たった8週間でライティングスピードが3倍に――プロジェクトマネージャーの桜井さん

今回は、システム開発のプロジェクトマネージャーの桜井さんにインタビュー。大学院卒業後は英語に触れる機会はあまりありませんでしたが、転職を機にブライチャーへ留学を決意。8週間、毎日英語に浸ったことで、ライティングスピードを3倍以上に伸ばしました。

桜井慎弥さん /30代 /ITプロジェクトマネージャー/8週間


留学までの経歴を教えてください。

大学院で人工知能を研究した後、システム開発を行う会社に入社しました。主にプロジェクトマネージャーとして働いてから、海外でキャリアを積むことを目指し退職。8週間ブライチャーで勉強することにしました。

なぜ海外で働きたいと思ったのですか。

日本国内だけで仕事をしてきましたが、海外、特にアメリカのIT業界のスケールの大きさ、仕事の早さ、変化の大胆さに大きな差を感じていました。自分をもっと成長できる環境に置きたいーーだから海外で経験を積むことを決め、英語の勉強を始めました。

英語の学習歴を聞かせてください。

大学院では英語の文献を読んでいましたが、書いたり、喋ったりする機会はほとんどありませんでした。しかし、漠然と英語の必要性は強く感じていました。

挫折から通った日本の語学学校。でも英語は伸びなかった

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なぜ必要性を感じていたのでしょうか。

大学院のとき、あるプログラミングコンテストで入賞し、シリコンバレーを視察しました。ところが現地のベンチャーキャピタルに作品をプレゼンする機会を得たのに、ほとんど英語を喋れなかったのです。

結局、原稿を作り込んで暗記し乗り切ってしまった。もったいない、不甲斐ないと悔いが残り、就職してからも英語の勉強は断続的に続けていました。国内の語学学校に通った時期もあります。

どれくらいのペースで通われたのでしょうか

週に1,2回のレッスンを、半年ほどです。

英語力は伸ばせましたか。

伸ばせませんでしたね……。

なぜ伸ばせなかったと思いますか。

カリキュラムらしいカリキュラムがなかったからだと思います。テキストを読んで、内容について講師とディスカッションをして、間違ったら指摘される……ただそれだけでした。頭にあまり残らなかった。

英語を話す満足感が得られ、自分のスピーキング能力を把握するには良い機会でしたが、それ以上のものは得られませんでした。

カリキュラムと講師の質でブライチャーを選んだ

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今回ブライチャーを選んだ理由を教えてください

私が学校選びで重視していたのは以下の3点でした。

  1. 次の職場での社内公用語が英語なので、TOEICのスコアではなく、英語力自体を伸ばせること
  2. 留学期間は長く見ても2ヶ月間だったので、マンツーマン中心で、英語漬けにしてくれること
  3. 学費は高くても良いので、講師の質が高く、英語を伸ばすカリキュラム・メソッドが確立されていること

これらを満たす候補を、ブライチャーを含めた数校まで絞り、説明会にいくつか参加。ブライチャーの説明会での、1日平均12時間勉強すること、「講師の採用プロセスが何段階も用意されていること」、そしてスピーキングとリスニングを伸ばすには読み書きが大事という考えに納得し、ブライチャーに決めました。

ブライチャーの講師になるには(1)書類審査(2)面接(3)発音試験(4)ライティング試験(5)TOEIC試験(6)松井・中西を相手にした模擬授業、以上6つのプロセス全てに合格して、初めて「トレーニング生」として採用され、研修が始まります。ブライチャー式メソッドを徹底的に習得した後は、英語が堪能な日本人スタッフを相手に3つの主要科目で模擬授業を行い、6週間以内に全ての科目で合格して、初めて生徒の前に立つことを許されます。合格率は約2.5%以下。

それでは、ブライチャーで8週間勉強を終えた感想を聞かせて下さい。

伸ばしたかった4技能がバランス良く底上げされたと思います。ブライチャーは以前通った学校と違って、カリキュラムが確立されていました。

すべての授業が、ほかの授業の準備や実践の場として機能していて、「学習→実践→定着」のサイクルが徹底しており、効率よく英語力を伸ばせました。

特に大きく成長を感じた能力はありますか。

リスニングですね。留学当初は、先生の言っていることの20%も聞き取れませんでした。

今はどれくらい聞き取れるようになりましたか。

専門的な話や、知識のバックグラウンドがない話題でなければ大意を理解し、会話を楽しむことができます。

どうしてリスニングが伸びたと思いますか。

「Phonics and Pronuciation」が大きく貢献しました。以前は母音と子音の正しい音や、各単語が繋がって音が変化したり、脱落するルールを知らなかったので、中学校で習うような単語さえ認識できないことが多々ありました。

いくつか例をあげてもらえますか。

アメリカンアクセントでは、連続する「T」は発音しないので、「Gotten」や「Written」は「ガッン」「リッン」のように発音します。また、NとRに挟まれた「T」も発音しません。「Center」が「セナー」になります。

どれも基本的な単語ですが、発音のルールを知らないと認識すらできないので、当初はとても苦労しました。しかし8週間かけて徹底的に教え込まれたので、音と認識のギャップが縮まり、リスニング力が大きく伸びました。

2ヶ月で、ライティングスピードが3倍に

たった8週間でライティングスピードが3倍に――プロジェクトマネージャーの桜井さん

ブライチャーでは「読めないものは聞き取れない」「書けないものは話せない」の考えから、読み書きの訓練も重視しています。ライティング力の変化についても話を聞かせて下さい。留学当初のライティングはどのような状態でしたか。

ほとんど書いた経験がなかったので、高校のときにやった和文英訳レベルの文章を、ただ繋げて長くするレベルでした。

自分の文章が自然な表現で書かれているのかも、読みやすいのかも一切分からず、文法的に合っているのか心配するばかり……暗中模索とはこのことです。

スピードも遅く、宿題で250ワード以上書くように言われた際には、3時間以上かかっていました。

今はどのような状態ですか。

250ワードを1時間以内で書けるようになりました。

どうして3分の1の時間で書くことができるようになったと思いますか。

書ける文章のパターンが増えたからだと思います。

たとえば僕たちが日本語を書く際にも、実は1つひとつ単語レベルで言葉を並べているわけではなくて、ある程度決まった言い回し・フレームがまず先にあって、そこに言葉を当てはめている感覚だと思うんです。だからこそ、スピーディーに喋れる。英語も同じな気がします。

2ヶ月間、毎日500ワード以上書き、添削され続けると、書ける文章のバリエーションが増えていきます。

すると、こういう論理展開のときは、このパターンを使う、といったルールが自分のなかで生まれるので、文章を書く際に悩む時間が短くなるんです。

毎日書く以外に、ライティング力を伸ばすために工夫した点などあれば教えてください。

「Writing Reviews」では、毎日リーディングの宿題が出されるのですが、使えそうな文章を見つけたらメモして、次のライティングの宿題で必ず使いました。使うことで初めて頭に定着するし、添削を受けることで、正しい使い方、ニュアンスを教えてもらえるので、積極的に取り組みました。

では、今後の課題はなんだと思いますか。

スピーキングですね。文法的なミスは減ったし、こなれた表現が口から出るようになりました。会話のキャッチボールもスピーディーになった……でも、まだまだ満足できません。

たとえば「Social Conversation」では、いかにグループでの会話に割り込んで、話題をコントロールするかを学ぶのですが、どうしても聞き役になる時間が多く、後悔しています。成長機会を活かしきれなかった。

ほかの授業のときはなんとかなるんです。「Writing Reviews」「Enhancing Expression」では、自分が読み書きしたものついて話すので、意見がまとまった状態で臨めます。

でも、「ダベり」になるとそうはいきません。よく知らないトピックで、どんどん話が進んで、置いてけぼりにされることもしばしば。自分のペースで進めるには、よどみなく喋り続けられるスピーキング力はもちろん、最適なタイミングで相手の話に割り込むことも大事です。

自然に割り込むには、声のトーンや相槌の打ち方など、自分の存在感にも気を使わなければいけませんし、発言が少ない人に対して話をふるための気遣いも必要。そこからまた話を膨らませるためのテクニックも求められます。

これらをきちんと実行するだけの実力と度胸が、僕には足りなかった。先生たちも何度も指摘してくれましたが、頭で分かっていても、やるとなると難しかったです。

またブライチャーに留学したいと思いますか。

もちろん。次回はもっと積極的に喋って、今回感じた課題を克服したいです。

ありがとうございました。最後に、フィリピン留学を考えている方にメッセージをお願いします。

まずは留学の目的をはっきりさせることが大切です。英語力を伸ばすことを第一に考えるのか、就職のためにTOEICスコア向上に努めるのか、バケーションと勉強をバランス良くこなしたいのかで、選ぶべき学校は異なります。

私は仕事で使う予定があるので、大量の書類をさばけるだけのリーディング力、説得力のあるメールが書けるだけのライティング力、会議に参加できるだけのスピーキング・リスニング力を身につける必要がありました。

ブライチャーには、英語力の底上げするためのカリキュラムと、それを分かりやすく提供してくれる先生が揃っているので、私と同じような目的を持った人には、強くお勧めします。