身につきます。中学英語が身に付いている人なら、もっと先にまで行けます。

では、1000時間くらいやりこむと実際にどんな変化が出てくるのか、いくつか実例を挟みつつ紹介したいと思います。

カンボジアでショックを受けたKくん

トップバッターはカンボジアでショックを受けたKくんです、このKくん、カンボジアにボランティア活動に行って、ショックを受けて帰ってきます。何にショックを受けたかというと、Kくんがボランティアグループの中で一番英語ができなかったことです。彼の英語力は中1の後半といったところでした。

「このままではマズイ!」と一念発起したKくん、ブライチャーにまず2週間留学しました。そしてさらに自分のできなさを実感したわけですが、再びリベンジで今度は3ヶ月やってきました。最後には400ワード以上のエッセイをスラスラと書き、日常会話を先生たちと楽しむまでになったのです。そんな彼は現在フロリダで正規の大学に通っています。ブライチャーを卒業した後にフロリダに移り、1年で現地のESLを突破したのです。ブライチャーでおよそ1000時間、そしてフロリダのESLで1年、つまり2000時間ほど積み重ね、合計3000時間。ついに進学を勝ち取りました。アメリカの大学といえば地獄のような読み書きの宿題がありますから、ブライチャーで読み書きのベースをシッカリと作り込んでいったのも良かったようです。彼の冒険はまだまだ始まったばかりですが、本当に嬉しいばかりです。

YESとNOしか言えなかったTくん

次は英語力がかなりヤバかったTくんです。何がどのくらいヤバかったかというと、飛行機の中で配られた入国審査の書類を、機内食のアンケートだと思って捨てたという強者です。入学当日にみんなに “Nice to meet you” と言われて、これは何かの合言葉に違いないと思ったというレベルです。

このTくん、まず3ヶ月ブライチャーで勉強し、ベーシックな会話がこなせるレベルに達しました。そしてその後は英語力を試そうと東南アジアを一人で旅行し、そしてまたブライチャーに戻ってきました。そう、彼には目標ができたのです。それは前述のSくんに続いて、アメリカの大学に行くことです。そんなKくん、次回は1ヶ月、そして最後にさらに2週間と合計3回やってきて、その後Sくんの後を追ってフロリダの大学に付属のESLに進みました。Sくんと比べるとスタート地点の英語力が低かったので、もう少し時間がかかるとは思いますが、そろそろESLを抜けられる時期ではないでしょうか?

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洋書やテレビ番組を楽しめるようになったBさん

最後に紹介するのは、洋書やテレビ番組が素直に楽しめるようになったBさんです。Bさん、ブライチャーに来た当初は中学卒業程度のレベルでした。学生時代も英語はあまり得意でなかった上に就職後使う機会が全くなかったため、すっかり忘れてしまったそうです。そんな彼女、当初は3ヶ月のつもりでブライチャーにやってきたのですが、延長を繰り返して合計6ヶ月間勉強しました。1日10〜12時間が当たり前のブライチャーで半年間って、ものすごい勉強量です。おそらく単純に1600時間くらいはやっているでしょう。

そんなBさんが、最近こんな話をしてくれたのです。

「私、ブライチャーで英語自体もみっちり学びましたが、それよりも英語を身近に取り入れる方法が一番身についた気がします。今だってニュースやドラマを観ていると分からない単語に遭遇しますが、以前のように気持ちがくじけなくなったんです」
「それから6ヶ月間毎日リーディングの課題をやり続けたおかげで、今は自分が好きなSFの小説とかを読んで、普通に楽しんでいます。小説を読んだりドラマを見たりして、特に英語を勉強をしているという感覚もなく、英語を学び続けられるようになったみたいなんです
英語学習の中で一番大切なのは継続だと思うんです。でも、以前は一体どんなふうに継続すればいいのかさっぱりわかりませんでした。でもブライチャーにきたお陰で、卒業して日本に帰ってからの自己学習をするためのベースが作れたように感じるんです。リーデイングとかライティングなんて日本でもできる……。そんなふうに思ってた時期もあるんですが、実際のところ、ブライチャーで背中を押されなかったら、絶対にやらなかっただろうと思います

現在このBさんが何をしているかというと、外国人だらけの職場で、英語を使う仕事についています。メールのやりとりの多くも英語です。まだまだ大変なこともたくさんあるようですが、短期間みっちりやりこむことで、間違いなくベースができがったようです。中学校卒業程度といえばおよそ700時間、そしてそこにブライチャーで1600時間ですから、3000時間も目前です。

語学学習は「継続」こそが大事です

そう、語学の習得にはどうしても時間がかかるんです。しかし、あるレベルに達すると、勉強が勉強と感じられなくなってきます。すると、楽しみつつ継続することが可能になるんです。いかに最短距離でこの「楽しみながら継続できるベースを作るか?」がポイントなんです。

そんなベース作りを確実にできるのが、ブライチャーへの短期留学です。

博 松井
hiroshi.matsui@brighture.jp

著書に『僕がアップルで学んだこと』『企業が「帝国化」するアップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔』などがある。2009年まで米国のアップル本社にシニアマネージャとして勤務。大学や企業での講演も多数。