どうして英語が必要になるのか、わかりやすく解説します

「大学受験に民間の英語試験を導入」

「小学校から英語教育を開始」

こうした英語教育に関するニュースが毎日のように流れてきます。どこの企業でも入社や昇進に際して、TOEICの点数を要求するのが当たり前になってきました。

以前よりも英語の必然性が高くなったと感じるのは、おそらく僕だけではないでしょう。日本の人口は1億2000万人もおり、英語なんかわざわざ覚えなくても、国内市場だけで十分にビジネスができるはずです。これはいったい、なぜなのでしょうか?

この記事では、どうして英語熱が止まることなく高まり続けるのか、そして、僕たちは今後いったいどうすればいいのかを考えてみたいと思います。

日本語の必要性が少なくなる?

のっけから不穏なことを言うと、僕は今後、日本語の必要性がかなり低くなるのではないかと考えています。その代わりに、英語または中国語を話す必要性がどんどん増していくでしょう。ぶっちゃけ、日本語ができなくても別に困らないけれど、英語か中国語ができないと非常に困る時代がだんだん近づいているようにさえ感じます。素っ頓狂だと思うかも知れませんが、これには根拠があります。例え話を用いて、わかりやすく説明しましょう。

もしも世界が10の島だったら

仮に世界が10の島だったとします。それぞれの島には人が10人ずつの住んでいます。つまり、世界人口は100人です。各島では、別々の言語が話されています。各言語を話す人の割合は、ぴったり10パーセントずつです。人々は船に乗って島々の間で交易をしていますが、海を船で渡るのは大変です。ですので、そんな仕事をしているのはそれぞれの島に1人ずつしかいません。

ところがある年を境に、A島とC島でベビーブームが起こり、人口が増え始めました。A島とC島の人口はあっという間にそれぞれ20人になりました。他の島では人口が変わりませんでしたから、総人口は120人に達しました。それぞれの言語を話す人の割合は、A島で話されるA語と、C島で話されるC語だけそれぞれ16パーセントとなりました。他の島では人口が変わらず、その他の言語を話している人の人口比は、8パーセントとなりました。

A島とC島にそれぞれ20人も住んでいるので、それだけ生産も消費も多くなります。するとどの島にもこれを好機だと考え、交易を始める者が増えたのです。そして今では、それぞれの島に2人ずつ交易に従事する人がいます。A島とC島には4人ずついます。

やがて、もっと交易を盛んにしようと、すべての島の間に橋がかけられました。これでもう危険を冒して海を渡る必要がありません。どの人も島から島へと安全に歩いて渡れるようになりました。

その結果、みんなこぞって他の島の住人を相手に商売を始めるようになりました。しかし、言葉ができなければ商売になりませんから、みんなA島とC島で話されているA語とC語のどちらか、あるいは両方を覚えました。なぜこの二つの言語かというと、一番市場が大きいからです。

橋ができた後、どの島でも別の島の言葉を教えるようになりましたが、教えられるのはどこでもA語とC語ばかりです。やがて、A語とC語を話せる者が増えていきました。それどころか、子供が生まれると同時に、自分の島の言葉ではなく、A語かC語を教える者さえ出てきたのです。

その頃ちょうど、なぜかJ島だけ少しずつ人口が減り始めたのです。島の人口は今ではたった8人で、あと10年もすると7人に減りそうです。誰も子供を作ろうとせず、住人の平均年齢が上がるばかりです。つまり、J語を話す人は世界人口のわずか6%になってしまったのです。

島内の商売は芳しくなく、みんなこぞってA語かC語を学び始めました。今やどこの島に行ってもどちらかの言葉が通じるので、それさえ知っていれば商売ができるのです。すると、J語が少しずつ変容してきました。今ではJ語の中にたくさんのA語やC語の単語が取り入れられ、ちょっと聞いているだけでは、人々がA語を喋っているのかC語を喋っているのか、それともJ語をしゃべっているのか、とっさに聞き分けができないほどです。

インターネットという「橋」が世界を変える

以上は僕の創作です。この中のA島はもちろんアメリカで、C島は中国、そしてJ島は日本です。そして橋はインターネットです。A語は英語でC語は中国語、そしてJ語は日本語です。

以上の話を荒唐無稽だと感じますか? それとも、現実的な例え話だと思うでしょうか?

僕は、極めてありそうなシナリオだと考えています。すでにインターネット上にある情報の25%以上が、それぞれ英語と中国語で占められており、日本語の情報は5%を切っています。しかも、日本語が占める割合は年々下がっています。

アメリカでは今も人口が増え続けていますが、日本はもう11年間に渡って人口減少が続いており、これが止まる見通しは立っていません。なお、世界人口は現在77億人に達していますから、世界の中で日本人が占めている割合は、わずか1.7%しかないのです。

人口が減少するということはそれだけ市場規模が小さくなることですから、企業は必死になってこれまで以上に海外に進出しています。これまでは国内市場だけを相手にしていた企業ですら、入社や昇進の条件としてTOEICの点数を科すようになってきました。それというのも、この英語シフトが原因です。また、中国語を学習する人々も非常な勢いで増えています。

Brightureも何社かに講師派遣をしていますが、これまでは国内市場で稼いでいた企業ばかりです。

また、ここ20年ほどでカタカナ言葉の数が大幅に増えました。そのほとんどの言葉は英語 からやってきた単語です。

「今日のミーティングのアジェンダはマーケティング・ストラテジーだ。みんなでブレストしよう」

ちょっと冗談のように聞こえるかも知れませんが、こんな会話が実際にされているのです。30年前の人が聞いたら、半分くらいしか意味がわからないでしょう。

これがいいことなのか悪いことなのかよくわかりませんが、インターネットの普及と人口減少という二大ショックによって、英語と中国語の必然性は高まり続ける一方です。これにうまく適応するには、英語か中国語を覚えざるを得ないのです。

日本人に必要な英語力

今から新しい言語を学習するとしたら、リターンが一番大きいのは現時点では英語です。第一言語として中国語を話す人も多いですが、第二外国語としての英語が、事実上世界の標準言語となっているからです。

なお、今後日本人に要求される英語力は、次の2つに落ち着いていくのではないかと考えています。

1.学習ができる英語力
2.ビジネスができる英語力

まず学習ですが、ITであれ遺伝子工学であれ、最新のテクノロジーに関する情報は、英語の方がずっと早い状況です。翻訳されていない専門書やサイトも山ほどあります。このままでは、日本語では時代遅れの教育しか受けられなくなってしまう可能性さえあります。そして自分で自分の身を守るには、英語で学習できるだけの力をつけた方が良いのです。

また、上記の例え話のように、英語でビジネスができないと、今まで通りの売り上げを確保するのがどんどん難しくなっていくでしょう。いい悪いではなく企業や個人のサバイバルの問題なので、やっぱりこちらも取り組まざるを得なくなるのではないかと思います。

仕事で応用が効く英語力をつけるために

ではビジネスや学習に役立つ英語力というのは、具体的にはどのようなものでしょうか?

実はビジネスというのは割と話す内容が限定されるので、豊富な語彙も、日常のダベリで必要なカジュアルないい回しもあまり必要ではありません。必要なのは、フォーマルで綺麗な英語なのです。

予算やスケジュールやリソース、それから自分の専門分野に技術的な内容に関する単語がわかれば、十分なんとかなります。

なお、多くの人が会話練習に集中しがちですが、絶対に必要なのは1発で通じる整った発音と、相手に正確な情報が伝わり、なおかつ知性や品性をを疑われることのない、品格のある英作文の能力です。

そしてこの二つは、習わないとなかなか身につきません。

Brightureでは、フィリピン留学ととオンライン・レッスンの両方でどちらの力も身に付けることができます。

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博 松井
hiroshi.matsui@brighture.jp

著書に『僕がアップルで学んだこと』『企業が「帝国化」するアップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔』などがある。2009年まで米国のアップル本社にシニアマネージャとして勤務。大学や企業での講演も多数。