22 1月 スパルタ式で、先生が手を抜かない。ひらすら続けるうちに、毎日のレッスンが習慣化し、喋るのが楽になりました
医師のFさんは、将来的な留学を視野に2016年にセブ校に1週間留学、その後2020年から My Brighture でレッスンを受講しています。週1回の発音クラスからスタートし、さまざまなクラスを試した結果、今は即興スピーチが気に入って、Listening and Speaking のクラスを毎日とっています。どのように学習に取り組んできたのか伺いました。
Fさん/30代/男性/医師
まずは英語の勉強を始めたきっかけから教えてください。
父が仕事で英語を話していたので、漠然と自分も大人になったら英語を喋れると思っていました。
しかし現実には、受験勉強で座学はたっぷりやったのですが、リスニングとスピーキングはほとんどできなない。センター試験ではリスニングがあったのですが、圧倒的に実力が足りず、ふわっとしか聞けませんでした。スピーキングは受験に必要なかったので練習していません。
大学生の時に就職前の数ヶ月間、イギリスに交換留学しましたが、そのときも全然喋れず、専門領域の話題でも会話になりませんでした。文章にしたら読めるのに、と。ほとんどただの旅行で、遊んで帰ってきたようなものでした。
その後、仕事では英語を使ったのでしょうか。
ときどき、外国人の患者さんが来たり、医学論文の読み書きをする程度で基本的に英語は使いません。社会人になっても、いまだに英語が喋れていないストレスがあり、勉強したいと思っていました。そんな社会人1年目に、ブライチャーを見つけたのです。
なぜブライチャーだったのでしょうか。
元々は、cakes(ウエブマガジン)の連載で松井博さんを知り、フォローしていました。経歴を見て信用できると思ったのです。
その松井さんが公開していた発音の仕方が個人的にすごく勉強になって、なるほど、と納得して、この人が作った英語学校に行ってみたいなと。
そこで2016年にブライチャーのセブ校に1週間行きました。将来的に大学院に戻る予定だったので、いつか数ヶ月留学しようと思って、お試しのつもりでした。
最初にセブ校に行ったときの感想を教えてください。
当時は先生が何を言っているかもわからず、簡単な挨拶だけで緊張する状況でした。朝から晩まで学校に缶詰ですが、言葉がわからないので授業が進まず、泣きそうになりました。
1週間で、できる限りのことをやりたいと焦り、ホテルに帰った後もひたすら勉強する日々でした。
具体的に印象に残ったクラスはありましたか?
発音のクラス(PP:Phonics and Pronunciation)が無茶苦茶楽しかったです。受験勉強でも発音記号の存在は知っていたものの、いざ実際にルールを教わって、点と点が線になった楽しさがありました。
教え方はスパルタです。先生が手を抜かないな、と。宿題の量が多く、強制的にしゃべらないといけない空間を与えられ、非常に厳しい指導でしたが、自分にはフィットしたと思います。
1週間で英語力に変化はありましたか?
伸びた実感は正直なかったですが、続けたら絶対に伸びるだろうと、満足して帰りました。
自分でも、英語は徹底してやらないと伸びないという感覚があったのですが、英語を使わざるを得ない環境に追い込んでもらえます。この環境を自分で作るのは難しいのです。そこを強制的にやらせてもらえるんですね。
1週間では足りず、1ヶ月は通いたかったです。当時、友達や母親、兄弟にも勧めたほどです。
英国時代の留学とは何が違ったのでしょうか。
当時は研究室に行くと日本人の先生がいるので、日本語でなんとかなってしまったんですね。英語の環境からは逃げて旅行していました。
発音を学んだことで、今まで不可解だったルールがクリアになった
その後は英語の学習は続けましたか?
その後しばらくは仕事が忙しかったのですが、コロナの2020年に学習を再開しました。それまで仕事に忙殺されてきたのが、急に自粛期間になって。英語と向き合う必要を感じていたので、オンラインコースを始めました。
まず発音からだと思い、最初は1週間に1回、PP と SF(Speech Fluency)のレッスンを受けました。
この時期の発音クラスではどんなことを学びましたか?
例えば、自分でリスニングしているときに「want to」がどう聞いても、「wanna」にしか聞こえないことがあるんです。「耳が悪いのかな」と思っていたけど、ルールを教えてもらってスッキリして、視界が開けました。
また、流れるような読み方をするにはどうするかとか、「T」を読まないケースがあるなど知ったのも楽しかった。どちらも自分には必要なクラスで、続けていくと、だんだん聞き取れるようになりました。
週1回にしたのは、それ以上やると、心が折れてしまったから。自分にはハードル高かったからです。僕はやるからには完璧にしたい。復習をしっかりやろうと思っていたため、レッスンが多いのは重荷だったのです。
自分がレッスンを何とか生かしたい、ものにしたいという思いが強く、できなかったところは絶対にできるように自分にプレッシャーをかけていました。できないことが前回、前々回とどんどん積み重なって溜まっていき、モチベーションが破綻してしまいました。そこで、とにかく続けることを第一目標にして、完璧に復習できなくてもいいと学習方針を切り替えました。そうすると週1レッスンを徐々に習慣化できるようになってきました。
受けてみて上達は感じられましたか?
オンラインクラスを始めて約1年半で、ある程度発音ができてきました。自分でも気をつけたら修正して正しい音が出せるレベルには仕上がってきたと思います。
この辺りから、もう少しレッスンの幅を広げていきたいなと思うようになりました。
この頃、雑談まじりに先生に勉強法のアドバイスを求めたところ、「発音のレベルは平均以上だけれども、文章構成能力や文法が弱いから、一通り全部のクラスをやってみたら」と勧められました。そこで、発音、日常会話(DC:Daily Conversation)、ライティング(RW:Reading and Writing)のクラスを、週3回やることにしました。
日常会話やスピーチの時間が好きで、いつの間にか勉強が習慣化
新しく追加したクラスはどうでしたか。
DC は、しゃべる時間がとても長いのが好きでした。ひたすら続けていくうちに、課題はあるものの、喋るのが楽になってきました。
DC が1周終わった頃に、海外に行く話が出て TOEFL を意識していたので、LS(Listening and Speaking)に切り替えました。レッスン後半に行うスピーチのパートが試験対策に役立つのではないかと思ったのです。
この後半のスピーチは、頭をフル回転させないと喋れないので、無茶苦茶好きでした。言葉が出てこなかったりして自分に腹が立つことが多いのですが、それが心地いいハードルだったのです。
ライティングは、ファクトだけ書く医学論文とは違い、表現力が必要で、勉強になりました。
自分の中では、変化は掴めないですが、この頃から単純に自分の中で学習が習慣化できたと思います。毎回のレッスンで、スピーチで使えるフレーズを1つ先生に教わって、次は使えるようにしよう、と毎日繰り返しました。
自習はどのようにやっていますか?
Brighture がお勧めする Podcast は通勤期間中にずっと聴いていて、ようやく内容が聞き取れるようになってきました。読書では「Who was」シリーズを読みました。
また、ドラマでは、英語字幕で「フレンズ」を見たのですが、始めた時は思ったよりはまだまだ聞けないなという感じでしたね。一回目では無理ですが、二回目でわかる感じです。
あるとき、アメリカの医師を日本に招いて接待する機会があったので、松井さんの学習相談を受けまして、「ハイソサエティの方を相手にする時にコネクションを作りたい。粗相がないようにするには、どういう点に気をつけたらいいか」と相談したのです。
そのときに、BC(Business Coaching)と DC、SC(Social Conversation)を勧められました。
BC はビジネス畑で働いたことがないので、丁寧な言い方とか、部下への話し方、伝え方など気をつけるべきポイントがわかりました。
SC はどうでしたか?
SC は、接待で複数人で話すコツを知りたかったのです。やってみて、ここは自分のウィークポイントだと思いました。個人的な感覚には合わないけど必要なスキルなんだろうな、と。将来的に、おいおい受けていく予定です。
その後、接待が無事終わったので、またスピーチをやりたいと思い、今は毎日 LS を受講しています。
他の英語学校は併用しましたか?
一時ネイティブキャンプをやりましたが、自分にとってはスパルタ要素が足りないなと感じました。喋り慣れるだけなら、別にいいかもしれません。先生にもよるでしょうが、何回かやった中では、指摘や修正はあまりしてくれませんでした。
長年勉強してきて、上達したと感じますか?
成長を実感するのは難しいです。ただ、まだ流暢ではないけれど、言いたいことは言えるようになってきたとは思います。兄弟や知り合いに「無茶苦茶変わったね」と言われて実感するくらいでしょうか。
先日海外に行ったのですが、わからないことは、堂々とホテルのスタッフや現地の人々に聞けるようになっていて、ようやく成長を感じて嬉しいです。
LS のレッスンでも、最初は丸ごと文章を書いて読んでいたのですが、今はしゃべる要点を3つくらいメモして喋って、時間配分ができるようになりました。
今の課題を教えてください。
喋るときに、今も日本語を頭に浮かべて英語に落とし込む部分が抜けないことです。頭で日本語訳をするのをやめて、もう少し反応よくしゃべりたいと思います。
受験勉強とはまったく違いますね。むしろ受験勉強でも、英語を英語のままやればよかった、と今は思います。
あとは、ボキャブラリーを増やし、フィラーを減らすことです。
ブライチャーを他の人に勧めますか?
具体的な英語の目標があって取り組みたい人には無茶苦茶フィットするんじゃないかなと思います。しっかり勉強したい方むけの英語学校で、モチベーションがある方にはお勧めします。ここまで熱心に教えてもらえるところはないんじゃないかな。ただ、気軽にちょっとしゃべってみたい人なら続かないかもしれませんね。
私もすでに兄弟や家族に勧めています。兄弟二人もセブに行きました。友達も1ヶ月セブに行って、楽しかったと言ってる。セブの方が英語しかない環境にぶち込まれるので早く伸びるんじゃないかな。
※現在は、集中的に学習するプログラムとして、セブキャンパスプログラムとオンライン留学プログラムを提供しています。
これからの勉強は?
海外で働いたり、住んだりしてみたいと思います。まだ留学が決まっていないのですが、来年くらいには TOEFL を受ける予定です。英語をずっと続けていきたい。もはやブライチャーでの英会話が日常の一部になっています。
ありがとうございました。