20 1月 TOEIC860点、留学経験6回。ブライチャー卒業生の体験談(60代)
「平日は1日あたり10時間くらい勉強しています。ブライチャーではアウトプット、話すことと書くことに重点を置きました。ここまできちんと添削してくれることは珍しいです。」
ミツさん | 社会人 / 60代 / 男性 /4週間 / TOEIC 860点
ブライチャーに留学するまでに、5回の留学を経験されているとお聞きしましたが、詳しく教えていただけますか?
2010年からフィリピン留学4回、ニュージランドにも1回、留学をしました。
- 2010年 マニラ 2週間
- 2011年 セブ(フィリンター) 1週間
- 2012年 セブ(フィリンター) 3週間
- 2015年 ニュージーランド 16週間
- 2015年 セブ(サウスピーク)4週間
そして今回が6回目の留学です。フィリピン留学としては5回目ですね。
ブライチャーでの授業・学習・生活について
ブライチャーでは、どのように過ごされていますか?
今回の留学では平日はだいたい1日あたり10時間くらい勉強しています。18時か19時くらいまで学校で勉強して、夕食後はホテルに戻ってまた宿題をして、とかなりストイックな生活をしています。金曜の夜はみなさんと外食に出かけますが、土日はほとんどホテルにこもって勉強ですね。
本当にストイックに勉強されていますね…。勉強の内容を具体的に教えていただけますか?
主に作文です。ここでの宿題は作文なので、そこに集中しました。普段は400ワードくらいの文章を40分間で自分の知っている言葉で書く、という練習をしていますが、今回のフィリピン留学ではそのリミットを外し、2時間くらいかけて、自分で表現したい言葉を辞書やオンラインで探し、それを使いながら文章を構成していきました。
授業では書いた文章を先生に添削してもらい、これは不自然だとか、これは使っていいんだとか指摘をもらっていました。ですからメインは、自分が表現したいことを思い浮かべて、ふさわしい英語表現を調べる。これですね。
それを翌日先生に見てもらい「ちょっとこれはおかしいよ」「ではここは、どんな風に表現するんですか」とやりとりをしながら学んでいきました。
どのようなことを指摘されるんでしょうか?
僕の場合、英語の論理構造はある程度理解しているので、そういうロジカルな面では指摘されていません。いま先生から指摘されているのは文法上のもの、定冠詞とか動詞とのcollocation(言葉同士の自然な結びつき)とかですね。動詞と形容詞や名詞には相性があるわけですよ。浴衣を羽織るとか、辞書を引くとか、日本語でもあるじゃないですか。
そういうのをちょっと指摘してもらうくらい。実際、添削してもらう時間は10分くらいで、前半40分は宿題で読んだ記事に関してのフリーディスカッションですね。
宿題のコンテンツは、僕の場合はハーバードビジネスレビュー(※注)か新聞の社説でした。書いてある事柄は、ほとんど自分で体験したり勉強して知っていることで、内容については十分コメントできるので、それを英語でアウトプットするのが僕にはいい勉強になりました。
※注:ハーバードビジネスレビューとは、1922年にアメリカで創刊された、ビジネスの主要分野(戦略、マーケティング、人材マネジメントなど)について、さまざまな分野の論客の寄稿やインタビューを掲載しているマネジメント誌。執筆陣にはグローバル企業の経営者や一流戦略コンサルタントをはじめ経済学・心理学・脳科学・芸術分野の研究者などもおり、最先端の知見を横断的にカバーしている。
出展:ハーバード・ビジネス・レビューのご紹介
宿題の題材を元にディスカッションをするのですね。
スピーキングのアウトプットをしに来たので、ここでは十分楽しんでディスカッションできました。こう言っちゃなんですけど、場合によっては先生より僕の方が経験深いですからね。
ブライチャーの満足度は?
今回の4週間の満足度はどれくらいでしょうか?
かなり高いですね。ただ欲を言えば、もうちょっと松井さんとの授業が欲しかったですね(※注)。松井さんの授業は世界でここしかないですからね。
※注:上級者に関しては、松井が直接指導することもあります
それでもやっぱりとてもよかったですね。ブライチャーでは、きちんと添削をしてくれるので、アウトプット、特に書くことに重点を置きました。ここまでしっかり添削してくれるのは珍しいですよ。
それこそハーバードビジネスレビューみたいなものを読もうと思ったら、ある程度社会経験が無いと読めません。他の学校は二十歳代前半の先生が多いですから、英語は話せるけどビジネスの経験が無いわけです。レビュー誌を読んでも的確なディスカッションができない。と言うとちょっと怒られるかもしれませんけど。
それはたくさんの学校で起こりそうですね。
例えば学生さんとそういう議論できるかって言うと、日本語でもできないと思います。最近の金融機関、金融情勢についてどう思うって言われても、金融関係じゃない学生さんは答えられないじゃないですか。それを細かく論じているようなペーパーですから、話が進まない。英語自体の問題じゃなくて、英語で何を話すかってとこですね。
僕は技術系の研究員ですけど、2001年頃に、経営コンサルタントを認定する国家資格である中小企業診断士の資格を取っているんです。
だからどういう部類のジャンルの論文が来ても、ビジネス上の論文であれば、ほとんどは理解しながら読み進めることができます。技術屋としてはちょっと珍しいかもしれません。
技術系についてだけでなく、ビジネスについても知識をお持ちなんですね。
そう、マスターとは言えませんが、資格を保有する程度には知っていて、あとは社会人経験がある。その経験に基づいて自分の意見を持ちながら英文記事を読んでいます。それを作文に反映させた上で、授業の中で先生と議論をしています。ここではこういった勉強ができるので、楽しみながら勉強させてもらっていますね。
とても、充実された留学ですね。
そうですね。それに松井さんの存在はすごい刺激的ですよね。彼は英語学習において日本人の欠点を知っていますから。日本人としてネイティブと接していた経験というのは、それはもう非常に刺激的です。
フィリピン留学後の展望
卒業された後は、何をされる予定でしょうか。
日本に戻ります。たぶん、もう英語の勉強の為に学校に入ることは無いと思います。勉強の為の勉強はやらなくていいかなと。来年から仕事を再開するので、英語を使うような現場で培っていけばいいかなと思っています。
お仕事はまた同じ研究職ですか。
いえ、来年からはコンサルタント関連の仕事をします。ですから、幅広い知識が今まで以上に要求されますね。
お話をお伺いしていると、すごいバックグラウンドですよね。
冷静に考えれば強みはたくさん持っていますね。基本的には無機材料系(お仕事関係)の知識と、ビジネスの知識、それから統計やビックデータの解析もやっています。それとネットワーク。僕、インターネットは1995年に開始してるんですよ。
95年に開始?
そうです。96年には自分のサーバーを持っていて、手書きでHTMLタグとコンテンツを書いて、アップロードするってこともやっていました。ネットワークはネットワークスペシャリストの資格も持っています。
それくらいの知識はあるし、英語はそこそこ喋れるし、あとはそれらを武器にして、コンサルタントやれるかなと。
すごいですね。今後も、楽しみですね。
はい、とても楽しみです。
「ブライチャーでの1ヶ月間は非常に有意義でした。英語とその他の知識を武器にして、コンサルタントをやっていきます。」