5年間の壮絶な自習生活を経て、ブライチャーのスタッフになるまで スタッフ小田のユニークすぎる英語学習歴

今回はブライチャーのスタッフ、小田貴大に話を聞いた。彼は5年間の自習でTOEIC920点をとったあと、ブライチャーにやってきた。紆余曲折を経た彼の英語学習のストーリーには、全ての学習者に参考になるヒントが詰まっている。

英単語と読解の参考書だけを2年間ひたすらやった日々

元々は何をしていたのですか?

大学在学中は、エンジニアの友人とウエブメディアのビジネスをやってました。

しかし僕は文系で、プログラミングの知識もなく、まだ(学習量が)足りないなと。

将来はウエブサービス開発のマネジメントがしたいと思い、技術とマネジメントを同時に学べる学校を探したら、英国にしかない。

そこで英国の大学院に申し込んだら、英語力をつけるという条件で合格をもらいました。そこで、卒業後は英語だけ勉強することにしました。

どう勉強したのですか?

実家に住んで1年間、IKnowという単語勉強アプリと伊藤和夫の英文解釈法の参考書をひたすらやりました。

単語は四択のクイズを選び例文の音声を復唱、それだけです。何時間でも没頭できるので合わせて1日7−8時間。実は大学入試のときは僕、英単語だけで合格したんですよ。過去の問題をみたら、英単語だけで合格できそうな大学があったので。

だから単語だけ集中して1年やれば英国の大学院レベルに行くのではと思ったのです。ところが1年やってもまだできない。

……そりゃそうですよね。大学院入試のためにIELTSやTOEFLはやらなかったのですか?

勉強の仕方がわからなかった。IELTSも見たけど、難しすぎてまだ無理だと思いました。

1年で語彙は増え、大学センター試験レベルの文章は読めるようになったけど、また受からなかった。運よくその大学院が待ってくれたので、もう1年やりました。

今度は英文法の本も読み、やっと文法がわかるようになった。でも2年目もダメで、3年目から大学院に行く熱意が失せてしまった。

携帯も解約し、友達とも連絡を絶ってました。新卒の就活に有利な「チケット」もない。辛かったです。

夜勤のバイトしながらさらに3年の自習。300万貯めてカナダへ

単語と英文解釈と文法を2年。英会話学校には行かなかったのですか?

日本の英会話学校は小学校の時行っていて、その経験から大したことないって知ってたんです。それに、お金がなかった。いまやってる英語を高めるしかないかな、と思って、夜勤のコンビニでアルバイトしながら、自習しました。

今度はどんな勉強をしたのですか?

単語、読解、文法に加えて、DVDを見たり、オンラインの添削を始めたりしました。当時は文章を3行書くのに3時間かかってましたね。これを3年続けて、300万円貯金を作って2014年、カナダにワーキングホリデーに行きました。

カナダにいる日本人の英語の下手さに衝撃を受ける

カナダの生活はどうでしたか?

まず意外に自分が英語を「喋れる」ことがわかりました。

ESLでは上から2番目のクラスになり、カナダ人に発音を褒められた。今思うと、ひたすら英単語の例文を真似ていたのが良かったのだと思います。

トロントの語学交換サークルに行ってみたら、1年以上いる日本人の英語が僕より下手だった。

「カナダで生活してもスピーキングって伸びないんだ」と気づいて、どうしようかなと。確かに大学のESLは生徒15人に先生1人。ライティングを見てもらえるのは週1回。文法やライティング向上のアドバイスはもらえなかったので、大した成果がなかった。

そんなとき、松井博のツイッターで英語はライティングだよ、と書いているのを見て、理屈として通っているなと。これだ、と思いました。

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カナダに行って1ヶ月くらいで気づいてしまったんですか?

そう。それで4ヶ月くらいで日本に帰り、就職しようとTOEICを受けたら920点取れました。その後ブライチャーに3ヶ月行きました。

ブライチャーに3ヶ月、音がはっきり聞こえるようになった

ブライチャーに行って変わりました?

視界が開けた感じがしました。

当時、ネイティブのYoutuberの動画を見ていましたが、来る前は7−8割しか聞き取れなかったのが、3ヶ月経ったら単語が1語1語ハッキリ聞き取れるようになった。率直に言っても伸びた感バリバリでした。

なぜ聞き取れるようになったのでしょうか?

理由はいくつかあると思います。フォニックスを習い正しく発音できると、細かい音が聞き取れるようになりました。

あとは量ですね。たくさん読んで書くので、相手が喋る展開が先読みできる。「ああ、Thatがきたから、今から詳細を説明するんだろうな」という感じで、聞き取りやすくなりました。カナダのESLの3ヶ月よりずっと変わった。

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ライティングも良かった。いかに自分の書く文章が長く、複雑で冗長かがわかりました。ここまでシンプルに書いていいんだ、と。

喋るのも、確実にアーとかウーとかいうのが少なくなりましたね。たくさん毎日書いて、喋ると自分の中で喋りのパターンが決まって来るんです。

読む量も多かったですね。ビジネス書を1日1章とか読むのに2−3時間かかってました。

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留学生活では誰とも喋らなかったと聞きました。

ストイックでした。お昼ご飯と晩ご飯は宿題に当てて、ほかの学生と喋って時間を潰さないようにしました。とにかく宿題に時間がかかった。

ライティングでは書けるようになればなるほど、こだわるポイントが増えて、うーんうーんと悩み時間がかかるんです。

一日はどんなスケジュールでしたか?

授業が終わったら19時過ぎに帰ってまず寝る。夜中の2時に起きて、朝まで勉強、というのを繰り返していました。3ヶ月ストイックにやってたら、体重が3ヶ月で8キロ落ちました。

壮絶ですね。

ブライチャーが終わって帰ったら、就活するつもりでした。当時TOEICの点数が920あったけれど、これを最大限にしようと決意していました。

合計12週間いたんですが、10週目くらいに松井から「うちで働かないか?」と声がかかりました。

何を見てたんでしょうね?

あとで松井に聞いたら、「圧倒的に真面目に勉強してた。自分を追い込んでた」と言われましたね。

ブライチャー就職後はいかがですか?

初めて働くので間違いも多く叱られてばかりですが、日々の成長を感じています。

また松井が入る英語のミーティングは一切の手加減抜きなので緊張を強いられますが、「ああ、こういう時にはこういう言い回しを使うのか……」と、新しい発見が毎日のようにあります。

ありがとうございました。

愚直過ぎる5年間でしたが、なんとか「英語が喋れる」と胸を張れるようになりました。 英語が伸びない苦しみは、人一倍知っています。

ブライチャーは、僕を含めた3人の日本人スタッフで、みなさんのご留学を全力でサポートします。

Brighture English Academy 小田