ライティングで豊かになった語彙力と表現力ーーーフィリピン留学で欧米留学よりも力がついた戸高利也さん

カナダとニュージーランド、2カ国での海外留学経験を経てブライチャーに来てくれた戸高利也さん。なにが彼を英語学習に、そして3カ国目となるブライチャーへの語学留学に駆り立てたのか、ブライチャーでの授業は経験豊かな彼にどんなふうに映ったのか?お話を伺いました。

戸高利也さん /20代/16週間

海外の経験がずいぶん長いと伺っています。

カナダに1年4ヶ月、ニュージーランドに2ヶ月、留学していました。英語圏に留学すると、自然と英語ができると思う人は多いでしょうが、現実はそんなに甘くありません。

実はカナダ留学を終えてもっと英語を学びたいと思い、ニュージーランドに渡るまでのインターバルを使って1ヶ月間フィリピン留学をしたことがあるんです。でもそのときはブライチャーではない別の学校にお世話になっていました。

他校でブライチャーの評判を聞いていらっしゃる方が多いですが、利也さんも?

いいえ。その時はブライチャーのことは知りませんでした。

ではどうしてブライチャーへの留学を決意なさったんでしょう?

最初のフィリピンを経て、ニュージーランドに渡ったあと、自分の英語のできなさを痛感しました。 カナダ留学ではそこそこ授業も理解できたし、周りの学生の英語レベルもそんなに高いとは感じませんでした。フィリピン留学もそう。もちろん僕より英語ができる人はいましたが、できない人も多かったです。半分レジャー気分で英語を学びに来ている学生が多かったんです。

それでニュージーランドのカレッジに入学してみたら、自分の英語のできなさに愕然とすることになりました。先生の英語はとてもわかりやすくて授業にもついていけたけど、クラスメートの中国人やインド人の話す英語が難しくて理解ができなくて。家庭の事情があって留学を2ヶ月で切り上げないといけなくなり、日本に帰国したんですけど、消化不良でした。

ではどうしてまた、フィリピン留学に?

前のフィリピンの留学先では、先生のフィリピン訛りの英語が気になりました。でもニュージーランドにはいろんな国から学生が集ってきていろんなアクセントがあるし、ホストマザーの英語なんて激しくなまってて全然聞けなかったんです。だからいろんなアクセントに慣れるっていう意味で、フィリピン留学も悪くないのかな?って思ったんです。

前向きですね。

でも遊びで来るのは嫌だったんです。やるからには徹底的に自分を追い込みたかった。そうしてネットで調べていくうちに出会ったのがBrightureでした。「ここだ!」って思いました。

ライティングで豊かになった表現力

Brightureは期待していた環境でしたか?

ニュージーランドやカナダと違って英語ネイティブの国じゃないのに、ここの先生はとても洗練された英語を話すので、フィリピン留学のイメージも変わりました。どの先生も発音がきれいで、いろんなアクセントに慣れるって言う意味ではブライチャーは期待はずれでした。

でも厳しい環境は、期待通り。特に僕はライティングが苦手なので、RW (Reading and writing) はかなり大変でした。

どんな授業だったんでしょう?

宿題として課題のサマリー(要約)と、関連するトピックについてのエッセイを書いて、それを翌日の授業で添削してもらうというものです。

最初はBreaking Newsなど簡単だったんですけど、一ヶ月ほど経って慣れてきたころに、先生が「今日からリーディングの教材は小説にしよう」と言って。 2つ提案された小説がどちらもネイティブの小学生向けの小説。悔しいからどうせだったら難しい方をと思って「The Boy in the Striped Pajamas」を選びました。

けど、大失敗でした。とにかく難しかったです。一日一章ずつ読んで、サマリーを書くんですが、きちんと意味を確かめながら読むと2時間はかかるんですよ。慣れないうちは時制が違っていることで回想シーンが挟まれていることに気づかず、、全然ストーリーが追えなくて訳がわからなかったです。

それからエッセイ。これも毎日2時間はかかってました。小説読んで、文章書いて計4時間。それから他の授業でももちろん宿題が出るでしょう。やばい、と思いました。

エッセイは「喋りに来てるんだから意味ない」という生徒さんもいらっしゃいます。

でもやってみて一番有益だっだのがRWでした。表現の幅が広がるし、新しいボキャブラリーに出合う機会が圧倒的に多かった。普通に会話しているだけだと、新しい表現ってほとんど使いませんから。

どの授業にも不満を言わず、きちんとこなしてくださっていたと伺っています。

でも一度先生に不満というかリクエストしたことはあります。

LS1っていう授業があります。「タイムバウンデッドスピーチ」の意味がどうしても見いだせなくて。「リスニング教材を聞いて、1分間で構成を考えて内容を3分間話す」みたいなのは普通の会話ではありえない、意味がないから普通のインタラクティブな会話の授業にしたいってお願いしたんです。

でも先生から「僕のレベルでその授業の構成はもったいない」と言われ、僕もそれ以上は何もいいませんでした。でもある日、LS2というグループレッスンで、比較的長いセンテンスを話す必要があったときに、「あぁ、先生が言ってたのってこのことだったんだ」って納得がいったんです。

と言いますと?

ビギナーのうちは話すことに一生懸命になりすぎて、途中から自分が何言ってるのかわからなくなったり、相手の当初の質問からそれたりしました。でもLS1のタイムバウンデッドスピーチは「限られた時間で要点を簡潔にまとめて話せるようになる」ことが目的ですよね。それが意識にあったから、どれだけ長く話していても、論点がずれなかったんです。意味がないなんて、恥ずかしいこと言っちゃったなと思いました。

同時に、「相手に理解してもらいやすいように話す」ことの大切さも理解しました。とりあえず意味が伝わればいいっていう意見もありますけど、こちらの意図を理解してもらうためには正しい英語で話す以上に、相手にストレスを与えないようにしないといけない。「論理的に話す」ことの大切さを実感しています。

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Brightureとカナダ・ニュージーランド留学の違いとは?

カナダやニュージーランド留学とフィリピン留学との違いを詳しく聞かせてください。

カナダ、ニュージーランドとフィリピン留学の違いはやはりマンツーマンでのレッスンでスピーキングに費やす時間が圧倒的に多いという点です。

あちらではグループレッスンが中心なのですが、グループレッスンだとどうしても先生がすべての生徒を見れないですし、ある程度喋れるようになったら、同じレベルの人同士で簡単な表現や、正しいのかどうかもわからない言い回しを使って会話してしまいます。 ですが、セブ島、特にブライチャーは先生が話したことをメモしていたり録音しているので、間違った所を正確に指摘してもらえます。それだけでなく、表現はあっていてももっとその状況にあったものや違う言い回しなどを教えてもらえるので色々な表現を学ぶチャンスが多いです。

それと、LS1や LS2などでの時間を設定された中で話すという時に、時間がないので頭の中で日本語で考えたことを英語に翻訳して言うのでなく、思ったことをそのまま英語で言う、瞬時に話す力がついたような気がします。

ライティングに関してはいかがでしょう?

ライティングもブライチャーでは色々なライティングスタイルに対応していますし、更に時事問題や文化の違いなどと重ねてエッセイの問題が出る時があるので、現代に必要な知識、単語と触れ合う機会が多かったです。 また、自分が書いたエッセイの内容について、先生とじっくり話す時間があったのも良かったです。

カナダと違ってニュージーランドではライティングの課題が結構出てたのですが、やはり一人の先生が20人近くの生徒のエッセイを添削をするので、間違いを指摘されるだけでした。なんでこのが表現ダメなのかを詳しく聞けず、丁寧な指導を受けられなかったり、新しい表現を覚えることが難しかったのも残念でした。

授業以外で気づいたことはありますか?

先生だけでなくブライチャーは生徒のレベルや意識が高かったのも僕自身のモチベーションにつながりました。

カナダ、ニュージランドでも勉強はしてたつもりでしたが、ブライチャーに来てそれは「つもり」だっただけで、まだまだ全然足りなかったと実感しました。 英語の勉強が必要と思えない程レベルの高い生徒の方、学生、社会人、フリーランスの方等さまざまなバックグラウンドをお持ちの方たちが一生懸命勉強やプレゼンをしてる姿を見ていると、僕の努力は全然足りないと実感しました。システムだけでなく環境、生徒さん達全然違い新鮮で刺激になりました。

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英語を続けるのは「楽しいから」

今後どんなふうに英語に触れていかれるんでしょう?

実は僕、「英語を使ってやりたいこと」ってあんまりないんです。 家業を継ぐにあたって、英語でなにか貢献できればっていうのは漠然とあります。だけど今すぐに英語が必要かって言われるとそうでもないです。全く関係ないわけではないですけど、緊急性もないんです。

友達からは、「そんなんで英語勉強しててなんか意味あるの?」ってよく聞かれます。たしかにそうかも知れませんけど、英語を勉強するのに意味なんていらないとも思います。目的がないと英語勉強しちゃいけないのか?って。

TOEICでハイスコアを取りたいとか、そういうのもないんですか?

今のところは興味ありません。 検定試験を悪くいうつもりはないですし、TOEIC900点を取得するために払われる努力は心から尊敬できます。でもそれって「TOEICで900点を取れた」っていうことしか証明していないとも思うんです。 問題集を繰り返し解いたり、机に向かって黙々と勉強するだけだと本当の英語の面白さを感じることはできないと思う。それって本当にもったいないって思うんです。

なるほど。TOEICでハイスコアが取れても話せない人はいっぱいいます。

僕は今、英語がすごく楽しいんです。

最初にカナダに行ったときはdecideっていう単語がわかりませんでした。聞き返したら、話すスピードを落として丁寧に発音してくれた。聞き取れなかっただけだと思われたんですね。まさか、僕がそんな中学レベルの単語を「知らない」なんて、相手は思いもよらなかったんです。

救急車を呼びたいシチュエーションでExcuse meというべきところをSorryと言ってしまって、必要な援助が受けられなかったこともありました。どちらも日本語では「すみません」ですから。病院に行ったら行ったで自分の症状を何一つ説明できない。留学当初はそんなことばかりでした。

でもBrightureで学んでいくうちに、「ここはこんな表現が使える」とか、「今の言い方はちょっと変かも知れない」とか考えながら話せています。カナダやニュージーランドに留学していた時には考えられなかったことです。

カナダのカレッジでは周囲の留学生より多少英語ができましたし、初めての留学だったこともあって、そんなに自分の英語の弱点を意識することはありませんでした。でもニュージーランドに渡ってみて、周囲の英語のレベルの高さに愕然としてしまった。

どちらの留学先でも、「自分の英語が相手にどんなふうに伝わるか?」なんて考えていませんでした。とりあえず先生の言うことがわかれば良かったし、そんなこと、考える余裕もなかったのかも知れません。

でも今は英語を使って、いろんな人とコミュニケーションが取れて、さまざまな価値観に触れることができます。そんなふうに英語を楽しんでいる自分と出会えたことが本当に嬉しくて。ビジネスで使うわけじゃないし、検定試験を受けるわけでもありません。

ただ「楽しい」から英語を学ぶ。それだって立派な価値があることだと思っています。

ありがとうございました。